ハフハフとひとり鍋 … 大衆酒場「ふくろ」(池袋)
このところコートがいるほど寒くなってきて、燗酒と鍋にもひかれる季節。こうなると恋しいのはひとり鍋を食べることができる酒場ですね。これが意外とないんですよねぇ。(ひとり鍋が食べられるおすすめ酒場情報がありましたら掲示板もしくはこの記事へのコメントにてご紹介ください。)
今日は今年初のひとり鍋の店として、池袋の「ふくろ」にやってきました。ここは刺身、天ぷらなどの料理の他、たらちり、かに鍋、はま鍋、つみれ鍋が各600円、かき鍋650円、寄せ鍋800円というひとり鍋が楽しめる酒場でもあるのです。
まずはビール大(アサヒスーパードライ大瓶、450円)をもらって、たらちり(600円)を注文。すぐに出されるお通し(200円)は貝ヒモの胡麻・芥子和えです。
今日、座ったのは「ふくろ」の1階。カウンターのみの店内は年配の常連客が多くて、比較的ゆったりとした空気が流れています。この店はおじさんの談論風発といった雰囲気で、大きな声で天下国家を論じている人もいれば、それをニコニコと聞いている人もいるといったいいバランス。若い人たちが多いお店の、あっちでもこっちでも競争のように大声で盛り上がるのとはかなり違った空気なのです。大人の酒場ですね。
目の前には固形燃料式のコンロが用意され、小さなたらちりがセットされて着火。大きなタラの切り身がうれしいですよねぇ。
向かいに座っているおじさんは、まだ6時にもなっていないこの時間なのに、さっきから、カウンターの中のおねえさんに「お勘定!」と声を掛けては、「さっき払ってもらったでしょう。あとは帰るだけよ」と何度も言われている。朝から開いているこの店だけに、こんな早い時間でもすっかりできあがっている人も多いんですね。
たらちりもクツクツと煮えてきました。鍋の横で感じるこのあったかさがまたいいですねぇ。
それじゃちょっと豆腐とタラをいただいてみますか。小鉢に分けてちょいと七色(七味唐辛子)をかけて、ハフハフといただくタラのおいしいことよ。
うーん。それじゃウーロンハイをいただきましょうか。この店にはウーロンハイとかチューハイなどといった仕上がった焼酎割りはなくて、1合瓶に入れられた「焼酎瓶詰」(190円、銘柄は「源氏」)と、それとは別に瓶入りのウーロン茶(160円)、炭酸(130円)などをもらって、自分で焼酎を割るのです。氷と水とは無料で出されます。このセット(190円+160円=350円)でウーロンハイを作ると、ジョッキに2杯分になります。1杯あたり175円というのは爆発的に安い。
本格的な冬になると鍋に燗酒がベストマッチなのですが、まだそこまで寒くはありませんもんね。
小鍋立てとはいえ、ひとり分の鍋いっぱいのたらちりですっかり満腹。冬場にはとてもコストパフォーマンスのいいつまみでもありますね。まわりを見てもひとり鍋を楽しんでいるお客さんは非常に多い。
ゆっくりと1時間半の滞在は1,600円でした。どうもごちそうさま。さぁ、鍋の季節ですねぇ。
入口上部の表示 / 瓶ビールとお通し / たらちり
ハフハフとタラと豆腐 / ウーロン割り / カウンター内の様子
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