年内営業最終日 … 「竹よし」(都立家政)~「ピュアー」(野方)
毎年12月30日は「竹よし」納会の日。今年は夕食会形式で、会費4,500円の飲み放題です。生ビールを小ジョッキでいただいてスタートすると、まずドカンと出されたのはキンメダイやプリのあら煮です。
「寒いからあったかいものから始めようと思いまして。あるものをみんなほうり込んでみました」と店主が笑うあら煮は本当に具だくさん。キンメダイやブリの頭はいいとして、ちゃんとした身の部分もたっぷりと入っていて、あら煮というよりも煮魚といってもいいような状態です。
そしてカワハギの鍋。今は骨も付いたままザクザクッと大きめにカットされた身の部分だけが入っていますが、仕上げにカワハギの肝も入れていくのだそうです。
飲み物を日本酒に切りかえたところで、刺身の盛り合せはマグロとヒラメ。マグロは赤身とトロ。ヒラメの身はとてもぶ厚くて、プリッとした歯応えのエンガワも添えられています。
焼き魚はハタハタ。腹の卵巣(ブリコ)をブチブチと噛み砕く音が店内に広がります。
大常連のなおとんさんが作って持ってきてくれたのはとり大根と煮たまご、サラダ。そして荻窪は「川勢」のお通しにインスパイアされて作ったというキャベツの山椒漬。こういう料理がさらっと作れるというのがすごいですねぇ。
表面はカリッとしているのに中はとってもやわらかいクジラの竜田揚げを食べ終わるころには、カワハギの鍋も佳境に入り、たっぷりの肝が入れられます。
店内いっぱいに集まった常連さんたちとの話もはずみ、お酒も次々におかわりです。料理もホタテ焼き、ブリ照り焼き、生湯葉と進み、開始から4時間半後の午後9時半にシメのカワハギ雑炊が出されます。
「どうもごちそうさま。来年もよろしく!」
電車で帰るみなさんと都立家政駅で別れ、ひとり都立家政商店街を南下。そこからちょっと野方方向に入ると、バー「ピュアー」です。この店も年内は今日、12月30日までの営業。「竹よし」では、ずっと冷酒や焼酎の水割りといった冷たいお酒をいただいていたので、ここはあたたかいカクテルをもらいましょう。「ホットバタードラム(520円)をお願いします」。
お通し(310円)のエビとカブのマリネをつつきながらホットバタードラムをチビチビとやっているうちに、あんなにたくさん食べたのに、カキのグラタン(840円)が食べたくてしかたなくなり追加注文です。
ここ「ピュアー」は料理もおいしいのです。たとえば今日のメニューは牛すじ肉の洋風煮込み(580円)やソーセージのポトフ(680円)、タンシチュー(1,470円)、骨付牛霜降り肉ステーキ150g(1,260円)などなど。さらには「簡単つまみ」(オール400円)としてブルーチーズやシュリンプ・カクテル、スモークサーモンなども並んでいて、あれもこれも食べたくなることこの上ない。
アツアツのカキグラタンをしっかりといただいて、今年の「ピュアー」納めとしたのでした。お勘定は1,670円。「竹よし」「ピュアー」ともに新年の営業は1月3日から。ここ「ピュアー」では3日と4日は洋風雑煮がサービスされるそうです。
【竹よし】
キンメダイやプリのあら煮 / カワハギの鍋 / ゆりね、子持ち昆布、塩辛
マグロ刺、ヒラメ刺 / ハタハタ焼 / クジラ竜田揚げ
なおとんさん作3品: とり大根と煮たまご / キャベツの山椒漬 / サラダ
カワハギ鍋には肝もたっぷり / 「酔鯨」 / ホタテ焼
ブリ照り焼き / 生ゆば / カワハギ雑炊
【ピュアー】
ホットバタードラム / エビとカブのマリネ / カキのグラタン
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