能登の寒ぶり夕食会 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)
毎月第2土曜日は「竹よし」の夕食会の日。常連さんたちとのイベントとして、ハイキングに行ったり、ゴルフ大会や釣り大会をやったりといういろんなお店がありますが、ここ「竹よし」では、大常連・T井さんの発案によって、その常連さんイベントを夕食会にしたのだそうです。それ以来、回を重ねて今回が63回目。毎回、その季節に合わせて設定されるメイン食材、今回は日本海は能登産の寒ブリです。
昨日のうちに下ごしらえをしたというその寒ブリは、なんと9.4kgの大物。店内の4人掛けテーブル席をふたつくっつけてやっと乗るような大きさだったのだそうで、その様子を写した写真(T井さん撮影)を見ると、一緒に写っている「吉田蔵」の一升瓶が、まるで300mlボトルかなんかのようにものすごく小さく見えます。これだけの寒ブリを手に入れながら、「氷見の活け締めものを手に入れようとしたんだけど、値段が高くて手が出なかった」と残念がっているのは店主。活け締めだと、血が完全に抜けてまっ白い、もっとしっかりとした身になるのだそうです。
まずはその寒ブリの刺身からスタート。マグロ、サバと一緒に盛り合わされているのですが、いずれ劣らぬ逸品ぞろい。寒ブリはもちろんのことながら、サバもいいですねぇ! このところ「竹よし」では定番となった豊後水道のサバの脂ののりのすばらしいこと。
今回も店の大皿料理である芽キャベツとキヌカツギのほかに、なおとんさんがブロッコリーとカリフラワーのサラダ、ナムル風野菜の盛り合せなどを作ってくれました。
刺身に続いて出てきたのは寒ブリ塩焼きと寒ブリ大根煮。寒ブリのしっかりとした身を味わえる塩焼きもいいですが、頭のまわりや骨ぎわのいわゆるアラや、そしてその寒ブリの出汁(だし)をたっぷりと吸いこんであめ色になった大根の味わいが酒を呼びますねぇ。長時間の食事会なので、ゆっくりとお酒をいただこうと思うのですが、ついつい進んでしまいます。
jirochoさんが持参してくれたのは、出身地・静岡の地酒「磯自慢」(特別本醸造)。これがまたうまくて、うまくて。うー。止まらない。
1本丸ごとの寒ブリを仕入れたからこそ食べられる内臓(心臓や、胃、腸、肝など)の塩焼きも出されて、魚もモツも大好きな今日の参加者たちも大喜びです。ガツ(豚の胃)もいいけど、ブリの胃もやわらかい中にプリッと弾力感があっていいですね。
ひとしきり寒ブリを味わったところで、なおとんさんから出された隠し玉はカレー風味のスパイシーもつ煮込み。串に刺したまま煮込んだモツ(ツクネやシロなど)が絶品です。「このまま商売できるんじゃないですか!」と参加者の評判も上々。すごいなぁ、なおとんさん。
カレー風味で口中がリフレッシュされたところで、出される肴は山菜の天ぷら。フキノトウ、タラの芽、ウルイ、白マイタケにコゴミの全5品。通常営業のときは1個200円で出される山菜天ぷらが、今日はたっぷりと盛り合せです。このほろ苦い感じが、春の新しい命の力を感じさせます。今年も春がやって来ましたねぇ!
最後は寒ブリとマグロのにぎり寿司でしめて、実に5時間以上におよぶ今回の食事会も無事終了。今回は人数制限無しで、定員を超えた分は立ち飲み制にしたところ大にぎわい。本日の参加者決議(笑)により、次回からも人数制限無しの立ち飲み制、会費は500円アップの5千円(飲み放題付き)となることが決定しました。第64回夕食会は3月10日(土)、第65回は4月14日(土)の予定です。
刺身盛り合せ / 「酔鯨」純米吟醸 / 本日の副菜類
寒ぶり塩焼 / 寒ぶり大根 / 「磯自慢」特別本醸造
寒ぶり内蔵焼 / 「酔心」特別純米 / なおとんさん作・カレー風味もつ煮込み
フキノトウ、タラの芽、ウルイ / 白マイタケ、コゴミ / ブリとマグロのにぎり
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コメント
中央線沿線まだまだ名店がありますね。
3/6は吉祥寺でカプリチョーザ三昧。2人でシャルドネ1本あけて、腹一杯食べて一人3000円でした。一階が立ち飲み風に改装されたのですが、禁煙派の友人に敬遠されてしまいました。
週末の迎撃もよろしくお願いします。
投稿: ebisu | 2007.03.06 06:18