春先なのに秋、秋、秋 … 「秋元屋」「とっとっと」(野方)
日曜日はヨジアキ(=開店時刻の午後4時に「秋元屋」)です。同じくヨジアキしていたにっきーさんといっしょに、表側のテーブル席に座ります。ここはコの字カウンター15席ほどに、店の表側にテーブル席がふたつ(8席ほど)、そして最近できた奥の間に10席ほど座れるのですが、いつも満席の状態が続いているのです。
注文を取りに来てくれたたっつんさん(店を手伝っているおにいさん)に
「氷無しのホッピーをお願いします」と注文すると、
「シャリ金にしますか?」とたっつんさん。
「えっ!? シャリシャリの金宮があるの?」
「なに言ってんですか!? 昨日もおいしそうに飲んでたじゃないですか。忘れたんですか!??」
うーむ。そうであったか。昨晩は「竹よし」の夕食会のあと、jirochoさんたちと連れだって、ここ「秋元屋」に来て、チレ刺しを食べたというかすかな記憶は残ってるんだけど、シャリ金ホッピーもいただいたんですね。ちなみにシャリ金ホッピーというのは、金宮(キンミヤ)焼酎をシャリシャリのフローズン状態になるまで凍らせたものを、よーく冷えたジョッキに入れて、これまたよーく冷えた瓶入りホッピー(ソト)で仕上げるもの。シャリ金の焼酎だけでもおいしい(けど危ない!)のです。
「それじゃ、そのシャリ金ホッピーと煮込み玉子入り(380円)、それとガツとテッポウを醤油で1本ずつ(各100円)お願いします」
日に日にグレードアップしてくるように思えるこの店の煮込みは牛シロ、牛スジをベースにいろんな部位を入れて煮込んだもの。冬場の煮込みはたまりませんね。
ガツとテッポウはこのところ醤油味でいただくのがお気に入り。「醤油で」と注文すると、素焼きにして仕上げにちょいと醤油をたらして焼きあげてくれるのです。ミノ(牛の第1胃)、ガツ(豚の胃)、テッポウ(豚の直腸)などのように、強めの弾力感があるネタに向いているように思います。
にっきーさんもカブの漬物やゲンコツ味噌(鶏ひざナンコツ)を注文です。
「昨日のネギマももしかしたら覚えてない?」とたっつんさん。
「あ。それはなんとなく覚えてる」
「今日もありますよ」
「いいですねぇ。ネギマも2本ください」
ネギマの“マ”はマグロの“マ”。串にネギとマグロを交互に刺したものを焼きあげてくれるのです。
5時を回って瞬間的に空きができたカウンターに移動して、私は鶏皮、オッパイ、シロを、シロだけタレ焼き(あとは塩焼き)でいただいてシャリ金ホッピーをおかわり。にっきーさんはシラスおろしをもらって芋焼酎「喜六」をロックです。この「喜六」は「百年の孤独」を造っている蔵の焼酎なのだそうです。
「ここの焼酎は480円均一なんですが、いい品物がそろってるんですよ」とにっきーさん。ずらりと並ぶ一升瓶にはレア物や、今流行りの品々が多いそうなのです。そういえば、ほとんど焼酎バーのように、いろんな焼酎を楽しんでいるお客さんたちもいらっしゃいますもんね。そうそう。食べ物のみならず、飲み物にも力を入れてる点も、この店の人気を支えている要素のひとつだと思います。
とそこへ、携帯に着信。見ると「竹よし」の大常連・T井さんからです。「もしもし」と出てみると、「竹よし」のママさんの四十九日の法要が終わって、近くの「とっとっと」で飲んでるんだけどいっしょにどうですか、というお誘い。「すぐにうかがいます」と電話を切って、お勘定をしてもらい「秋元屋」を後にします。
同じ町内にある「秋元屋」と「とっとっと」は、歩いて5分かかるかどうか。「こんばんは」と入った店内は直線カウンター5席に、4人用テーブル席が6卓ほどのフロアがあって、比較的大きなお店に生まれ変わっています。「とっとっと」は元々、都立家政の「魚がし寿司」の近くの小さなお店でやっていたのですが、昨年(2006年)6月に、この地に移転してきたのでした。私自身は、新しい店になってからはじめてです。
「竹よし」のマスターとT井さんのおふたりは、その小さなカウンターに座ってチビチビと「いいちこ」のロックを飲んでいます。日曜日の午後6時半過ぎの店内は比較的ゆったり気味。近所の人だろうと思われる普段着の年配夫婦や家族連れなどがテーブルを囲んでいるものの、全体としては3割程度の入りです。
私もまずは「いいちこ」をロックでもらって、おふたりがつついていたシメサバ(750円)をひと切れ。都立家政にあったころから、魚中心の和食屋さんだったのですが、その傾向は変わらないようです。すぐに出されたお通しはぬた、サザエつぼ焼き、芽キャベツという三品盛りです。
手書きの今日のおすすめメニューに並ぶのはカブのカニあんかけ(800円)、白子湯葉巻揚(850円)、白子ポンズ(850円)、手羽先の塩焼(550円)、そら豆(450円)、しめさば(750円)、生うに(1,000円)、ひらめ(1,000円)、皮ハギ(1,000円)、刺盛(1,500より、ミニちゃんこ鍋(1,500円)といった品々。そんな中からT井さんが「カワハギがよかったですよ」とカワハギ(1,000円)をすすめてくれて、それを注文します。
カワハギは、小さいお皿に小ぢんまりと、とってもおしゃれな感じで出てきました。一切れとって肝とワサビをのせていただくと、すっきりコリコリとおいしいこと。店内の小じゃれた感じともあいまって、いかにも女性客に喜ばれそうなお店ですねぇ。
そのカワハギに合わせて燗酒(白鹿1合380円)をいただきます。飲み物は中瓶ビール(サッポロラガー)が550円、地酒は1合が700~800円、焼酎も同じく700~800円といったところ。ちなみにボトル売り(たとえば「いいちこ」は2,100円)はありますが、ボトルキープはなくて、飲み残したボトルは持ち帰る仕組みのようです。
メニューの中には「香り膳」(1,800円)というメニューもあって、お造り二点盛、やわらかタコと野菜の炊き合せ、焼物、揚物、和風トマトサラダ、ごはんセット、デザートが出されるのだそうです。これを肴にお酒を飲むなんてのもいいかもしれませんね。なお、3人から予約可能な本格的な会席コース(5,500円より)などもあるようです。
ひとしきり飲んだところで、「竹よし」マスター、T井さんと3人で「秋元屋」へ行こう! という話になり、再び「秋元屋」へ。
日曜、午後8時の「秋元屋」は、ラストオーダーまであと1時間(日曜日は午後10時閉店)ながら、まだまだお客さんは多い。表のテーブル席のひとつが空いていたので3人でそこに陣取り、「竹よし」マスターは、T井さんのおすすめにしたがって金宮ストレート(290円)に梅エキスをちびっと入れて。私はまたまたシャリ金ホッピーです。
肴のほうも煮込み(320円)にキャベツみそ(100円)、マカロニサラダ(280円)、ハムカツ(200円)をといった定番の品々を一気に注文します。
しばらくしてやってきたのはなおとんさん。同じテーブルに座り、ナンコツスライスや、ガツ、セセリなどをもらって飲み始めます。T井さんも、なおとんさんも、昨日の夕食会にも参加されていたので、二日連続いっしょ飲みですね!(笑)
最後はトリハイ(280円)をいただいて、昨日、今日の二日間で3度もやってきた「秋元屋」での飲み会をしめくくったのでした。何度もありがとうございました。どうもごちそうさま。
【2月10日(土)の秋元屋】
「秋元屋」のシャリ金ホッピー / チレ刺し / ネギマ串
【2月11日(日)のヨジアキ】
煮込み玉子入りとお新香 / ガツ醤油とテッポウ醤油 / ネギマ串
ゲンコツ味噌 / 皮、オッパイ、シロ / シラスおろしと「喜六」
【とっとっと】
いいちこ、シメサバにお通し三品盛 / 皮ハギ刺身 / 白鹿(1合)
【再び秋元屋】
シャリ金ホッピー / テーブルの様子 / 煮込み
キャベツ味噌 / マカロニサラダ / ハムカツ
なおとんさんのナンコツスライス / ガツとセセリ / シメのトリハイ
・「秋元屋」の店情報 (前回)
・「とっとっと」の店情報 (前回)
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コメント
この間4時秋してきました(笑
日曜日だったので、刺しものがなかったのですがナンコツスライスを最初に頼んで。
ゲンコツ味噌は頂いたことがないので、今度頼んでみます。
あのキャベツ味噌が大好きです〜♪
投稿: u-rara | 2007.03.08 09:00