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遅く帰った夜は … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)

金曜日です。横浜の職場を出るのが遅くなり、中野駅に到着したのは午後10時。いつもは2軒目、3軒目として行くことの多い「石松」ですが、今日はこの時間なので1軒目で「石松」にやって来ました。

予想どおり店内はびっしりと満席ながら、店主(マスター)が「中に入って飲む?」と言ってくれて、直線カウンターに並ぶお客さんたちの背後を「すみません、すみません」と店の奥へと進みます。この店の直線カウンターには7~8人座れるのですが、それよりもお客さんが多くなると、カウンターの中、一番奥に特別席が設けられ、そこで飲ませてもらうこともできるのです。そして、それよりもさらにお客さんが多くなると、カウンターに並ぶお客さんたちの後ろに立って飲める場合もあるのでした。

カウンターの奥のほうでは、前回もお会いしたキャスバル坊やさんや、「竹よし」の常連さんでもあるS本さんが飲んでいて、「こんばんは、こんばんは」とごあいさつしつつカウンターの中へと入ります。

ちょうど注文の波が途切れたところらしく、キープしている金宮ボトルとお通しのモヤシの酢漬けを手渡してくれながら「何にする?」と店主。「レバ刺しハーフと、レバの串(100円)をタレと塩で1本ずつお願いします!」やっぱりまずはレバーですよね。

まな板の上にシュシュシュッとスプレーをして消毒した後、冷蔵庫から大きなレバーの塊りを取り出して、刺身用、そして串焼き用にレバーを切り出していきます。その様子を見て、カウンターの他のお客さんたちからも「レバーをタレで2本」とか「こちらもレバ刺し」と便乗注文が飛び交います。ここは、注文を受けてから下ごしらえをするので、ちょうど今作っているものに合わせて注文すると、あまり待つことなくおいしいモツ料理を食べることができるのです。

昨日の横浜の「だるま」に続いて、今日も「石松」でその場で下ごしらえした肉を食べることができて幸せですねぇ。

ニッコニコとレバーをほおばっていると、店主から「ミノ焼くけど食べる?」と声がかかります。食べる食べる。ぜひお願いします。ここのミノ(150円)はデフォルトで醤油味。コリコリっとした食感と、香ばしい醤油の風味が実にいいのです。

シュッシュッとまな板を消毒して、次に出てきたのはテッポウかな? 開いたテッポウはけっこう大きいもんなんですねぇ。カウンター内側の特別席からは、まな板の様子がとてもよく見えて楽しいのです。「マスター、それ私も1本(100円)お願いします。醤油で」と、これももちろん便乗注文です。

金宮のボトル(1,500円)を追加したところで、カウンターにいたお客さん何人かが帰り、私もカウンターの外、S本さんのとなりに席を移します。いつまでもカウンターの中にいると、店主がいろいろと動くのの邪魔になりますからね。

次なる便乗注文はタン塩(100円)。だれかが注文するのに合わせて注文していくだけで、かなりいろんなものが食べられちゃうんですよねぇ。

絶品もつ焼きをつつきながら、みんなとお店談義。S本さんのおすすめは浅草橋にあるビストロ「ラ・シブレット」(03-3863-6232、台東区浅草橋2-27-5)。四ツ谷の「北島亭」で修業したシェフが開いた店なのだそうで、比較的リーズナブルな値段で「北島亭」と同じようなメニューがいただけるのだそうです。

もつ焼きのほうはオッパイ(120円)をいただきます。ここのオッパイは串焼きではなくて、バラで焼いてお皿で出してくれるスタイル。もともとプヨプヨと脂肪分が多い部位なので、このほうが焼きやすいんでしょうね。焼きあがるとプリッといい弾力感になるのです。

キャスバル坊やさんが「ここの餃子がうまいですよー」とすすめてくれるのは、堀切菖蒲園にある哈爾濱(ハルピン)餃子(03-3692-9369、葛飾区堀切3-7-17)。プリプリの皮にあふれ出る肉汁の水餃子、小龍包。もっちりサクサクの焼餃子などが楽しめるのですが、店内はカウンター5席のみととても小さいお店なのだそうです。

続いてはナンコツ塩(100円)を便乗注文。最近よくお会いするH井さんは、出張帰りで大きな荷物を持ってやってきて、カウンター内の特別席に座ります。

店主(マスター)が語るのは八広(やひろ)の「丸好酒場」(03-3611-2420、墨田区東向島6-63-6)。小さいトイレで有名なこのお店、煮込みが最高にうまいと言う。“伝説の煮込み”を出す「石松」店主が一押しする煮込みをぜひ食べてみたいですねぇ! 店主は「丸好」のおかあさんに、「営業中は飲んじゃダメよ」と諭(さと)されたという話を楽しそうに語ってくれます。ここの店主も、いろんなお店を飲み歩かれているのです。

最後はツクネ(150円)を塩とタレで1本ずついただいて終了。午前1時まで3時間の滞在は、新ボトルが1本入って3,350円でした。どうもごちそうさま。みなさん、お先に!

070209a 070209b 070209c
キンミヤの生茶割り / お通しはモヤシの酢漬け / レバ刺しハーフ

070209d 070209e 070209f
レバ串はタレ・塩で1本ずつ / ミノ醤油 / テッポウ醤油

070209g 070209h 070209i
タン塩 / オッパイ塩 / ナンコツ塩

070209j 070209k
ツクネ塩 / ツクネタレ

店情報前回

《平成19(2007)年2月9日(金)の記録》

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コメント

先日はどうも!
会わないと、全然会わないのに、一度お会いすると続けて・・・
不思議なモンですね。
σ(^◇^;)

そうそう、この時お話してた堀切菖蒲園の「哈爾濱(ハルビン)餃子」
オイラの方で初めて記事に書きましたんで、よろしかったら参考までにご覧くだされ!
http://blog.livedoor.jp/itaita3/archives/50886685.html

んじゃ、また!

投稿: キャスバル坊や | 2007.03.10 15:56

はじめまして。
最近やっとパソコンを買ったのでさっそくホームページを見ています。
「酒場百選」の本を読んでから、僕も下町酒場の魅力を知りました。
僕は新潟に住んでいるのですが、たまに東京に行っては気になった
酒場で飲んでます。
僕にとって「酒場百選」はバイブルのようなものです。
もし機会があればみなさんとご一緒したいものです。
これからもお体に気をつけて楽しく飲んでください。
ちなみに僕が好きなエリアは、新橋、赤羽、浅草あたりです。
これからも、ホームページ楽しみにしています。

投稿: NOB | 2007.03.14 00:17

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「第二力酒蔵」を出てにっきーさんとふたり向かったのはもつ焼き「石松」。中野に来たらついつい足が向いてしまうお店です。 今日も金宮焼酎をホッピーで割ったり生茶で割ったりしながら、レバ刺し(380円)からはじまって、シロ(小腸100円)タレ2本に、テッポウ(直腸100円)醤油2本、ツクネ(150円)を塩・タレ各1本ずつに、オッパイ(乳房100円)塩を2人前を、ゆっくりゆっくりと、他の人たちの注文にも便... [続きを読む]

受信: 2007.03.29 07:53

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