週はじめからどっぷりと … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)
「第二力酒蔵」を出てにっきーさんとふたり向かったのはもつ焼き「石松」。中野に来たらついつい足が向いてしまうお店です。
今日も金宮焼酎をホッピーで割ったり生茶で割ったりしながら、レバ刺し(380円)からはじまって、シロ(小腸100円)タレ2本に、テッポウ(直腸100円)醤油2本、ツクネ(150円)を塩・タレ各1本ずつに、オッパイ(乳房100円)塩を2人前を、ゆっくりゆっくりと、他の人たちの注文にも便乗しながら注文していきます。鮮度抜群の「石松」のもつ焼きは、何度食べてもやめられませんねぇ。
「石松」は電灯看板やのれんも出ておらず、店外の照明もついていない。知っている人だけが焼き台前の窓から中をのぞき込んで、空席があるのを確認しながら店に入ってくるのです。
そうやって入った店内はカウンター7席分のみ。カウンターの中にひとり座って、外に折りたたみ椅子の補助席を作っても全9席にしかならない店内はいつも満席。しかし、その満席のすき間をかいくぐって、いったん席に座ることができた人たちは、注文を受けてから大きな塊から切り出して、串を打ち、炭火で焼きあげる「石松」のもつ焼きをじっくりと、ゆっくりと堪能できるのでした。
ちなみに豚のもつ焼きはカシラ、タン、ハツ、レバー、ガツ、シロ、テッポウ、ナンコツ、チレ、オッパイ、コブクロの11種類で各1本100円。鶏の焼き鳥はネギ間120円、ツクネ150円、砂肝100円、手羽先180円の4種類。牛の串焼きが牛ハラミ200円、牛ミノ150円、牛シビレ120円の3種類。野菜串がネギ、シシトウ、シイタケ、ピーマン各150円にギンナン、ニンニク各200円。その他にウィンナー焼100円なんてのもあります。
焼き物以外のメニューは冷しトマト、お新香、冷やっこ各250円に、豚足、豚耳が各280円、そしてガツ刺しが380円。飲み物は瓶ビールが500円に、お酒が380円、焼酎(ナカ)200円にホッピーセットが380円といったところです。
個人経営、家族経営のこぢんまりとした酒場は、どこの店にもたいてい、その店独自の暗黙のルールというか、不文律のようなものがあって、それに慣れるまでの間はけっこう違和感があったり、居心地が悪かったりします。
知ってしまえばなんでもないことなんだけど、たとえば「親父さんに聞かれるまでは勝手に注文してはダメ」とか「最初は必ず生もの(刺身)から注文しないとダメ」とか「料理はおとうさんに、飲み物はおかあさんに注文すること」なんてことが、こういった暗黙のルールの類です。
したがって2~3回通って、その店のちょっとした風習に慣れてしまうと、そこからあとは本当にどっぷりとくつろぐことができるようになるのでした。
「石松」での暗黙のルールは、先に書いたとおり、まず店への入り方からはじまりますが、店に入ってからのルールは『あせらない、あせらせない』といったところでしょうか。店主の様子をよく見て、手が空いていないときには注文をしない。他の人の注文した品物で、自分も食べたいものがあればすぐに便乗する。ゆっくりとした気持ちで臨みましょう。
そんなわけで今日もまたゆっくりとした気持ちで臨みすぎちゃったらしく、気がつけばもう午前0時半。週の頭だというのに、もう日付けが変わっているではありませんか!
たっぷりと2時間強の滞在は、ふたりで2,110円(ひとりあたり1,055円)でした。今日もごちそうさま。
生茶割りと黒ホッピー / レバ刺しと豚耳(左)とモヤシ(右) / シロタレ
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