日曜日の晩酌は … 焼き鳥「くしとも」(鷺ノ宮)
日曜日。夕食前の酒場散歩は西武新宿線・鷺ノ宮(さぎのみや)駅近くの焼き鳥屋「くしとも」です。
「焼き鳥」を辞書で調べると「鳥の肉や内臓、また豚の臓物などを串(くし)にさし、直火であぶったもの」となっています。つまり国語上は鳥肉の串焼きも、豚のもつ焼きも、ともに「焼き鳥」と呼んで問題ないんですね。さすがに野菜の串焼きは「焼き鳥」ではないんだなぁ。ガード下でもつ焼きを出すお店も「焼き鳥」って看板を出してるし、阿佐ヶ谷の「川名」だって、鳥も豚の臓物も扱ってるけど「焼鳥割烹」という看板ですもんね。
しかしやっぱり個人的には鶏は「焼き鳥」、もつは「もつ焼き」もしくは「やきとん」と区別して呼びたい。いまやもつも鶏の代用品なんて位置付けではなくて、明らかに「もつが食べたくてもつ焼き屋に行っている」という状況ですもんね。同じように鶏の「焼き鳥」を出す店には、明らかに鶏肉や鶏もつが食べたいからその店に行くという存在になっています。ここ「くしとも」も、そういう鶏の「焼き鳥」を出すお店の1軒なのです。
日曜午後5時過ぎの店内は、すでに座敷席に4人連れのグループ客(ふた組のご夫婦の様子)と、手前のテーブル席のひとつにも家族連れがひと組。この界隈のお店、休みの日(土曜とか日曜)は早い時間から家族連れが多いんですよね。私は入口右手のカウンター席に陣取ります。
あったかいおしぼりで手や顔をぬぐい、ビール(キリン一番搾り中瓶、550円)をもらってプハーッと1杯飲み干すと、お通しとしてコンニャクとシイタケの炒め煮風小鉢と生キャベツの小鉢の2品が出されます。
夕食前なので、軽めにいただくことにして、焼き鳥5本セット(700円)を注文します。
ここの焼き鳥は、基本的には2串1人前ですなぎも、とり皮焼、うずら玉子が各250円、正肉、レバー、ささみししとう焼、なんこつが各300円、しそ巻、ささみわさび焼、ささみうめしそ焼が各350円、そしてつくね(玉子付)、豚ロースしそ巻、しいたけ肉詰、アスパラ肉巻、エノキ肉巻、プチトマト肉巻、手羽先が各450円のほか、野菜ものも2串1人前でねぎ焼、ししとう焼、しいたけ焼、なす焼、にんにく焼が各300円、ぎんなん焼が350円というラインナップ。そして先に書いたとおり「基本的に2串1人前」なのですが、実は1串ずつでも注文できるようなのです。
どれを食べてもおいしいので、あまり好き嫌いがなければまずはセットメニューを注文するとバラバラでたのむよりはお得になるのです。注文した5本セット(700円)のほかに、7本セット(950円)もあります。
5本セットの最初に出されたのは、レバーと正肉の2本。それぞれタレ焼きです。とろけんばかりのレバーと正肉。この店の焼き鳥はふんわりと柔らかく仕上げられるのです。正肉はネギ間状態で、いくつかの肉の間に白ネギが2個挟まれています。
3本目のアスパラ肉巻きが出されたところで、飲み物を燗酒(白鶴、400円)に切りかえます。
座敷席のグループ客が囲んでいる鳥鍋(1人前900円、2人前なら1,600円)もできあがってきた様子。ここの鳥鍋は、シンプルな水炊きで、できあがりをポン酢醤油でいただくタイプです。ボリュームたっぷりで、ひとりで1人前の鳥鍋を注文すると、それですっかり満腹になってしまうほどなのです。焼き鳥と鳥鍋のセットメニューもあって焼き鳥3本と鳥鍋セットは1,300円、焼き鳥が5本になると1,600円。そして鍋の後に雑炊またはうどん(どちらも250円)を追加して仕上げることもできるのでした。
4本目はギンナン焼き。串焼きで炭火で焼いてもらう野菜もまた、肉類、もつ類に負けず劣らずおいしいですよねぇ。
そして5本目は鳥皮焼き。こちらも正肉と同じく、間に白ネギが2個はさまれたネギ間焼きです。
以上5本を、それぞれ単品で1本ずつたのんだとすると合計825円。これがセット料金では700円ですから、15%ほどの割引きになってるんですね。
1時間ほどの間に焼き鳥5本をつまみながら、ビールの中瓶を1本に燗酒を1合。これくらいいただくと、食欲も増してきてまさにちょうどいい前菜代わり。さぁ、これから家族でゆっくりと夕食だ。どうもごちそうさま。お勘定は2,100円でした。
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