餃子が食べたくて … 中華料理「萬里(ばんり)」(横浜・桜木町)
そろそろ仕事が終わるかという時間になって、急に餃子が食べたくなって野毛(のげ)の町に出てきました。この町には中華料理の店も数多(あまた)あるのです。桜木町駅側から野毛の町に入ってすぐのあたりにも餃子がうまいと評判の中華料理屋が3軒、それぞれ競い合うようにすぐ近くでがんばっています。
1軒は「毛沢東もビックリの餃子」「周恩来も驚くラーメン(しょうゆ味)」「楊貴妃も腰を抜かすギャルのアイドル、チンチン麺(塩味)」といったキャッチフレーズも有名な「三陽(さんよう)」。店に入るなり「はいっ。ビールと餃子ね!」と半ば自動的に注文されてしまうこともあって、ほとんどのお客さんが必ず餃子は食べているのです。
もう1軒は「福仙楼(ふくせんろう)」。ここは定食系のメニューも多く、餃子も焼餃子、水餃子、揚げ餃子と3種類そろっているらしいのですが、残念ながらまだ行ったことがありません。
そしてもう1軒が「萬里」です。「萬里」は昭和24年創業。『日本で最初に餃子を売り出した店』ということを自称していて、ここ自体もけっこう大きいのですが、すぐ近くにも支店を出しているほどの人気店なのです。
今日はひとりなので、1階のカウンター席に座ってビール(アサヒスーパードライ大瓶、580円)と焼餃子(6個1皿で300円)を注文します。
店は1階がカウンターと厨房、2階がテーブル席と座敷席になっていて、グループでやってくると2階に通されます。ここ1階の奥に向かって長いカウンターにはひとり客ばかりが、私も含めて3人ほど。カウンターの中の厨房では、2階も含めて、この店の料理をすべて作っているようで、調理担当の3人ほどの男性は大忙しの様子。
なにしろ年中無休、昼から夜まで通し営業なので、厨房ではずぅーっと料理を作りっぱなしなんでしょうね。おかげで、1階のフロアは、床もカウンターの上もネチャッと感じるほど油ぎっている状態なのです。
焼餃子は、それほど大きな特徴はない、いわゆる「普通においしい」という品物なのですが、「これが日本で最初に出された餃子なのかぁ」と思いながら食べるのが最大の調味料なんでしょうね。具の中の野菜の配分もいいのでクセもなくて、いくらでも食べられそうな感じです。
水餃子(こちらも6個1皿で300円)も人気があるらしいので、焼餃子を食べはじめた時点で水餃子も追加注文します。
目の前には普通のメニューとは別に「小皿メニュー」と書かれたメニューも置いてあります。普通のメニューと比べて値段半分・量半分で出してくれるメニューらしく、酢豚(520円)、八宝菜(520円)、レバー炒め(360円)、麻婆豆腐(400円)、野菜五目炒め(360円)などが並んでいる他、『この他の小皿もお申しつけください。できる限りにて、うけたまわらせていただきます。ただし、ご飯類、ソバ類、スープ類は除外させていただきます』と書かれています。こういうメニューが用意されているということは、少人数で来るときにはうれしいですね。
ちょうど焼餃子を食べ終えるタイミングで、楕円形でちょっと深みのあるカレー皿のような皿に、ゆで湯とともにつがれた水餃子が出てきました。お皿には穴の開いた金属製のレンゲが添えられています。
そのままちょっとかじってみると、特に水餃子専用の味つけをした具を使っているわけではないようです。ふた口目からは、先ほどの焼餃子と同じく、酢・醤油とラー油を混ぜて作ったタレをつけていただきます。お湯でとろとろになった皮が、すぐにツルリと破れてしまうのがちょっと残念ですねぇ。もうちょっと厚めの、モチモチっとしたタイプの皮のほうが、個人的には好きかな。
焼餃子と水餃子を1人前ずついただいて、夕方ごろからの餃子熱もやっとおさまりました。なにしろ餃子はそれ自体で完全食品(*)と言われているので、夕食代わりにもなってしまいましたねぇ。
*完全食品: それだけを食べても生きていける食品、つまり人間に必要な栄養素が全部含まれている食品のこと。
さぁ、次に向かいますか! お勘定は1,180円でした。
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