« 幻の煮込みはバランスの妙 … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野) | トップページ | 店情報: 居酒屋「魚市(うおいち)」(横浜・桜木町) »

濃厚とんこつスープ … ラーメン「御天(ごてん)」(下井草)

「石松」を出て、トコトコと新井薬師商店街を抜けると西武新宿線・新井薬師前駅。そこから5駅・約10分ほどで「御天」のある下井草(しもいぐさ)駅に到着します。駅の北口を出て、まっすぐ新青梅街道にぶつかると、その左手にあるのが「御天」&「ゴテンズバー」です。

いつもにっきーさんに連れてきてもらってたこのお店。にっきーさんなしで入るのは初めてなので、ややドキドキものです。

店に到着したのは午前1時半。「いきなり御天にしますか? それとも下のゴテンズバーでちょっと飲みますか?」とK口さんにたずねてみると、「やっぱり下のバーからでしょう!」というお返事。そりゃそうですよねぇ。大賛成です。では地下へ。

「ゴテンズバー」の扉を開けると、カウンターの手前側に座っていたのは、なんと「御天」の岩佐社長。「やぁ、いらっしゃい」と笑顔で声をかけてくれました。カウンターの中のおにいさん(店長?)も「いらっしゃいませー」と元気な笑顔。こうなるとさっきまでのドキドキもぴょんとなくなって、さぁ飲むぞぉーっという勢いが急上昇!

「こんなのが入荷しましたよぉ」と、おにいさんにすすめられるままに、宮崎は王手門酒造の限定芋焼酎「超不阿羅王(ちょうふぁらおう)」と、飲み比べのために同じ王手門酒造の「龍霞(りゅうがすみ)」のふたつをロックでいただきます。

お通しはたっぷりの白菜の昆布漬け。前回の男前豆腐もそうでしたが、なかなか和風な肴を用意してるんですねぇ。

1時間ほどバーで過ごし、2時半を回ったところで「そろそろラーメンを食べに上がりましょうか」とお勘定をすると、ここはふたりで1,400円(ひとりあたり700円)。ひぇーっ、あまり飲み食いしなくてごめんなさい。

さすがに金曜日とあって、この時間帯でも1階の店内はお客さんが多い。

「御天」は入口左手にテーブル席があって、その先からカウンター席が始まり、店の奥で右側に折れた空間があって、そこにもテーブル席があるという、ちょっと言葉で説明するのはむずかしい形の店内なのです。

その右奥のテーブル席が空いていたのでそこに座り、ここでもやっぱり飲み物から。K口さんは白波水割り(400円)を、私は玉露割り(400円)をもらって三度(みたび)乾杯です。

つまみは今日もやっぱり先日来はまりまくっている「せん菜炒め」(550円)です。いつものことながら、このシャキシャキ感がたまりませんなぁ!

そしていよいよラーメン(680円)です。ふたりともラーメンをバリカタで注文しました。

いつもシンプルなラーメンばかりたのんでいますが、それ以外にも各種トッピングをあらかじめ乗せたラーメンを選ぶこともできます。そのトッピングは生ニンニク(50円)、のり(100円)、たまご(100円)、きくらげ(100円)、温泉たまご(150円)、キムチ(200円)、せん菜(200円)、ザーサイ(200円)、チャーシュー(300円)、ネギ(200円)、ピリ辛リブ(400円)、ワンタン(300円)、メンマ(200円)、角煮(300円)の14種類。さらに食べたことはありませんがインド式(980円)、タイ式(830円)といったラーメンもあります。

K口さんはラーメンが出てくるやいなや、ズズッ、ズズッとものすごい勢いでラーメンをすすり込み、あっという間に替玉(かえだま、130円)の注文です。

替玉とは麺のおかわりのこと。ラーメンのスープを残した状態で「替玉!!」と注文すると、麺だけを茹で上げて残しておいたスープの中に入れてくれるのです。

麺は博多直送の細麺。せっかちな長浜市場(福岡市にある市場)の人たちに、短い茹で時間でラーメンを出すために、この細さになったらしいのですが、逆にこの細さになったからハリガネとか粉落としと呼ばれる、ほとんど茹でないほどの麺の硬さでも食べることができるという、長浜ラーメンの大特徴が生まれてきたんですね。

私はもう満腹なので替玉はなし。それどころか、もうスープも飲めないくらいの状態で、スープを残したまま丼を置いていたら、スープの表面を脂の膜がピッチリとおおいます。うーむ、さすが濃厚こんこつスープですねぇ! ここのラーメンを食べなれると、他の店のとんこつラーメンがあっさりと感じられてしまうほどなのです。

「御天」のお勘定はふたりで2,500円(ひとりあたり1,250円)。

「ごちそうさまー!」と店を出たのは午前3時半ごろ。もちろん電車はない時刻なのですが、阿佐ヶ谷駅の中央線上り始発が午前4時41分なので、ゆっくりと歩いていけばちょうどいいくらいかも。

そんなわけで深夜の町をK口さんとふたりトコトコ、トコトコと歩きながらの酒場談義。なにしろ歩く酒場データベースと言われるほどのK口さんなので、いろんなことをよくご存知なのです。

自宅のすぐ近くでK口さんと別れたのは午前4時過ぎ。ここから阿佐ヶ谷駅までは、あと15分ほどです。気をつけて帰ってくださいね。おやすみなさーい!

070316m 070316n 070316o
「超不阿羅王」と「龍霞」 / 白波水割りと玉露割り / せん菜炒め

070316s 070316t 070316u
ラーメン / 替玉を投入中 / 表面に膜がはるほど濃厚なスープ

・店情報:「ゴテンズバー」/ 「御天」(前回

《平成19(2007)年3月16日(金)の記録》

| |

« 幻の煮込みはバランスの妙 … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野) | トップページ | 店情報: 居酒屋「魚市(うおいち)」(横浜・桜木町) »

コメント

くー、オイラもご一緒したかった!
「歩く酒場事典」K口さんと地元でご一緒したかったです。
始発で帰られたとは驚きです!

因みに秘密の地下室にお通し&チャージはありません。
つまみを注文しなければ、純粋に飲みものの値段しか掛かりません。
白菜漬は師匠の顔でサービスされたものですね、きっと。

投稿: にっきー | 2007.04.08 17:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 濃厚とんこつスープ … ラーメン「御天(ごてん)」(下井草):

» やっぱり最後はラーメンで … ラーメン「御天(ごてん)」(下井草) [居酒屋礼賛]
渋谷での二次会を終えて、自宅が近くのにっきーさんとふたり、やって来たのは下井草駅から新青梅街道沿いに出たところにある博多長浜とんこつラーメン「御天」です。現在の時刻は午前1時ちょっと前。 ここはラーメン屋ながら、博多のラーメン屋台がそうであるように、酒や肴も用意されていて、どちらかというと「シメにラーメンも食べられる酒場」といった感じなのです。しかも午前3時まで(日曜の夜は午前1時まで)の営業なの... [続きを読む]

受信: 2007.05.11 07:32

« 幻の煮込みはバランスの妙 … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野) | トップページ | 店情報: 居酒屋「魚市(うおいち)」(横浜・桜木町) »