自宅近くの行きつけ酒場 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)など
4月1日、日曜日。新しい年度に入りました。
日曜日の夕方、よく出かけるのは自宅近くの「川名」か「秋元屋」。この両店は午後4時に開店(「秋元屋」は土日のみ午後4時開店)するので、夕方トコトコと散歩に出かけて、ちょいと一杯引っ掛けて、家に帰ってゆっくりとお風呂に入ると、ちょうど家族との夕食時間になって、実に都合がいいのです。
がしかし。「秋元屋」には実は一昨日行ったばかりだし、なにしろ今日は魚が食べたい気分。「川名」は3月26日(火)から、明日4月2日(月)までの間、春休み(スプリング・バケーション)中なので、今日は「竹よし」にしますか!
「竹よし」は残念ながら(?)午後5時開店。この1時間の差は大きくて、おそらく家族との夕食には間に合わないので「今日は悪いけど先に食べてね」と言い残して、いつもより1時間遅れての夕方散歩です。
「こんにちは」と店内に入ると、店内ではすでに大常連のT井さんが飲み始めています。
今日のお通し(200円)はヒジキの煮物。そういえば、先日「満月」でもヒジキの煮物をいただきました。ヒジキはこの季節(3~4月ごろ)が旬なんですね。
ここ「竹よし」もそうですが、自宅近くの酒場は、他と比べると圧倒的に行く回数が多いので、ブログにはときどきしか書いていないのです。そんな自宅近くにある行きつけのお店の、3月分の訪問記(ブログ未掲載分)をダイジェストで!
【満月】(3月9日(金))
新橋で中華を食べた後、帰宅前にもう一杯と「満月」へやってきたのは午後11時半ごろ。店内ではなおとんさんやにっきーさん、ふじもとさんの他、近くの常連さんたち(サユリさんやハヤサカさんなどなど)も居て、すでに大いに盛り上がっている状態です。私も梅サワー(300円)とヒジキ煮(300円)をもらって参戦。店主夫婦で切り盛りしていたこの店ですが、最近は長男(アキラくん)も手伝うようになってますます盛況です。2杯目としてシークワァーサーサワー(300円)を注文する頃、やって来たのは美人人妻・かるみんさん。お久しぶりです。のれんを片付ける午前2時過ぎに、みんなで退散しました。お勘定は900円。
【秋元屋】(3月10日(土))
「竹よし」の食事会の二次会でjirochoさん、マチャミさんと3人で午後10時半ごろ「秋元屋」。カウンターにマチャミさんをはさんで座り、シャリ金ホッピー(410円)をいただきながらチレ刺しや季節のアスパラなどをつまみつつ、もつ焼きを数本ずつ。アルコール度数を感じにくいシャリ金ホッピーを、この時間帯に飲むとガッツリと記憶をなくしてしまいます。したがって、お勘定は不明。(私、ちゃんと払った!?)
【ペルル】(3月12日(月))
明日の都内での仕事に備えて帰宅するも、つい「ペルル」に寄ってしまう(午後10時半)。枝付き干しぶどう(300円)をもらって水割りをチビチビやっていると、となりに座っている人が「アスクユー・東京レストランガイド」などに、このあたりのお店のことをたくさん投稿されているジゲンACEさんであることが判明。ジゲンACEさんが注文したボルドーワイン(3,500円)のおすそ分けもいただきました。ありがとうございます。あっという間に閉店時刻(午後11時半)。お勘定は800円でした。
【川名】(3月13日(火))
都内での仕事を終えて、ものすごく久しぶりに平日夜(午後10時過ぎ)の「川名」へ。夜は夜で、早い時間帯とはまた違った常連さんたちがいるのがおもしろいなぁ。ハンペン刺身(231円)というメニューがあったので、大徳利(燗、504円)とともに注文する。フワフワした中に感じる微妙な弾力がハンペンの身上。はじめて食べた生のハンペンはその感覚がより強くて、とてもいいつまみになる。この時間帯は店主(マスター)はおらず、おかみさんがスプリング・バケーション(3/26~4/2)での旅行の話を聞かせてくれる。いつもは走ること(マラソンやトライアスロン)が目的で出かけるハワイだけど、今回は観光主体でベトナム、カンボジア、マレーシア方面を回ってくるとのこと。1時間ほど飲んで、お勘定は735円。
ウイークエンドマスター・小石雄一さんが、西川口のご自分の書斎(キッチンスタジオ・夢工房)で毎月開催されているというホームパーティ形式のコミュニケーションパーティに参加。ただ蒸しただけという野菜たちの味わいに感動しつつ、おいしいお酒をたくさんいただく。次々と繰り出される手料理に舌鼓。このパーティーの様子は「スティッカム」というビデオチャットができるツールを介して沖縄や仙台、大阪などとライブでつながっており、もちろん先方の様子もうかがえる。最後は沖縄にいる大勢の人たちと一緒に踊って終了。うーむ、時代も変わったものよのう。少し前まで、ちょっとしたTV会議をやるだけでも大変だったのに……
帰り道にふらりと「竹よし」へ。お通し(200円)の新じゃが煮がおいしい。「魚屋なのに新ジャガを見るとつい買ってしまうんですよ」と店主。刺身盛り合せ(1,000円)をもらおうかなと思ったが、刺身の欄にあるブリ腹身(700円)がおいしそうに感じてついそちらにする。燗酒(菊正宗、350円)を2本ばかりもらって午後10時半まで。1,600円。
これで終わりかと思いきや、さらに「ペルル」で1時間ほど。水割りセットで500円。
【川名】(3月25日(日))
明日から「川名」が春休みに入るので、その前に「よじかわ」。このところ「川名」にくるといつも大徳利(504円)。魚をいただくことがおおいので、どうしても燗酒のほうが合うんだなぁ。今日は季節のホタルイカ(399円)を注文すると、豪勢にマグロやタコといっしょに盛り合わせてくれた。さらにちょいと出してくれた小鉢は、まるで味噌のように見えるんだけど、なんとこれが納豆。信じられないほどうまい。空豆の丸焼き(189円)や、はじめて見るメニュー、エビミソ串(168円)も追加して、今日は1,533円。気をつけて行ってきてくださいね。土産話を楽しみにしてまーす!
【秋元屋】(3月30日(金))
横浜での仕事を終えて帰ってきたのは「秋元屋」。金曜、午後8時前の「秋元屋」の店内は今日も満席で、空いていた外のテーブル席にひとりで座ってシャリ金ホッピー(410円)と煮込み玉子入り(380円)をもらって飲みはじめます。コブクロ刺(300円)とシャリ金の黒ホッピーをもらったところで、カウンターが1席空いたので移動。最後は塩ラッキョ(100円)に、シャリ金だけをグラスについでもらって梅割り(290円)に。たっちゃんが「死んだらバスの転回所あたりに放り投げときますから」と忠告してくれたとおり、このシャリ金のみがガッツリと効きました。もちろんもつ焼きも何本かいただいて、1時間半で2,490円。
【ピュアー】(3月30日(金))
「秋元屋」を出て2軒目は「ピュアー」。3月最終週の「おすすめ飲み物メニュー」のスピリッツはジンビーム(バーボン、Wで580円)かアベラワー(シングルモルト、Wで840円)。アベラワーをもらうと、ストレートグラスになみなみと表面張力まで注いでくれた。シングルモルトスコッチを口から迎えに行ったのははじめてかも! 2杯目は春らしいカクテル「桜前線」(630円)。桜の花びらが一片ついているのがいいですねぇ。飲み物2杯とお通し(310円)で1,780円。
「ピュアー」を出たところでにっきーさんと合流し「ペルル」へ。いつものウイスキー(スーパーニッカ)の水割りを飲みつつ、途中でアブサンをもらったりする。アブサンに水を加えると白濁するのがおもしろいなぁ。
「ペルル」が閉店すると(午後11時半)、最近は『フルムーン』という愛称で呼ばれたりもしている「満月」へ。コーヒー割り(300円)などをいただきつつゆっくりと。にっきーさんは「ペルル」から飲みはじめなので、焼きイカやカマ焼きなどをもらってがっつりと食べている。今日もまた、いつ終わったかわからないほど飲んで二人で2,400円(ひとり1,200円ほど)。
とまあ、こんなような3月を自宅近くの酒場で過ごしていたわけです。
話は今に戻って今日の「竹よし」。なにしろ店主ひとりで切り盛りしているので、お客さんが大勢いるときはてんてこ舞いの状態になりますが、今日のように馴染み客ふたりだと店主もゆったり。こんなときは、「何かうまいものはないかなぁ」ってな顔をして飲んでいると、店主のほうから「自分の食事用に買ってきたんだけど、サワラのおもしろい部分があるから焼いてみましょうか」と声をかけてくれます。
市場を回っているときに、サワラの切り落とし部分(アゴのあたりとか、胸の先端部とか、尾の先っぽ付近など)がおいしそうだったので仕入れてきたのだそうです。すでにタレに浸けこまれて下ごしらえが終わっているサワラはつけ焼きで出されます。さすがに魚へんに春(鰆)と書くだけあって、この季節のサワラはおいしいですねぇ。
続いて出してくれたのは、黒マグロの頭の中からほじくり出したという身の刺身。この身は煮物(ねぎま鍋)、焼き物(ねぎま串)用に仕入れたそうですが、新鮮なので白い筋の間の身をはぎとるようにして刺身でいただくと、身はしっかりとしてるのに、味わいはトロ。つまり高級な寿司屋などでいただく絶品のトロのような食感なのです。刺身で食べるときは邪魔になる白い筋の部分ですが、煮たり焼いたりして火を通すと、この白い筋はなくなるんだそうです。
T井さんは、このところお気に入りというサンマ天日干(600円)を注文。「ずっと沼津産のアジの干物が一番と思ってたのに、これを食べて考えが変わったよ。まん丸い身の厚みがいいでしょう!」と大絶賛するサンマ天日干はプリッとした身が最高にうまい。こりゃ、お酒にも合うけど、ごはんも進みそうです。
今日はメニューに「焼き鳥」なんてのもあってびっくり。仕入先の問屋さんの強力なすすめで、断るに断れなかったという焼き鳥は横隔膜(鶏ハラミ)、首の肉(セセリ)、尻尾の肉(ボンボチ)の3種類があって、各1本150円。さっそく1本ずつためしてみると、焼魚用のグリルで焼いた焼き鳥は、全体がふんわりとやわらかい。
他のお客さんたちも入ってきて、注文が多くなってきたところで本日の夕方飲み終了。軽く飲むつもりが気がつけばもう7時過ぎ。瓶ビール1本に徳利を2本いただいて、今日のお勘定は2,500円でした。どうもごちそうさま。
黒まぐろの頭の身 / さんま天日干 / 焼き鳥(首、尻尾、腹身)
・「竹よし」の店情報 (前回の「竹よし」「満月」「秋元屋」「ペルル」「川名」「ピュアー」)
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