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家族で焼肉のその前に … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

今週16歳の誕生日を迎えた長女は、3月末に中学校の卒業式、そして昨日は高校の入学式と身のまわりでおめでたいことが続き中。お祝いをしようと「何が食べたい?」と聞いてみると、わが家の近くにある焼肉屋「スタミナ苑」のテッチャンが食べたいという返事。うーむ。これぞまさに小さいころからのモツ焼き英才教育のたまものか!(爆)

「それじゃ、開店時刻の午後5時半に現地集合ね」と家族に伝えて、おとうさんはひとり「よじかわ」(=開店時刻の午後4時に「川名」で飲むこと)。なにしろわが家はカミサンもお酒を飲まないので、私以外は食事時間がとっても短い。したがって、食事の終わり時間を家族と合わせようとすると、私がひとりフライング気味にスタートして、そろそろ仕上げというところで家族の夕食に合流するというのがいいのです。

午後4時ジャストの「川名」。7人座れるカウンターにはすでに先客が3人ほど入っていて、ど真ん中の席で店主がホワイトボードメニューを書いているところです。「こんにちは」とあいさつしながら、店主のとなりに座ると、逆どなりは中央線の酒場通・ろっしさんです。

今日はこの後が焼肉なので、「川名」では魚を食べる予定。だから飲み物も最初から燗酒(大徳利504円)を注文します。

目の前のネタケースには立派な真鯛が1尾と、これまた大きなカワハギが数尾。今が旬の真鯛の刺身(399円)をもらうことにして、そのできあがりを待ってる間にとイワシ団子串(168円)も1本、塩焼きでお願いします。

お酒が出てくるころには店主もホワイトボードを書き終わり、カウンターの中へと入ります。口開けと同時に流れ込んだ人たちが、一斉に料理を注文しているので、これからしばらくの間は大忙しの状態になるのです。

予想どおり、まず出てきたのはイワシ団子串。焼き物は表の焼き台で、焼き物担当のアルバイトのおにいさんがつきっきり焼きあげているので、比較的早くできあがるのです。

イワシ団子串は、イワシのツミレを串に刺して炭火で焼いたもの。ホクッと熱々の団子をかじるとイワシの旨味が口いっぱいに広がります。イワシもこのところ高級魚になってきましたもんねぇ。安く食べられてたころもおいしかったけど、高いとなるとひときわおいしく感じるのはクジラや、このところのマグロなどと同じ感覚でしょうか。「イワシも高くなったんだなぁ」と感じるのは、イワシ団子串の団子がまん丸ではなくて半分(半球)のものが使われていること。クルっと丸いのが3個じゃあ、値段に合わないんでしょうね。

そして登場したのは真鯛の刺身! どうよ、この飴色に輝く美しい身! まさに桜鯛の季節ならではのつややかさです。横にチロッと添えてくれてるのは、もしかすると真鯛のエンガワかな!? っくぅぅ~っ。うまいもんじゃのぉぉ。これで399円はいかんでしょう!!

ろっしさんのところに出てきたのはカワハギの刺身(399円)。真鯛と並べてみると、カワハギの身の透明なまでの真っ白さがよくわかりますねぇ。

と、そこへ登場したのは毎週日曜日のこの時間帯には必ず現れる大常連の熊さん。すでにカウンター席はもとより、うしろに3卓(各4人掛け)あるテーブル席もいっぱいで、店主から「じゃ、3人で奥に移ってもらっていいかな?」と声がかかります。了解、了解。さっそく移りましょう。奥の座敷はまだ2卓ほど空いている状態で、そのうちのひとつにろっしさん、熊さんと3人で腰を落ちつけると、「悪いね、移ってもらって」と店主が温泉玉子を出してくれました。

3人でワイワイと話しているうちに、残念ながら私はそろそろタイムアウト。「ごめんね。お先に!」と席を立ち入口横のレジカウンターへ。今日のお勘定は1,071円でした。

大急ぎで「スタミナ苑」(03-3330-0914、杉並区阿佐谷北4-24-3)に行くと、私以外の家族3人はすでに到着済み。まずはタン塩などの塩焼きものを注文しますが、娘はなんとレバ刺しが食べたいという。子供のころからモツ好きな子だったけど、いい娘に育ったもんじゃと喜びながらレバ刺しをゴマ・塩で注文すると、ひと口食べて「マズイ!」だって。

なんでも好きなアイドルグループの男の子が「レバ刺しが好き」と言ってるのを聞いて、食べてみたかっただけなんだそうな。カミサンも一切れ食べて「ウワッ。口の中全体がレバーっぽい!」と終了。残りを息子(中2)と分けあって食べたのでした。私自身、とっても久しぶりの牛レバ刺しだなぁ。

ホッピー(氷入り、380円)のナカ(焼酎おかわり、200円)を注文すると、別のグラスに氷とともに入れられたナカを持ってきてくれて、その場でジョッキに入れてくれます。これがまた氷がある分ボリュームたっぷりで、ホッピー(ソト)の入る部分は半分以下くらい。ソト1、ナカ3でいけますね。

そしていよいよテッチャン(600円だったかな?)です。テッチャンは牛の腸なんですが、これがまた裏側の脂肪分がたっぷりで旨味抜群なのです。今日もまた何度もおかわりです。

この店には上ホルモン(シマチョウ、790円かな?)もあるのですが、家族にはテッチャンのほうが大人気。上ホルモンは弾力感は勝るものの、脂肪分が少ないですからねぇ。旨味という点で負けてしまったようです。

家族4人で8,100円ほどの焼肉タイムでした。

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「川名」のホワイトボードメニュー / いわしだんご串 / 真鯛刺身

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「スタミナ苑」のレバ刺 / テッチャン / 脂たっぷりの焼きあがり

・「川名」の店情報前回

《平成19(2007)年4月8日(日)の記録》

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受信: 2007.06.01 07:50

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