飲んで食べて4千円弱! … 土佐料理「四万十(しまんと)」(青物横丁)
「土佐料理でオススメなのは、青物横丁にある「四万十」かな。飲んで、食べて、いつも大体3,800円くらいなんだよ」
高知出身の酒場詩人・吉田類さんに、そうご紹介いただいたのはもう1年以上前のこと。今日はたまたま品川での仕事だったので、その足で「四万十」に向かうことにしました。
店は京急本線・青物横丁駅から徒歩1分ほどの路地の中にあります。2階にある入口を入って「いらっしゃいませ」と迎えてくれたおねえさんに「ひとりです」と告げると、「こちらにどうぞ」と入口左側にある小さいカウンター席を指し示してくれます。
店内はまるで教室のように広くて、そのカウンター席6席分程度の他はテーブル席ばかり。入口から見て右手が小上がりの掘りごたつ的なテーブル席2列で20名ほど。左手はいろんな大きさのテーブル席になっていて、こちらも20名ほど。後からわかったのですが、さらに3階にも同じくらいの大きさの席があるらしくて、全体では84席あるのだそうです。
「飲み物はなににしましょう?」と聞いてくれるおねえさんに、まずはビールをお願いすると中ジョッキの生ビール(エビス)が出されます。
店内にはメニューはなくて、基本的におまかせ。最初に出されたのは小皿に盛られた四万十のりです。
ビールをググゥ~ッと飲みながら、四万十のりをつついていると、マカロニサラダ、竹の子の煮付け、肉じゃが、いたどり煮が次々と出されます。
カウンターの中にいる美人おねえさんがこの店の娘さん。店主である女将さんと、手伝いの男女2~3名で店を切り盛りしている様子です。「今日も予約でいっぱいで、カウンター席しか空いてないんですよ」とおねえさん。飲んで、食べて4千円弱ならねぇ。人気があるのもわかります。
「あったかいお酒をもらいたんですけど」と聞いてみると、「あったかいのは土佐鶴か司牡丹(つかさぼたん)です」とのことで「土佐鶴」をいただくことにしました。
そして出されたのは土佐名物・カツオのたたき。ひと切れひと切れがでっかいカツオの上に、玉ネギ、ニンニク、大葉、ネギがたっぷりとのせられて、ポン酢醤油です。この山盛りの野菜と一緒にいただくカツオがいいんですよねぇ。ックゥ~ッ。ニンニクがよく効いてますねぇーっ!
午後6時半ごろに仕事が終わった宇ち中さんも合流すると、宇ち中さんの前にもこれまでに出された品々がずらりと並びます。
カウンター上の大皿には、この店の名物であるらしい野菜コロッケやニラまんじゅうが大皿に盛られてスタンバイされており、予約客の到着を待つばかりの状態。店に入ったとき(5時半ごろ)は人もまばらだった店内も、現在はすでに半分以上の入りで、空いている席も予約済みの状態。ふらりとやって来たお客さんは「ごめんなさん。今日はいっぱいなんです」と断られています。
続く料理は焼きそば。これがシンプルなペペロンチーノ風で、これ自体がいい肴になります。そして大きな切り身の白身魚はトビウオだそうです。プリップリですねぇ。
吉田類さんに「やっと四万十にやってきました」とメールすると、類さんからは「酒は美丈夫(びじょうふ)がうまいよ」という返信。さっそくその「美丈夫」を注文すると、これがなんとうすにごり生酒。慎重に慎重に栓を抜くと、シューッという音とともにお酒の水面が上昇。ヤッと栓をしてしばらく待って、また水面が下がったところでじわりとゆるめるとまたまたシュワーッと上昇。これを何度か繰り返してやっと落ち着いてきます。
どーれどれ。ツツゥーッとひと口。なーるほど。発泡生酒は、まるでシャンパンのようです。これはいいなぁ。
日本酒や焼酎は、高知産のものがずらりとならんでいて、注文すると一升瓶のまま出されます。これは決してすべてを飲みきれというわけではなくて、お勘定をするときに瓶に残っている量をみて値段を決めてくれるのです。
午後7時半まで約2時間(宇ち中さんは約1時間)の滞在は、ふたりで7,200円(ひとりあたり3,600円)でした。どうもごちそうさま。また来ますね!
竹の子煮、肉じゃが、いたどり煮 / かつおたたき / かつお一切れのアップ
土佐鶴(燗) / 野菜コロッケとニラまんじゅう / 焼きそば
とびうお刺身 / 抜栓中の「美丈夫」 / 発泡生酒「美丈夫」
・店情報
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コメント
こんにちわ
いつも楽しく拝見させていただいております
私は青物横丁の職業専門校に半年通っていて
ここも看板はよく見ていました。
で、私はこちらの傍にある
田中屋酒店で
カップ酒と梅酒を
常連さん達と
やっておりました
今日の求人広告見ていたら
近くにスーパーが
出来るようで
この辺りも
旧東海道の古い軒並があって
良い処なんですよね
投稿: ふんわり | 2007.05.06 17:31