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リーズナブル中華の新店舗 … 中華料理「餃子市(ぎょうざいち)」(新大久保)

高田馬場から歩くこと30分(新大久保まで電車で行ったとしても、そこから歩くこと20分弱)。明治通り沿いに今年の2月にオープンした中華料理屋が「餃子市」です。ここは六本木に本店のある「中国茶房8」の系列店。中国で修業した料理人の料理が、リーズナブルな価格で食べられるところが人気を博したのか、その後「中国茶房8」は恵比寿店赤坂店と支店をオープンし、さらには似たようなメニュー構成ながら、「餃子市」という新しい店舗名で2005年に所沢店、そして今年に入って、ここ新大久保店と系列店を増やしてきたのでした。

大通り沿いに建つマンションの1階にオープンした「餃子市」は、席数80席とまずまずの大きさ。店の内外装などは「中国茶房8」と同じような感じです。

集まったメンバーは、この店を発見(?)したここっとさんと、その婚約者・Mさん、仕事を終えて新宿の「山根商店」で軽く立ち飲んできたという宇ち中さん、そして高田馬場から同道の呑んだフルさんと私の、計5人。午後7時過ぎの店内は、それほど込んでおらず、我われも奥のほうのテーブルにゆったりと腰を落ちつけて、まずはビール(アサヒスーパードライ中瓶、520円)を何本かもらって乾杯です。(これを書いてて思ったんですが、ビールはそれほど安くない、というかむしろ高いですね。)

この店(この系列の全店)の特徴的なメニューは北京ダックと前菜、水餃子の3種類。

北京ダックは一羽まるごと(1.8キロ)、3~4人前が3,680円。窯で焼きあげた北京ダックの皮を、料理人が目の前でさばいて出してくれるほか、残った鴨肉は炒め物に、骨などのガラはスープにして、丸ごと一羽を余すところなく出してくれるのです。

前菜はずらりとそろった30品ほどが210円均一。たとえば枝豆・大豆・落花生の三種和え、キュウリと豚耳の和え物、豚レバーの醤油煮、細切り鶏肉の山椒豆板醤がけ、バンバンジー、広東風蒸し鶏(塩ダレ)、豚足のニンニク和え、中国青島特性ピータン、白菜の甘酢漬け、北京風・姫タケノコの冷菜、ピーナッツの香辛料煮、鶏と葱の黒胡椒ソースがけ、広東風チャーシュー、豚タンの醤油煮、牛ハチノスの醤油煮、自家製ザーサイ、自家製キムチ、牛アキレスと葱の和え物、広東風・有頭エビの冷菜、当店特製にこごり、揚げ茄子のニンニクソースがけ、中華風冷やっこ、豆腐の冷菜・えびそぼろがけ、サザエとネギの和え物、くらげの醤油和え、キュウリとニンニク和え物、鶏砂肝の特製ソース煮、エビの高菜和え、揚げピーナッツの香酢和え、中国東北地方の切り干し大根、そば豆腐の醤油味などが、その210円均一前菜です。

もうひとつが水餃子。注文を受けてから作る手作りの水餃子は一皿3個で、なんと105円! 水餃子は、その具が30種類ほどあって、すべて同じ値段です。具はニンニクの芽、豆腐、竹の子、ほうれん草、白菜、インゲン、葱、セロリ、椎茸、韮、白菜漬(酸菜)、ピーマン、茄子、唐辛子、豆苗、大根、トマト、タマネギ、人参、キュウリ、モヤシ、しそ、キムチ、エビ、貝柱、タラコ、チャスグー(茶樹茸)、サザエ、シャケ、高菜など。

我われ呑兵衛にとっては、これら前菜と水餃子があれば、もう充分って感じですね。

飲み物もビールは若干高めながら、レモンハイ、ウーロンハイなどは310円、紹興酒(3年もの)も300mlが580円、ボトルでも1,200円と、それほど高くない飲み物も並んでおり、我われもさっそく紹興酒(3年)をボトルごと燗をつけてもらいます。

料理のほうは210円均一前菜の中から、豆好きな人が「枝豆・大豆・落花生の三種和え」を、茄子(なす)好きな人が「揚げ茄子のニンニクソースがけ」を、それぞれ注文します。

水餃子はセロリ、椎茸、貝柱の3品(それぞれ一皿3個で105円)を選択。水餃子は手作りだけに、できあがってくるのに少し時間がかかるんですよね。

そして焼き餃子。この店(及び系列店)では水餃子がクローズアップされるために、その後ろに隠れがちですが、実は焼き餃子も一皿6個が一人前で、「野菜餃子」という、ひき肉の入ったスタンダードな餃子が210円、玉子と春雨が入った「タマゴ餃子」が230円、「エビ韮餃子」は320円、そして唐辛子が効いた激辛の「唐辛子餃子」も320円と4種類がそろっているのです。

このお店、ランチタイム(11:00-15:00)は、セルフサービスながら烏龍茶、アイスコーヒーなどのソフトドリンクが飲み放題となり、デザートの杏仁豆腐も食べ放題、さらにはご飯もおかわり自由で、週替りの4種の定食が550円と、「さくら水産」と肩を並べるサラリーマンの味方のようです。

家族経営の大衆酒場が安かったり、大規模チェーン居酒屋が、その大規模さ(大量仕入れ・大量消費)ゆえに安かったりするのはわかるのですが、このグループのように数店舗しかないところで、この安さを実現している秘密はなんなんでしょうねぇ。実はものすごい巨大グループだったりして……。

あ。しかし、すべての料理が安いわけではなくて、前菜や餃子以外の普通の料理はそれなりの価格です。たとえばマーボー豆腐(中国四川の伝統、辛口)610円、レバニラ炒め 630円、黒酢で炒めた酢豚 955円、ホイコーロー 725円、燻製シャケ・レタスチャーハン 725円、五目あんかけチャーハン 725円、海鮮タン麺(塩味) 820円、上海風焼きソバ 725円、焼きビーフン 640円、エビのチリソース炒め 1,060円、海鮮中華おこげ 1,240円といったところ。メニューは全部で150品ほどと、品数が多いのも、このグループの特徴ですね。

デザート代わりに210円均一の小皿前菜から「中華風冷やっこ」をいただいて、「餃子市」での飲み会は終了。お勘定は5人で5,395円(ひとりあたり1,079円)でした。

このグループのお店すべて、小皿前菜や餃子を中心に、紹興酒あたりをガンガンいただくと安いですよぉ!

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枝豆・大豆・落花生の三種和え / 揚げ茄子のニンニクソースがけ / 紹興酒(3年)

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焼餃子 / セロリ、椎茸、貝柱の水餃子 / 中華風冷やっこ

店情報 〔参考:「中国茶房8」恵比寿店の店情報 (前回)〕

《平成19(2007)年5月2日(水)の記録》

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» 餃子市で激安大満足 [宇ち中]
2007/05/02 (続き) 山根商店を出たのが18:47。集合は19:00なので、早歩きで明治通りを急ぎます。今日のメイン、「餃子市(←音が出ます)」への到着は18:58。なんとか間に合いました。 オープンな感じの店内。奥の方の席にここっとさんと婚約者のMさんが二人、既にいらっしゃいました。どうもどうもとご挨拶、ビールで乾杯です。既にテーブルにのっていたおかずは、ここっとさんの最近大好きな豆料理「五香花生」(210円)でした。 塩味の味付けが結構美味しいです。そして、高田馬場で一軒こ... [続きを読む]

受信: 2007.05.28 08:10

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