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三冷ホッピーで鮎塩焼 … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

このところ、他所でホッピーを飲むことが多くなっていますが、実はわが地元にも、ホッピーや酎ハイがおすすめのお店が何軒かあります。

その代表格は、なんといっても野方の「秋元屋」。2004年に開店した、まだ新しいお店ながら、店主が下町酒場好きなので、そういったお店で飲めるようなお酒はたいてい、この店で飲むことができるのです。ホッピーも、氷入りで外1中2といった飲み方ができるタイプのものから、三冷(さんれい)の純正(?)ホッピー、そして最近流行のフローズンホッピーまで、いろいろと楽しめます。焼酎に宝と金宮を選べるところも、おもしろいですね。(宝ホッピー380円(ナカ250円)、金宮ホッピー410円(ナカ280円))

西武新宿線を鷺ノ宮までやって来ると、大衆酒場「満月」にもホッピー(300円)があって、通常は氷入りでジョッキで出されますが、「氷無しで」とお願いすると氷なしのサワーグラスで出してくれます。

その鷺ノ宮駅から中杉通りを早稲田通り近くまで行ったところにある「丸山」には樽生ホッピー370円や、電気ブランをホッピーで割った電気ホッピー470円なんてのもあって楽しめます。

さらに中杉通りを旧道に入って、阿佐ヶ谷駅方面に南下したところにあるのが、これまた行きつけのお店、「川名」です。今日は、ここでホッピーをいただきましょう。ハルカさん、氷なしでお願いしますね。

「はーい」と、とまどうこともなく、ハルカさん(←店を手伝っている女性)が注文を受けてくれるのは、この店で「氷なしで」と注文する人が少なくないことを物語っています。

ここ「川名」も、なにも言わずにホッピー(336円)を注文すると、氷入りのジョッキに焼酎を入れてくれて、それとは別に瓶入りホッピー(外)が出されます。焼酎の量がけっこう多いので、目いっぱいホッピーを入れて外1中2、ちょっと遠慮がちに入れると外1中3ぐらいいっちゃいます。ちなみに中(ナカ)は294円です。

しかし、「氷なしで」とお願いすると、きっちりと焼酎(中)冷え、ホッピー(外)冷え、ジョッキ(器)冷えの、正しい三冷ホッピーが登場します。もちろん、ホッピー(外)を入れて仕上げるのは自分自身。どーんと勢いよく注ぎ込むと、マドラー要らずです。

季節の肴が並ぶメニューから鮎(アユ)塩焼き(294円)と竹の子(231円)を選択。

鮎は、生の状態から炭火で焼きあげられます。いやいや。6月ですねぇ。それにしても炭火で焼いた鮎1尾が294円で食べられるのは、ここ「川名」くらいのものではないでしょうか。まったくありがたい限りで、店主にも深く感謝しながら、頭からバリバリと鮎をいただきます。ックゥ~ッ、うまいっ。

竹の子は、茹で冷ましたものを柚子味噌でいただくもの。竹の子は大好物。コリコリッとかじって飲み込むと、鼻の奥から竹の子の風味と、柚子の香りがホワンと上がってくるのがいいですねぇ。

ここでゴクンとホッピーです。

ホッピーは、なにしろアルコール分が甲類焼酎で、それをプリン体がない(つまりは旨みがない!?)ビール風味の炭酸飲料で割ったものなので、肴の味を膨らませたりすることはない代わりに、決して邪魔にもならないのが特長と言えます。

微妙な風味の肴をいただくときには、ビールの旨みを邪魔に感じたりすることがありますが、ホッピーには、それはありません。

でも、ビアテイスト(ホップが効いたビール風味)なので、舌がさっぱりと洗い流される(=余韻を消しちゃう)というのはあります。もつ焼きなんかと、よく合うように思うのは、このサッパリ感があるからなんでしょうね。竹の子+柚子味噌の余韻は、もうちょっと味わっていたいなぁ。

2杯目の飲み物は酎ハイ(生レモンサワー、336円)に切り替えます。

ここの酎ハイや生グレープフルーツサワーなどは、余分な糖分がいっさい入ってないのがうれしいところ。甲類焼酎を炭酸で割ったものに、レモン半個を搾り入れると酎ハイ(生レモンサワー)に、グレープフルーツ半個を絞りいれると生グレープフルーツサワーになるのです。

そして! どうだぁーっ、とばかりに出てきたのは、ホタテ貝刺(420円)です。貝殻の上に細く切られた大根と、緑鮮やかな大葉1枚がのり、その上に、繊維方向に薄くスライスされたホタテ貝柱が、透きとおる白さで美しく盛り付けられています。横に添えられてるのは、蒸したアワビの肝(卵巣?)。貝殻の脇にはヒモの部分も添えられています。

どれどれ。まず貝柱から。……。んーーーっ。甘みがいいですねぇ。こうなると、やっぱり酎ハイやホッピーよりは、日本酒が欲しくなっちゃうなぁ。

ここしばらく前から、「川名」の刺身類が399円から420円に値上がりしているのですが、その分、ネタもよくなってきたように思います。それにつれて、この店で日本酒をいただく機会も増えてきたような……。

ちなみに、今日の刺身メニュー(すべて420円)は、このホタテの他にカツオ刺し、カツオたたき、マグロぶつ、タコ刺し、そしてタコぶつの、合わせて4種6品。近くの席に出される刺身類を見ると、どれもこれもきれいだし、美味しそうだし。

店の奥の座敷席では、先日、木場の「河本」でご一緒させていただいたくにさんが、この店の常連さんでもあるのむのむさんご夫妻とオフ会中。店を出る前に、ちょっと席に加えてもらって、ご挨拶させていただきました。阿佐ヶ谷方面にも、またいらしてくださいね。>くにさん

口開けの午後4時から、2時間強の滞在は1,197円でした。どうもごちそうさま。みなさん、お先に!

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三冷ホッピーとお通し(グレープフルーツ) / 鮎塩焼き / 竹の子(ゆずみそ)

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ほたて貝刺 / 酎ハイ(生レモン) / 奥の座敷のゴーヤチャンプル

店情報前回、同じときの「東京のむのむ」)

《平成19(2007)年6月2日(土)の記録》

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コメント

ご紹介、ありがとうございます。
また、先日は短い時間でしたが、ありがとうございました。
この日以来、ご無沙汰しちゃってます。
アーリーサマーバケーションも終わりましたし、
今週末にでも、伺おうかと思っています。

投稿: のむのむ | 2007.06.28 12:40

先日はありがとうございました。
お声をお掛けしたにもかかわらず、大遅刻してしまい失礼しました。。
阿佐ヶ谷にはまだまだ宿題店があります。川名の未食のメニューも狙ってますので、また近いうち行くと思います。
またお誘いしますのでよろしくお願いします。

投稿: くに | 2007.06.28 16:43

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