夕食会の名残りで一献 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)
毎月、第2土曜日は「竹よし」の夕食会。その月ごとにテーマを決めた魚料理を、飲み物付き、会費5千円で楽しむことができるのです。
昨日開催された5月の夕食会のテーマは、土佐伝統の名物料理である「皿鉢料理」。銚子産の5キロ弱ほどあったという大カツオが刺身、たたき、あら煮で出されたほか、サバの棒寿司やアジの押し寿司。さらにはノレソレ、明太子、アンキモ豆腐、厚焼玉子といった肴類にキビナゴ汁などの料理が並び、16人ほどのお客さんでにぎわったのだそうです。
そんな話を聞かせてくれるのは、ここ「竹よし」の夕食会の提唱者でもある、大常連のT井さん。昨日の夕食会にも参加されていたT井さんは、今日もカウンターの一番奥の席に座って、にこやかに盃を傾けています。
うーむ。開店時刻の午後5時ジャストに店に入ったのに、もうT井さんが飲んでらっしゃるとは! すばらしい出足ですねぇ。
アサヒとキリンが選べる瓶ビール。今日はキリン(ラガー中瓶、500円)をもらって、まずクイィーッと一杯。ックゥーッ。うまいっ。
お通し(200円)として出されたのはアジとカニの酢物。いやいや。このアジがまたすばらしいですねぇ。こりゃ日本酒だ。ビールもまだあるけど燗酒(菊正宗、350円)も注文します。
夕食会の翌日(日曜日)にやってくると、昨日の食材が残っている(残しておいてくれている)ことが多いので、すべてではないものの、昨日の料理を楽しむことができるのです。
まずは5キロ弱あったという銚子産のカツオをいただかないと。カツオ刺身(600円)もいいんだけど、今日は他にもホウボウ刺身(600円)やトビウオ刺身(500円)などもあるようなので、刺身盛り合せ(1,000円)にしようかな。「盛り合せにもカツオは入りますよね?」と店主(マスター)に確認して、盛り合せを注文します。
刺身盛り合せは、本来5品盛りなんだけど、今日はサービスでホウボウ、トビウオ、キンメダイ、ヒラメ、トロ、カツオの6品盛りにしてくれました。しかも、普通のワサビ用の醤油皿に、カツオ刺身用のショウガ醤油の皿、ヒラメ用の紅葉おろし付きポン酢醤油皿が、ずらりと出されて、なんだか豪勢。どーれどれ。うふふふふ。思わず笑ってしまうようなおいしさですねぇ。燗酒もおかわりをお願いしまーす。
「昨日のなおとんさんの手料理がまた素晴らしかったんですよ」とT井さん。
「なおとんさんの料理は残ってませんが、Y口さんの持ってきてくれたビールがありますから、いただきましょうか」と店主が冷蔵庫から出してくれたのは、若草色のラベルも美しいドイツビール、「Einbecker Mai-Ur-Bock (アインベッカー マイ・ウル・ボック) 」です。
ボックビールというのは、アルコール度数の強いラガービールのことなんだそうです。味が濃厚だし、香りもいいですねぇ。どうもありがとうございます。>Y口さん
続いての料理は、これまた昨日のメニューのひとつ、キビナゴ汁(400円)を注文します。キビナゴ汁は、キビナゴのたっぷり入った具だくさんの味噌汁。注文を受けてから作りはじめ、できたての熱々を大ぶりの丼で出してくれます。
んー。うまいっ。
こういうおいしい汁物をつまみにして、いただくお酒がまたいいんですよねぇ。もう1本、おかわりお願いします。
「カツオのあら煮も少し残ってますよ」と、店主があら煮も出してくれます。
夕食会も、もちろん楽しいのですが、夕食会に参加できなかった場合には、その翌日に「竹よし」に出かけるというのもいいかもしれませんね。
「いきなり夕食会というのは、ちょっと気が引けるけど、どんなものが出るのか食べてみたい」という方にもピッタリかも。
ちなみに次回、第67回「ハモとキンメダイ」の食事会は6月9日(土)、その次の第68回食事会は7月14日(土)の予定です。
結局、午後8時過ぎまで、3時間以上楽しんで、今日のお勘定は3,150円でした。どうもごちそうさま。おいしかった!
キリンラガー中瓶 / 昨日の夕食会の写真 / お通し・アジとカニの酢物
燗酒(菊正宗) / 刺身盛り合せ / トロ、カツオあたりのアップ
アインベッカー マイ・ウル・ボック / きびなご汁 / カツオのあら煮
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