最後のシメは焼うどん … 居酒屋「だるま」(門前仲町)
煮込みとホッピーの「河本」をあとに、グルメ系ブロガーのももパパさん、つきじろうさん、くにさんと4人、永代通りをトコトコと門前仲町へと向かいます。5月も中旬を過ぎると、午後6時でもまだ明るい明るい。ホッピーの酔いに、太陽がまぶしいなぁ。
「門前仲町の「魚三」にも行ってみたいんです」という話で、「魚三」前まで行ってみると、そこにはすごい行列。まぁ、平日でも行列のできる「魚三」ですもんねぇ。土曜日の午後6時だと、さもありなん、って感じでしょうか。
「酒場にも行列ができるんですねぇ。驚きました」と話すのは「ジャポ二郎」というラーメンブログもやっている、くにさんです。そうかぁ、人気のあるラーメン屋さんでは、並ぶのは当たり前のような光景になっていますが、酒場での行列というのはあまりないかもなぁ。
「もしかすると、2階に空きがあるかもしれないから見てきますね」と2階へ上がってみると、なんと2階はガラガラ。5~6割も入ってるかどうかといったところ。なーんだ。みんな1階に並ばずに2階にくればいいのに、と思いながら、2階のフロアを切り盛りしているおねえさんに「4人です」と伝えたところ、言下に「3階に行ってください」という返事。ん? と思いながら、3階へと続く階段を見ると、3階の入口からの行列が、ほとんど2階に届かんばかりに伸びています。
なんだ、これは!? やーめたっと。1階も、3階も、こんなに並んでるのに、なんで空いてる2階にお客さんを入れないんだろうなぁ???
「魚三」には、これまでにも何度か来てるんですが、思い返してみると、いつもなんだか居心地よくは過ごせない。こんなに行列ができるほど人気がある店なので、きっと私個人との相性の問題なんだろうなぁ。こんな場合は、無理矢理にでも連続的に通って、ある程度お馴染みさんになってしまうと状況が変わる(慣れる?)ことも多いのですが、なかなか連続的に通える場所ではありませんもんねぇ。
「上もいっぱいなんで、次の店に向かいましょう」
1階の階段入口で待っててくれた皆さんにはそう伝えて、永代通りを渡ってお不動さん(成田山深川不動尊)の前を左へ折れて、清澄通りへと出る手前にある「だるま」に入ります。
今日も「だるま」の店頭で、お客さんの出迎え、見送りを担当する親父さん(=店主)が「いらっしゃいませ。奥のテーブルにどうぞ。はい、4人さんねーっ!」と笑顔で迎えてくれます。
「「だるま」は美人姉妹がいることでも有名な酒場なんです。10年以上前から行ってる店なのに、いつまでたっても美人姉妹のままで、体型もちっとも変わらないのが不思議なくらいなんですよ。普段はお姉さんか、妹さんのどちらかがお店に出てるんですが、残念ながら、土日はお店に出ていないこともあります」
ここに来るまでの道すがら、そんな話をしながらやってきたのですが、ラッキーにも今日は美人姉妹のお姉さんが、お母さん(=おかみさん)とともにお店に出ています。やぁ、よかったよかった。
店は、入口側が厨房を取り囲むようなコの字型カウンターになっていて、その奥に4人掛けのテーブル席が8卓ほど並んでいます。そのテーブル席のひとつを4人で囲み、まずはチューハイ(400円)を4発と、サラダ盛り合せ(600円)と串カツ(600円)を、それぞれ1発ずつ注文します。
この店には、昔から、すぐ近くにある東京商船大学(現在の東京海洋大学)の学生たちが飲みに来ていたんだそうで、彼らが飲み物や食べ物の数を1発、2発と数えていたのが、店の定番として定着しています。また学生グループ客相手なので、各料理もボリュームのあるものが多い。
たとえばメニューの上では、サラダは、「サラダ盛り合せ」一品だけしかないのですが、その内容はポテトサラダ、マカロニサラダ、トマトサラダの盛り合せ。ひとり客主体の大衆酒場であれば、そのひとつずつが、十分にひとり用として通用するほどの量なのです。
ふんわりと、やわらかいお肉が特長の串カツは、大ぶりの串が2本。4人だから、すぐになくなってしまうものの、ひとりで来た場合にはサラダ盛り合わせか、串カツか、どちらか一品でけっこうお腹にたまります。
ピピピッと電話は、酒友・呑んだフルさんからです。
「今、「兵六」の常連さんたちと、月島辺りを散歩してるんだけど、「だるま」の電話番号ってわかる?」
「うん。わかるよ。なにしろ今まさに「だるま」で飲んでるから(笑)」
「えっ。そうなんだ。これから11人ぐらいで行きたいんだけど、入れそうかなぁ?」
「ちょっと聞いてみるね。 …… あのー、すみません。これから11人で来たいらしいんだけど、入れますか。あ、大丈夫。はーい。じゃよろしくお願いします。 …… もしもし。入れるって!」
「了解。どうもありがとう。じゃ、後ほどー!」
すぐにお母さんとお姉さんとが、我われのとなりのテーブルで飲んでいるお客さんたちに「団体さん用の席を作りたいんで、申しわけないんだけど奥のテーブルに移ってもらってもいいですか」と声をかけながら、チャチャチャッと11人が座れる場所が用意され、やがてやって来たフルさんたちのグループと大合流です。
さてさて、次なる料理はなんにしましょう。カウンターの中で、グツグツ煮こまれてる鍋も気になります。ここには、たいてい2個の鍋が並んでグツグツされています。ひとつは牛もつ煮込み(600円)で、もうひとつは日替わりの煮物。その日替わりの煮物のほうを1発いただくと、今日の煮物はロールキャベツでした。トマトソース味が、ボルシチ風でもあり、スープとしてもつまみになります。
いつものことながら、たーくさん冷たいお酒(「河本」のホッピー~ここのチューハイ)をいただいたお腹に、あったかい汁物がうれしいですねぇ。
あったかロールキャベツで、さらにチューハイ(400円)をおかわりしながら、イカ丸焼き(700円)や、牛もつ煮込み(600円)も追加注文。
みんなでワイワイ楽しく飲んでると、いくらでも食べられます。飲み物のほうも、知らぬ間にチューハイ(400円)のおかわりを重ねちゃってるし…。(汗)
最後は焼きうどん(500円)までいただいて、3時間半以上に及んだ「だるま」飲みを締めくくります。
お勘定は4人で13,150円(ひとりあたり3,300円弱)。
入口に立つお父さんの笑顔に見送られながら「だるま」を後にしたのでした。
・店情報 (前回、同じときの「「あ゜」猫の毛も刈りたい」「春は築地で朝ごはん」「くにろく 東京食べある記」)
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コメント
5/19門前仲町の『だるま』でお世話になりました、『兵六』常連の九代目荒木又衛門でございます。
『だるま』では、11人分の席を急遽確保頂き感謝致します。その時のお礼も出来ず申し訳ありません。
また、異様なバカ騒ぎしていた様でご迷惑をお掛けしました。制限事項だらけの『兵六』での反動があそこで爆発した・・・かな?
現在、その時のビデオ映像を編集しております。完成した際には、浜田様にもお渡ししたいと思います。
あの日は、13時間は酒呑み続けだった様な・・・・・
投稿: 荒木又右衛門 | 2007.06.17 12:18
ジャポ二郎までご紹介ありがとうございます。ここも興味深い店でした。門仲はいろんな店があるんですね。今後少し通おうかと思います。
投稿: くに | 2007.06.18 18:44