沖縄好きのGAさんと … 沖縄料理「みまつ」(横浜・洋光台)
今日は「Gaily Amaha の 未熟な舌 過敏な腸」のGAさんと、沖縄料理「みまつ」です。
午後7時過ぎの店内は先客なし。というか、実は今日は定休予定だったのだそうですが、先日、確認のために「16日は開いてますかー?」と電話したので、わざわざ開けてくれたんだそうです。ひぇ~っ、ありがとうございます。
カウンターの中央部に並んで腰をおろし、瓶ビール(キリン中瓶、550円)で乾杯すると、お通しのボロボロジューシー、マグロ刺身、昆布の佃煮の3点盛りが出されます。
“ジューシー”というのは、雑炊や炊き込みご飯のことなんだそうで、雑炊風のものを“ボロボロジューシー”とか“ヤファラジューシー”と呼び、普通の炊き込みご飯を“ホロホロジューシー”とか“クファジューシー”と呼ぶんだそうな。
スタートと同時に雑炊(ボロボロジューシー)が出されるというのが、いかにも沖縄風というか、とてもお腹にやさしい感じがしていいですね。「これはいいなぁ」と喜んで食べていたら、ニコニコ笑顔の女将さんが「もう一杯食べる?」と、ボロボロジューシーのおかわりをついでくれます。
店は沖縄出身の女将さんが、ひとりで切り盛りしています。メニューはあるにはあるのですが、ほとんどの場合は、その日、女将さんが用意している料理を出してもらいながら、泡盛をチビチビとやるという、いわゆる「おまかせ」スタイルの人が多いようです。
希望があれば、たとえば「沖縄そばが食べたいなぁ」とか、「島ラッキョウはないの?」といった具合に、自分の希望を伝えると、食材さえあれば、ほとんどの希望はかなえてくれます。
続いて出されたのは豆腐と茹で豚のサラダ。豆腐1丁の上に、茹でた豚肉を盛って、キュウリやトマト、茹で冷ましたモヤシなどの野菜もたっぷりと添えて、ドレッシングをかけたもの。最後に松の実もトッピングされています。
「よければ、唐辛子をかけて食べてみて」と女将さん。
カウンター上の調味料置場のところには、小鉢に入った粉唐辛子もドンと置かれていて、これをスプーンでドサッとかけていただくのです。こんなにかけて大丈夫かなぁ、と思うくらいなのですが、実はそれほど辛くはないのです。韓国の唐辛子に近いのかなぁ。
次なる料理はミミガー(豚の耳)ですが、今日のミミガーは、キュウリや昆布と一緒に酢の物として出されます。
「それじゃ、そろそろ泡盛に移りますか!」
GAさんは、その昔、仕事で沖縄にいらっしゃって以来、すっかり沖縄が気に入って、以来、何度も何度も、ご家族で沖縄に出かけているほどの沖縄好き。(このあたりの事情は、GAさんの「半漁人Aの陸(おか)ボケ日記」の下のほうにある、「番外編」の各日記をご覧ください。)
そんな沖縄フリークのGAさんが、定番として飲まれている泡盛が、ここ「みまつ」のメイン泡盛である「残波(ざんぱ)」。それも“残波白”と呼ばれる「残波マイルド」(←古酒をブレンドして、まろやかな口当たりにした「残波」)がお好みということで、まずはその“残波白”(1杯600円)を注文しますが、残念ながら今日は“白”が切れていて、普通の“残波黒”(1杯550円)をいただくことにしました。
「飲み方はどうする?」という女将さんの問いかけに、
「氷なしの水割りにしてください」とGAさん。なるほど、そうやって飲むのがおいしいんですね。
「それじゃ、私も氷なしの水割りで!」
「沖縄の人は、氷なしの水割りをカラカラという酒器に入れて飲むんですよ。カラカラに入れて飲むとおいしいんですよね」とGAさんが言うと、
「カラカラもあるよ。それじゃ、カラカラで出そうね」と準備してくれる女将さん。
カラカラに入った泡盛と一緒に、「これで飲むといいよ」と出してくれたのは平たい盃。「それに氷を1個入れて、泡盛を注ぐとおいしいんだって」と、氷も用意してくれます。泡盛好きなお客さんが、そうやって飲むといいんだと教えてくれたのだそうです。
ックゥ~ッ。この泡盛は、いつにも増してうまいっ。でも、すいすいと飲めて危ないなぁ。
料理のほうは鶏肉と大根の煮物。言ってみれば鶏大根なのですが、脂っこさを全く感じないのが沖縄流。チュルンととろけるように煮込まれた骨付きの鶏肉もいいですねぇ!
続いて出されたラムの炒め物は、甘めの味噌をちょっとつけて、添えられた大根おろしをのせて、粉唐辛子をたっぷりとかけていただきます。
ラムに付ける味噌から「沖縄にはアンダンスーという油味噌があって、御飯にのせたり、おにぎりの具にして食べたりするのが美味しいんですよ」と話すGAさんに、「自家製のアンダンスーがありますよ」と、すぐに出してくれる女将さん。
アンダンスー(油味噌)は、沖縄では、こちらでの佃煮のような存在で、家によって味が違うのだそうです。この店のアンダンスーには泡盛も入っているのが特徴なんだそうです。甘ーい味噌ながら、ひと舐めすると、泡盛がグングンと進みます。
なにしろ、GAさんが大の沖縄フリークなので、女将さんとも話がはずんで、いつも明るい女将さんも、いつにも増して楽しそう。
「日産のサニーが3年くらい前になくなって、せっかく歴史のある名前なのに残念だなぁと思っていたら、ティーダがその名前を受け継いでることに気が付いたんですよ。ティーダというのは沖縄の言葉で太陽ってことですからねぇ。サニーと同じなんです」
「そうそう。うちの車もティーダよ!」と女将さん。そうかぁ、サニーはティーダになったんだ。
「ラム(仔羊肉)はまだしも、ヒージャー(山羊肉)は、けっこう癖があって…」というGAさんに、
「そのヒージャーでカレーを作ってみたら、全然臭くないのよ。食べる?」と、さっそくカレーを温め直してくれる女将さん。食べてみると、たしかに全くクセがない。
この店の料理は、沖縄料理をベースにした、女将さんの創作料理なので、他で食べられないような料理にも、よくお目にかかるのです。
「ははは。もう1回同じものを作って、と言われても作れない料理も多いんだから!」と笑う女将さん。
そこへ、横浜界隈で宴会だったというにっきーさんも合流し、さらに常連さんらしき男性客も店に入ってきます。いやぁ、定休予定日に、半ば無理矢理店を開けてもらって、我われ二人だけだったらどうしようと、ちょっと心配していたのですが、少しだけ安心しました。
最後は、壷入りの残波古酒(43度)をいただいて、終了。午後10時まで、たっぷりと3時間楽しんで、お勘定は3人で14,900円でした。うぅーっ、大満腹。どうもごちそうさま!
豆腐と茹で豚のサラダ / カウンター上の唐辛子 / ミミガーの酢の物
黒残波をカラカラと盃で / 鶏肉と根菜の煮物 / ラムの炒め物
自家製アンダンスー / ヒージャーカレー / 壷入りの残波古酒43度
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コメント
なつかし~ブログを見て感激してます。みまつさんは夫が横浜に居たころ毎日お世話になってたお店です。今は静岡にいますが横浜に行くとかならずよります。最近は少しご無沙汰してますが、ママさんは元気かなぁって思ったら会いたくなりました。また合いに行きます。夫人は10年間も毎日行ってたんですよ。
投稿: 遠藤幹枝 | 2008.09.29 21:15
>遠藤幹枝さま
コメントをいただき、ありがとうございます。
10年間、毎日とはすごいですね! 「みまつ」の料理は、毎日、女将さんが創作で作るから、連続して通っても飽きることがなさそうですもんね。
私も近いうちにまた出かけてみようと思います。
投稿: 浜田信郎 | 2008.10.05 11:32