前回宿題にチャレンジ … バー「クライスラー」(横浜・日ノ出町)
「ホッピー仙人」を出て、都橋(みやこばし)商店街を西側(京急・日ノ出町駅側)に抜け左へ。大岡川を渡る橋を渡った少し先、左手に黄色い看板が見えたら、そこが昭和25(1950)年創業の老舗バー「クライスラー」です。
今日はなにしろ前回の宿題であった、ビールや水割りなどをいってみなくっちゃ。
横長いカウンターの中央部に座り、まずはビール(たぶん500円)から。
ビールは「クライスラー」のロゴや、シンボルマークであるバグパイプを演奏する人の絵が描かれた、陶器のジョッキで出されます。中身はサッポロ黒ラベルの小瓶を注いだもの。「飲んでる間に温度が変わりにくいように」ということで陶器のジョッキで出しているのだそうです。
ところでビールって、生ビールも瓶ビールも中身が同じって、知ってました?
もう10年以上前になりますが、キリン生麦工場を見学したとき、ビールを瓶や缶に詰めたり、生ビール用の樽(金属製)に詰めたりする工程があって、同じビールがそれぞれ違う容器に詰められていたのでした。
ビールそのものは、もう20年以上前から主力は生ビールになっているのだそうです。昔は火入れして酵母の働きを止めなければならなかったものが、フィルターの技術が向上したことによって、加熱しないでもフィルターで除去できるようになったのだそうです。だからキリン一番搾りのみならず、キリンラガーも生ビールだし、アサヒスーパードライも、サッポロ黒ラベルもすべて生ビールなのです。
ただし、ビール通の人たちの話によると、なんと言ってもビールは鮮度が命。工場から出荷されてから、喉を通るまでが短ければ短いほどいいのだそうです。その点で考えると、一般的に缶よりは瓶が、瓶よりは樽が、鮮度がいい(流通が早い)ことが多いということです。
この店の名物らしいピザ(1,000円)も前回の宿題だったのですが、今日は1軒目が中華(「福仙楼」)だったので、もうそんなには入りそうにない。もうひとつの宿題だったお新香(500円)の古漬けをいただくことにしました。
お新香も、この店の人気の品のひとつなんだそうです。浅漬けと古漬けが選べ、古漬けにすると、キュウリとナスの古漬けを刻んでカツオ節と和えてくれます。酸味が強い古漬けの味わいが好きですねぇ。
ビールが空いたら、次はウイスキーの水割り(400円)ですね。この水割りが、ここ「クライスラー」の定番の飲み物らしくて、ほとんどの人が注文しています。グラスも特徴的で、カウンターのお客さんにはブーツ型のグラスで、テーブル(ボックス)席のお客さんにはホルン(角笛)型のグラスで出されるのです。もちろんどちらのグラスにも、「クライスラー」のロゴとシンボルマークが描かれています。
ウイスキーはオーシャンのスペシャルオールド。水割りでいただくと、甘ーい感じをより感じます。スコッチ風の薫製っぽさは、微香(わずかに香る)といったところでしょうか。とても飲みやすいお酒です。
午後11時過ぎまで、1時間ちょっとの滞在。にっきーさんとふたりでビールを2杯、水割りを2杯、お新香(古漬け)を1人前いただいて、お勘定は2,420円(ひとりあたり1,210円)でした。表示料金の合計額に5%程度分が加算されているのは、おそらく消費税相当か、サービス料相当なんですね。どうもごちそうさま!
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