大ダヌキ、小ダヌキ? … 焼き鳥「末広(すえひろ)」(横浜・桜木町)
「ぜひ野毛(のげ)で飲んでみたいです」という都内からの客人2名を迎えて野毛の町。野毛は月曜定休の店が多いのですが、そんな中でも、いつもと同じく大勢のお客さんで賑わっているのが焼き鳥の「末広」。どうかなぁ、とのぞき込むと、ラッキーにも右手奥のテーブル席(4人掛け)が空いていて、そこに3人で座ります。
まずはビール(各メーカー大瓶、630円)をもらって、とり刺しを注文すると「ありません」という返事。早めになくなる人気の品なので、午後7時過ぎのこの時間、きっともう売り切れたのでしょう。他にはスペシャルタン(1,250円)、並タン(580円)、豆タン(280円)とある人気のタンも売り切れとのこと。人気の品をいただくためには、かなり早めにやってくる必要がありそうです。あるものの中から、何種類かの焼き鳥を、人数分(3本)ずつ注文します。
レバ(150円)は、拍子木状にカットしたレバ(豚?)を、びっしりと串に刺して焼いたもの。プリッとした、とてもいい状態の火の通し加減です。レバは、このプリプリ感が残ってないといけません。秘伝と言われるタレの味もいいです。
カワ(鳥皮、150円)は塩焼きで。びっしりと串に刺すのは、この店の大きな特徴で、どの串も手に持つとずっしりと重く感じます。
ネギ肉(150円)は、1本の串に鶏肉とネギとを交互に刺して焼いたもの。いわゆるネギ間。典型的な焼き鳥といった感じです。この店のおもしろいのは、このネギ肉と同じようなシリーズで、ピーマン肉(150円)、シイタケ肉(170円)なんてのもあること。これらはネギ肉のネギの代わりに、それぞれピーマンやシイタケが刺されたものです。
ビールを何本か飲んだあと、タヌキ大(740円)に切り換えます。タヌキというのは日本酒のこと。タヌキの形をした徳利で出されるので、メニューにもタヌキと表記されていて、店の看板の中央部にも描かれているほどの、まさに看板商品です。タヌキ小(370円)もあり、常連さんたちは“おおダヌキ”とか“こダヌキ”と呼んでいます。なお、この店には焼酎類はありません。ウイスキー水割り(400円)はあって、ボトルキープ(サントリーオールド)もできるようです。
続く焼き鳥は、名物のナンコツ(200円)です。ナンコツと聞くと、豚の喉(食道)のコリコリと硬い軟骨か、鶏のヤゲン軟骨(三角形のもの)を思い浮かべるのですが、ここのナンコツは、なんだか肉々している。かなり肉っぽい弾力感の中に、軟骨のコリッとした食感を感じるのです。
そしてモツ(150円)。おそらく最初に食べたレバが豚レバで、こっちが鶏レバなんじゃないかなぁ。しかし、鶏レバにありがちな臭みがまったくなくて、プリプリトロリとした噛み応えが絶品です。他の焼き鳥もさることながら、先ほどのナンコツと、このモツとは、他の店では絶対に味わうことができない品じゃないかと思います。ぜひお試しあれ。
1時間ほどの滞在は、ビール大瓶3本に大タヌキ1本、焼き鳥が15本(ひとり5本)で、5,030円(ひとりあたり1,680円ほど)でした。どうもごちそうさま。
| 固定リンク | 0
コメント
お初です。ハマ鉄と申します。
さて早速ですが、末広のトリサシ(950円)はメニューから
完全に消えました。実は保健所から「待った」がかかり、
お蔵入りすることになったみたいです。最近ネットで紹介
される機会が多くなり、保健所の耳にも入ったとか何とか、
オヤジさんも申し訳なさそうにメニューから外したことを
言っていました。
投稿: ハマ鉄 | 2007.07.18 11:37