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吉田類さんたちと合流 … 立ち飲み「立呑風太くん(たちのみふうたくん)」(阿佐ヶ谷)

 今日は酒場詩人・吉田類(よしだ・るい)さんが、句会のみなさんと吉祥寺あたりにいらっしゃるということで、そこから帰られる道すがら、阿佐ヶ谷で合流させていただくことになりました。

「阿佐ヶ谷駅の近くに、「立呑風太くん」という立ち飲み屋があるんだけど、知ってる?」と類さん。

「あ、はい。行ったことはありませんけど、知ってます」

「じゃ、そこで待ち合わせましょう!」

 JR中央線・阿佐ヶ谷(あさがや)駅のホーム(荻窪寄り)に立って、北側を見ると、駅の近くのビルの上に、「立呑風太くん」と書かれた黄色い、大きな看板。片手に酒瓶を持って、立ち上がってラッパ飲みする、レッサーパンダのイラストが書かれており、その下に「直立不動でおのみ下さい。この下」と、真下を指す矢印が目立っているのです。

 2年ほど前に大人気になった、千葉市動物公園の、後ろ足で立つレッサーパンダ「風太くん」から名付けたネーミングなんでしょうが、そのちょっとふざけた(?)ネーミングの割りに、いつもけっこうお客さんが入っているようなのです。

 入り口側から見ると、店はちょっとガレージ風になっていて、軽トラックの頭(運転台)の部分が突き出しています。そこから店の奥に向かって、いかにも軽トラックの荷台の部分が、立ち飲み屋台になっているかのようなカウンターが続いているのですが、実は、この軽トラックの頭は完全なるオブジェ。店を昭和風に見せるための、大きなアクセサリーなのです。

 店に着くと、すぐに類さんたちの一団、10人弱も到着し、店の奥にある立ち飲みテーブルを囲みます。日曜日、午後9時半のこの時間帯、立ち飲みの店内は若い人たちで、すっかり満員状態。すごい人気ですねぇ。

 外からは分からなかったのですが、奥に地下に下りる階段があり、地下は座り飲みの、普通の酒場になっているようです。地下も、人が多そうだなぁ。

 飲み物は、サワー類各350円のほか、ビール500円、日本酒400円と、まずまず最近の新しい立ち飲み屋相場といったところ。食べ物は、みそおでんが各100円、串揚げも何種類かあって各100円、あたりめやメンチカツ、タンドリーチキンなどが200円、シメサバやトマト、ポテトサラダなどが300円。そして塩もつ煮込みや馬刺(タテガミ付)、ナポリタンなどが400円。特製つけ麺1品だけが、500円という最高値!

 支払いは、キャッシュ・オン・デリバリー(品物と交換払い)。お金を升(ます)に入れておくと、そこから持っていって、お釣りを入れてくれるのです。

「はい、この升に入れてくださいね」

 と渡された升には、なんと、マジックで「類」と大書されているではありませんか! 類さん、この店にも、マイ・升を作ってもらうほどいらしてたんですね!

 類さんは、みなさんもよくご存知のとおり、BS-iの「吉田類の酒場放浪記」のほか、夕刊紙や週刊誌などの取材で、都内をはじめ、全国各地の酒場を飲み歩いています。それこそ、もうゲップが出るほど、いろんな酒場を回られているはずなのに、それでもまだ守備範囲を、どんどん広げていっているのです。

 類さんは、とにかく酒場に集う人たちと話をするのが、ものすごく嬉しいといったご様子。数ある著書の中にも、そういう酒場の人間模様を描いた文章が多いのです。このあたりが「酒場詩人」と呼ばれる所以(ゆえん)なんでしょうか。

 今日も、句会に集うみなさんの輪の真ん中で、ニコニコととっても楽しそう。類さんの場合は、いい酒場を選んで行くということをしなくても、自分の行った酒場のすべてを、楽しい場に変えてしまうタイプの呑ん兵衛なのかもしれませんね。

 はじめてお会いする人が多かったのに、とても楽しい飲み会でした。類さん&句会のみなさん、どうもありがとうございました。

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吉田類さん / キンミヤの大ボトル / 味噌おでん

店情報

《平成19(2007)年7月29日(日)の記録》

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 阿佐ヶ谷での2軒目は、「直立不動で前を向き正しく呑みましょう」がキャッチフレーズの立呑「風太くん」。平成18(2006)年9月に開店したこの店は、現在創業1年半ながら、いつも大勢のお客でにぎわう人気店になっています。  支払いはキャッシュ・オン・デリバリー(品物と引き換え払い)。入店時に渡される一合升にお金を入れておくと、そこから料金を取って、お釣を入れてくれます。この一合升そのものを、お釣を入... [続きを読む]

受信: 2008.05.11 11:18

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