30年ぶりの、がんばっていきましょい!(松山)
「ひがしこー、がんばっていきましょい!」
「しょいっ!」
高校卒業30周年ということで開かれた、我が学年の同窓会は、元生徒会長の高校時代と変わらぬ掛け声で幕を開けます。
これまでも10周年、20周年と、節目ごとに大きな同窓会が開かれていたらしいのですが、私自身は今回がはじめて。高校卒業以来、30年ぶりの旧友たちとの再会です。
これまでは、「まぁ、会いたいときにはいつでも会えるだろうよ」なんて気持ちも強くて、なかなか同窓会シーズン(だいたいお盆)には帰省できずにいたのですが、さすがに卒業30年ともなると、そろそろ50歳に手が届く年齢。「ちょっと無理しても会っとかないとなぁ」と、この同窓会に合わせて帰省したのでした。同じような思いの人も多いのか、今日は過去の同窓会最大となる、250名以上の出席者だそうです。
各出席者には、高校時代の写真(卒業アルバムからコピーしたもの)付きの名札が配られ、それを胸に着けて、おおまかにクラスごとに分けられている立食テーブルへと向かいます。
うちのクラスは、この辺のはずなんだけどなぁ。。。 知った顔がないなぁ。。。
あっ。いたっ。えぇーと、こいつ、名前は何だったっけ??
じわじわと近くに寄っていって、「ヨッ!」と声をかけると、向こうも「ん!?」という表情で、こっちの顔を見て、そして名札を見て、
「おぉーーーーっ! 元気かぁーっ! なんじゃい、おいさんになってしもて。自慢の長髪はどうした!」
あのね。あれから30年も経ってるんだから、いつまでも長髪でいるわけないでしょ!
ひとり分かると、そこを起点に次から次へと「おーっ、お前じゃったんか」と、あっという間に輪が広がっていきます。ちっとも変わってないやつ。胸の名札を見ない限り、だれなのかさっぱり分からないやつ(爆)。それでも、話し始めたとたんに、すっかり気持ちは当時に戻っていきます。
先生たちも大勢出席してくださったのですが、なにしろあれから30年。先生たちのほとんどは七十台で、同級生たちよりも、もっとわからない。幸い、我われの担任・M先生は、年はとっているものの、当時とあまり変わらぬ風貌でした。
長い人生の中の、たった3年間、率にしてほんの6%をすごしたに過ぎない期間なんだけど、いろんな出来事や、それに伴ういろんな思いが、ギューッと濃縮されたような3年間ですからねぇ。いくら話しても、話しは尽きません。
ハイライトは、我われが3年生だったときの運動会の様子の上映会です。今と違って、30年前は家庭用ビデオなんてのはほとんど出回っておらず、これは誰かの父兄が8ミリカメラで撮影した画像をDVDに落としたもの。そのため、残念ながら音声はないのですが、若いころの自分たちが画面の中で走り回り、棒体操をし、そしてグランド劇場と呼ばれる、校庭でのちょっとした劇をしている様子が流れると、みんなも画面に釘付けです。このために1週間ほど泊り込み、当日は徹夜で準備したことなども、懐かしく思い出されます。
最後は、元コーラス部のみなさんのリードで校歌斉唱して一次会のお開きです。
眉きよらかに 頬はあつく
いのちまた燃えたり
かかる日の かかる朝なり
青雲の思ひ 流れやまず
流れやまず
茜明けゆく 空のはたて
一次会の行われたホテルの宴会場を出て、松山まつりの野球拳おどりの間を縫うように、二次会の会場「モンク」へと向かいます。100名程度の参加を予定していた、という幹事団の発表ながら、やってきたのは150名ほどの一大集団。みんな、高校時代に戻って大騒ぎです。
男性諸氏も、それぞれの会社で“長”の付く肩書きでがんばっていたり、自分で開業して、一国一城の主(“先生”)になっていたりと大活躍中ですが、女性陣のユニークさも、またおもしろい。
ここ「モンク」は、ジャズの生演奏なども行われるレストランバーらしいのですが、今回の二次会の場として、この店を段取りしてくれたのが、ジャズ・ミュージシャンの栗田敬子(くりた・けいこ)さん。二次会の場でも、ちょっとライブ演奏をやってくれました。
TOEIC(トーイック。世界共通の英語のテスト)のプロとして、多くの書籍を出版するとともに、教材の販売や、セミナー(都内が主)を開催しているのは中村澄子(なかむら・すみこ)さん。彼女とは中学の同窓生でもあるのですが、大学を出てから地元の放送局で活躍されていたところまでしか知りませんでした。結婚された後、翻訳家や通訳として活躍されたり、米国でMBA(経営学修士)を取得されたりという、まさに英語を実際に使う場での経験を豊富に積んで、現在に至っているのだそうです。彼女にかかると「必ずTOEICの点が上がる」そうですので、TOEICで苦労されている方は、ぜひどうぞ。
お二人だけを例に挙げましたが、ユニークメンバーは他にもたくさん。みなさん、それぞれの場でがんばっている様子がよくわかります。
大盛況の二次会も終えて、その後は、同じ地区出身のメンバーで、松山全日空ホテルの「イタロプロヴァンス バー」でカクテルなどをいただいたあと、タクシーで帰宅。
気分はすっかり高校生に戻った楽しい一夜でした。
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