近頃、野毛で流行る店 … イタリアンバール「バジル」(横浜・桜木町)
古い酒場や、焼き鳥屋などが多い野毛(のげ)の町に、最近おしゃれなイタリアンバールや、スペインバルがオープン。若者たちのみならず、野毛の呑ん兵衛たちの人気までさらっているらしいのです。
英国のどの町にもパブがあるように、イタリアにはどの町にもバールがあり、スペインにはどの町にもバルがある。朝から夜まで、飲み物を飲んだり、食べ物を食べたり、そしてなにより地域の人たちのコミュニケーションの場として欠かせない存在なのだそうです。カフェ+大衆食堂+大衆酒場+ネイバーフッドバーといった感じなんでしょうか。
野毛の大通り沿い、「ちぇるる野毛トポス」の前に2軒並んでいるのは、スペインバー「ボデゴン・ノゲ(Bodegon Nogue)」と、イタリアンバールの「バジル(BASIL)」。「ボデゴン」は今年8月に、「バジル」も今年5月にオープンしたばかりです。
今宵は、となり合った2軒のうち「バジル」へ。店内は、右手の厨房の前が立ち飲みカウンター兼、料理などのショーケースになっていて、左手の壁際に小さなテーブルが2卓。店の外にもテーブルが用意されていて、若者たちがそのテーブルを囲んでいます。店を切り盛りしているのは、イケメンの店長と、それを手伝う若い男女の、合わせて3人のようです。
飲み物はビール、ワイン、季節のサングリア、各種カクテル(ロングドリンクのみ)などのほとんどが500円。コーヒーやエスプレッソ、カプチーノ、アイスティー、トマトジュースなどのソフトドリンク類は各400円と、呑ん兵衛も、そうでない人も、一緒に楽しめる品ぞろえ。
店の奥には、今日のサングリアの内容が掲示されていて、赤が「桃→巨峰」、シロが「グレープフルーツ&ミント→パイン」と書かれています。サングリアというのは、元々スペインの飲み物で、ワインに果実やハーブなどを加えて造ったお酒です。「桃→巨峰」と、矢印で示されてるのはどういうことなんだろうなぁ??
「サングリアは、赤、白、ともに1日1種類ずつ作っているんです。たとえば赤は、昨日からお出ししているのが桃のサングリア。今日からお出しするのが巨峰のサングリアです」
と、店のおねえさんがニコニコと説明してくれます。それじゃ、その桃のサングリア(500円)をいただいてみましょう。
料理のほうも、カウンター下のショーケースの中にずらりと並んだつまみ(冷たい前菜)類が、それぞれ500円。2種盛りにしてもらうと600円、3種盛りで900円です。2種盛りで、ニシンのマリネと、アンチョビとポテトのサラダをもらいます。
本場イタリアのバールが、朝から開いているお店が多いのとくらべると、ここ「バジル」は、夕方4時開店。ただし、土日は昼1時から開けているのだそうです。そして、閉店時刻は午前2時。この閉店時刻の遅さが、野毛の呑ん兵衛たちに受けているようなのです。他でたっぷりと飲(や)ったあと、最後のシメとして楽しむことができますもんね。
2杯目は白ワインのサングリア、グレープフルーツ&ミントのもの(500円)をいただきます。
「このサングリアは、私が仕込みをやったんですよ。ちょっとミントを効かせ過ぎたかもしれません」
ちょっと心配そうな、おねえさん。どれどれ。おぉーっ、なるほど。ビシッとミントが効いてますねぇ。でも、もともとスティンガーなどのミントが入ったカクテルも好きだし、全然問題ないですよ。でもミントの効きで、あまりアルコール飲料らしくない飲み心地になり、すいすいと飲めてしまうのが危ないですねぇ。
1時間弱立ち飲んで、お勘定は1,600円でした。どうもごちそうさま。
「ボデゴン」と「バジル」 / 壁のメニュー / 天狗ナスとサングリア赤
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