つけ揚げで無双湯割り … 居酒屋「兵六(ひょうろく)」(神保町)
四ツ谷の「鈴傳」をあとに、やって来たのは、一度ひとりでじっくりと飲んでみたかった神保町の「兵六」です。
平日(火曜日)の午後9時という時刻ながら、店内は満席模様。コの字カウンターの一番奥がかろうじて空いていて、その場所にすべり込みます。
やぁー、よかった。入れた。
この店の椅子は、それぞれがコの字カウンターの1辺全体をカバーする長椅子なので、明確な定員はありません。ギュッと詰めれば、たくさん入れるのです。
ほっとして店内を見渡すと、コの字カウンターの向かい側には、酒友・呑んだフルさんをはじめ、以前、門前仲町の「だるま」から、新宿「川太郎」にご一緒させていただいた、「兵六」の常連のみなさんがずらりと座っています。
どうもどうも。ごぶさたしてます。
さすがは二日と空けずに通っているという常連さんたちですねぇ。
コの字カウンターの真ん中で、店を仕切っているのは、三代目の店主。常連の呑んだフルさんによると、若いながらも熱血漢なんだそうです。
その店主に、この店の名物でもある焼酎湯割り(「無双」、650円)を注文すると、その注文は、店主の後ろにある小窓から、奥の厨房に通されます。
焼酎湯割りは、徳利に入れられたあったかい焼酎とお猪口。それとはべつに、アルマイトの急須で、お湯が出されます。この徳利の焼酎と、急須のお湯を、お猪口の中で混ぜ合わせて、湯割りを作るのです。ックゥ~ッ、うまいっ。
お通し(サービス)で出されたのは、四角い小皿の対角線の位置2箇所に、ちょんちょんと見栄えよく盛られたヒジキと納豆。こういう昔からの肴を、チマチマとつまみながら飲むのがいいんですよねぇ。大袈裟(おおげさ)かもしれませんが、日本に生まれて良かったなぁ、と思ってしまいます。
この焼酎。ひとつもらうと、徳利1本の焼酎+急須のお湯ですから、5:5のお湯割りにしても、都合、徳利2本分のお湯割りができるのです。
飲むうちにチマチマとつまんでいた、お通しもなくなり、次はカウンター上の大皿にならんでいる、つけ揚げ(500円)をもらいます。つけ揚げは、薩摩揚げの鹿児島地方での呼び方。丸皿に、四角いの、丸いの、棒状のと、3つのつけ揚げが盛られ、横に練りガラシが添えられています。酒場で薩摩揚げをたのむと、おろしショウガが添えられることが多いのですが、練りガラシとは珍しいですね。
ゆっくりと1時間ほどくつろいで、今日のお勘定は1,150円でした。ごちそうさま。
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