立ち飲みでハイボール … バー「ロックフィッシュ (Rockfish)」(銀座)
新橋での2軒を楽しんだあと、トコトコと少し歩いて、本日ラストは銀座のバー、「ロックフィッシュ」です。
午後9時過ぎの店内は、カウンター席も、奥のテーブル席も満席模様。これはダメかな、と思っていたら、
「おひとりさま? こちらでの立ち飲みなら入れますが、よろしいですか?」
と、店の奥のほうで、やわらかくL字に曲がったカウンターの短辺のところを指し示してくれます。
これはありがたいですねぇ。「ロックフィッシュ」でも立ち飲みができるとは!
さっそく示された場所に立ち、ハイボール(735円)を注文します。
薄いガラスのタンブラーに、氷を入れずに作られたハイボールは、京都や銀座の「サンボア」などでもおなじみの、関西風ハイボールです。パチパチと小さな泡が、ウイスキーの味や香りを、より分かりやすくしてくれるんですよねぇ。この甘~い感じが大好きです。
つまみは目の前に置かれた、さや付き落花生。
「殻は、この辺に置いておいたのでいいですか?」
と聞いてみると、
「では、これをお使いください」
と空のグラスをひとつ出してくれました。
東京のバー、中でも銀座あたりのバーは、お洒落で、慇懃無礼な感じのところも多いのですが、ここ「ロックフィッシュ」などは、バーとしての凛とした空気を持ちつつも、お客が肩に力を入れずにゆっくりとくつろげるという、いいバランスの酒場になっています。
こういうお店が増えてくると、バーも、みんなが普通に楽しめる酒場として、ますます認知されていきますよね。がんばれー!
ハイボールをおかわりすると、すぐとなり、カウンターの一番端っこの席に座っているお兄さんも、ハイボールをおかわりです。
「ハイボール、おいしいですよねぇ」
「本当に!」
ひとり客同士で、ニコッと交わす短い言葉もまた、心をゆったりとほぐしていってくれます。
このサイトのタイトルとしても使わせていただいている、図書「居酒屋礼讃」の著者・森下賢一さんと、酒場詩人・吉田類さんのお二人に、初めてお会いしたのも、ここ「ロックフィッシュ」でした。あれから、すでに3年ですか。月日がたつのが早いなぁ。
そんなことを思いながら、ハイボール2杯で1時間弱。今日のお勘定は1,470円でした。
| 固定リンク | 0
コメント