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たっぷりとタラ尽くし … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

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 毎月、第2土曜日は「竹よし」の夕食会が開催される日。予約制・会費制(ひとり5千円)で、その月々のテーマ食材と、飲み物が楽しめるのです。予約定員は特に設定しない代わりに、参加者が座席数(14人分)を超えると「立ち飲みでの対応もよろしく!」という会なのです。

 そんな夕食会も、会を重ねて今回が第70回目。テーマ食材は「北海道産・活じめ真だら」で、このタラを、昆布じめ、刺身から始めて、にぎり寿司、生食の白子、あら煮で楽しんだ上に、第二素材として殻付きのホッキ貝が、網焼きで出されたのだそうです。

 明けて、今日は日曜日。このところ、夕食会の翌日に「竹よし」に出かけていって、夕食会の残り食材でチビチビとやるのを楽しみにしているのです。

 ただし、いつも夕食会の食材が残っているとは限らなくて、たまには全部なくなってしまうこともあります。

 まずは瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶、500円)をもらって、お通し(200円)の海鮮サラダ風ソーメンをつつきながら、さっそく店主(マスター)に確認してみます。

「昨日の食材は残ってますか?」

「昨日はねぇ。若いお客さんが多かったからか、みなさん、よく召し上がっていただいて、刺身は、かろうじて1~2人前ほどが残ってるという状態です。お造りしますか?」

「よかった。ぜひお願いします」

 待つことしばし。出されたのは、タラ刺身と、同じタラの昆布じめの2種盛りです。とろけるよな軟らかさのタラ刺身ももちろんですが、絶品は昆布じめ。昆布でしめたことで、ある程度水分も飛んで、しっかりとした弾力感が出てきています。昆布のうまさともあいまって、すばらしい味わいですねぇ。

 これはやっぱり燗酒(菊正宗、350円)ですね。

 続いては、生のタラ白子。紅葉おろしをちょいと添えて、ポン酢醤油でいただきます。

「今回の白子は、ちょっと若かったね」

 と店主が言うとおり、全体がピンク色で、小ぶりの白子なんだけど、これはこれでまたうまいのです。

「あら煮も、ホンのちょっとだけ残ってるからお出ししましょう」

 と、タラのあら煮をお椀によそってくれます。海鮮サラダ、刺身、白子ポン酢と、冷たい料理が続いたところへ、このあったかいタラあら煮。舌先が変わって、燗酒も進むは進むは。今、何本目だっけ!?

 最後にもう1品と、店主に無理を言って作ってもらったのは、白子の天ぷら。サクッとかじった熱々の衣の中から、トロリと出てくる白子のなんとも絶なる美味さよ! 大贅沢なタラ尽くしですねぇ。

 開店直後の、午後5時過ぎから午後9時まで。ちょっとだけ楽しむ予定が、4時間弱も長居してしまい、今日のお勘定は3,800円でした。どうもごちそうさま!

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タラの刺身(手前)と昆布締め(奥) / タラあら煮 / 白子天ぷら

店情報前回

《平成19(2007)年11月11日(日)の記録》

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受信: 2008.01.06 12:10

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