« 焼き台の店主と初会話 … もつ焼き「金ちゃん(きんちゃん)」(練馬) | トップページ | 店情報: 立ち飲み「毘利軒(びりけん)」(立石) »

地元に戻ってハシゴ酒 … 「ペルル」~「満月」~「御天」

「満月」で揚げクワイ


 西武池袋線・練馬駅前からバス1本で西武新宿線・鷺ノ宮駅前へ。東京は、山手線から放射状に外に広がる路線はたくさんあるのですが、山手線と同心円的に広がる路線がないのがつらいところ。練馬-鷺ノ宮間も距離的には近いのですが、電車路線はなくて、バスで移動するか、電車だと、うんと遠回りするしかないのです。

 鷺ノ宮に到着して、いつものようにバー「ペルル」で水割りをいただいたり、近所に住むYさんの開けたワインをいただいたりしながら、ひとしきりくつろいだあと、「満月」です。

 「ペルル」に行ったあと「満月」へと流れるお客さんはけっこう多いのです。普通は、居酒屋(大衆酒場)のあと、締めにバーという流れが多いと思うのですが、「ペルル」→「満月」という流れは、その逆ですね!

 「満月」では、ずらりと並ぶ大皿料理から、季節の揚げクワイ(300円)をもらって、レモンサワー(300円)です。クワイは11~12月頃に旬を迎え、つんと芽が出た状態で調理されることから「芽出たい」食べ物として、おせち料理にも使われる食材です。私は、このクワイ独特のほろ苦さが大好きです。

 お店の人たちや、常連さんたちとワイワイと過ごすうちに、なんだかラーメンが食べたくなり、下井草に移動して「御天」です。時刻は午後11時です。このくらいの時間帯が、一番お腹がすいた感じになるんですよねぇ。

 しかしながら、すぐにラーメンにいくのではなくて、まずはやっぱり玉露ハイ(400円)から。つまみには、茹でたての空豆(200円)をもらいます。それにしても、「満月」でクワイで、こちら「御天」で空豆ですか。冬と初春がいっしょにやって来たような感じですね。

 厨房の中で、すごい勢いでラーメンができていく様子をながめながら飲むのも、また楽しいですねぇ。この店では、仕込み時間が(日のオーダーで)異なる複数のスープをブレンドすることによって、営業時間中はほぼ一定の味のスープが出せるようにしているのだそうです。この強烈なとんこつ臭が、自分も含めて、好きな人間にとっては、たまらない香りなんですよねぇ。

 高校を卒業して、はじめて博多に行ったときには、「なんじゃ、この匂いは!」と、思わず顔をしかめてしまうほどの悪臭に感じていたのに、それから6年間ほど博多で過ごすうちに、自分にとって、なくてはならない香りになってしまったのでした。

 たっぷりと厨房の様子を楽しんだあと、いよいよ自分もラーメン(680円)です。

 ここでは、麺の硬さが、粉落とし、ハリガネ、バリカタ、カタメン(=普通)、ヤワメン、バリヤワ、という6段階から選べるほか、大常連さんたちは「アブラ抜きで」などなどと、不思議な呪文も唱えています。

 私自身は、まだ呪文を唱えられるほど上達していないので、いつも普通のラーメンを注文し、ゴマと紅しょうがを載せ、さらにカウンター上に置かれている、おろしニンニクと、胡椒を入れて食べ始めます。途中で、辛子高菜をちょっと入れてみたりすることもあるかな。この辛子高菜が爆発的に辛いので、入れ過ぎないように注意です。

 博多にいるころは、ラーメン屋台に行くと必ず替え玉(ラーメンの麺だけのおかわり)をもらっていたものですが、さすがに今は、ほとんど替え玉をすることはなく、1杯のラーメンできっちりと終了したのでした。うー、満足。

071221g 071221h 071221i
「ペルル」で水割り / 「御天」で空豆 / 〆はラーメン

・「ペルル」の店情報前回)/ 「満月」の店情報前回)/ 「御天」の店情報前回

《平成19(2007)年12月21日(金)の記録》

| |

« 焼き台の店主と初会話 … もつ焼き「金ちゃん(きんちゃん)」(練馬) | トップページ | 店情報: 立ち飲み「毘利軒(びりけん)」(立石) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地元に戻ってハシゴ酒 … 「ペルル」~「満月」~「御天」:

» 怒濤の年末年始特集1 … 「秋元屋」「ピュアー」「鳥竹」「満月」「ゴテンズバー」 [居酒屋礼賛]
 12月28日・金曜日。今年の仕事も今日まで。会社での納会を終えて、ひとり「秋元屋」です。氷なしホッピー(380円)に煮込み(320円)、お新香(180円)でスタートし、氷なしの黒ホッピー(380円)でレバ生(300円)へ。ツルリツルリといただくレバ生のなんとうまいことよ。最後はガツとテッポウを1本ずつ(各100円)醤油で焼いてもらって、今年の「もつ納め」は、午後9時半から1時間ちょっとで、席料1... [続きを読む]

受信: 2008.02.02 14:22

» 怒濤の年末年始特集2 … 「御天」「川名」「竹よし」 [居酒屋礼賛]
 12月29日・土曜日の4軒目は、地下の「ゴテンズバー」から、地上の「御天」に上がって玉露ハイ(400円)や、甘くないシークワーサーサワー(400円)などをもらって、せん菜炒め(550円)。この1年を振り返ってみても、せん菜炒めには非常にお世話になりました。そもそも、この店以外で「せん菜」を見かけないんですよねぇ。最後はラーメン(680円)で締めます。決め手は、本来トッピング用のものを別皿で出して... [続きを読む]

受信: 2008.02.02 14:59

» 空瓶や兵どもが夢の跡 … バー「ペルル」(鷺ノ宮) [居酒屋礼賛]
「お忘れ物のなきように」  店を出るお客さんに、そう声を掛ける「ペルル」のマスター。この店は、いつも午後11時半にはピシャリと営業を終えるのです。  その時刻がやってくると、お客さんたち自身も、さっと店をあとにするのがこの店のルール。「えぇーっ。もう1杯飲ませてよー」なんて駄々をこねる客はひとりもいません。  ついさっきまで満席で、店中がワイワイとにぎやかだったのがウソのように、パッと静寂の世界が... [続きを読む]

受信: 2008.02.24 19:15

« 焼き台の店主と初会話 … もつ焼き「金ちゃん(きんちゃん)」(練馬) | トップページ | 店情報: 立ち飲み「毘利軒(びりけん)」(立石) »