ヘアサロン風のバー? … バー「ジー・イン(g-in)」(横浜・洋光台)

『ヘアサロンとレストランバーのコラボレーション』という、これまであまり聞いたことのないコンセプトの下に、一昨年(2006年)開業したオシャレなレストランバーが、JR根岸線・洋光台駅から徒歩10分ほどのところにある「g-in」です。
横浜の古い酒場に行くと「プリンスホテルから先は海だったのよ」という話をよく耳にします。
その今はなきプリンスホテルがあった磯子(いそご)よりも2駅先、洋光台まで国鉄線が延伸してきたのは昭和45(1970)年のこと。それまで小さな農村だった駅周辺は、大々的に開発が行われ、東京や横浜への通勤者が多数生活する住宅密集地になったのだそうです。
こういう新興住宅街の常として、古くから続く大衆酒場は当然ありません。人が集まってきて、町ができ、そこに暮らす人たちがくつろげるような酒場空間などが町に定着してくるには、ある程度の年月が必要なようです。町ができて40年足らずでは、まだまだ、って感じなのでしょうか。少なくとも3世代くらいは経ないとダメなのかな!?
さて「g-in」。私自身、美容院とかヘアサロンと呼ばれるような場所に行ったことはあまりないのですが、その数少ない経験から言うと、そういう店に行くと、そこの店員さんにニコニコといろんなことを話し掛けられるというイメージがあります。
最初に「いつものようにお願いします」とさえ言っておけば、後はほとんどボォーッとした状態で過ごせる散髪屋(理容院)とは大違いですよね。
ここ「g-in」は、そんな美容室の状況を、そのままバー空間に持ってきたような、ある意味おもしろいお店。
バーテンダーも兼ねる店長と、それを手伝うスタッフ、そしてバックバー裏手にある厨房で料理を担当する料理長という、若いイケメン男性3人で切り盛りしているのですが、その3人が美容室の店員さんと同じような感じで、ニコニコと笑顔でいろんな話題を提供してくれるのです。
今日は仕事関係の食事会で、曙町にある明治28(1895)年創業という「荒井屋」で、文明開化の味、牛鍋を堪能しての帰り道。お腹はいっぱいなんだけど、アルコール分がちょっと足りないなと、ふらりと一人、この店に入ったのでした。
ここに書いたのは今日が初めてですが、実はこれまでに3回ほど来たことがあります。ここから私が住んでる単身赴任寮までは、徒歩10分ほどなので、最後にふらりと寄るのにちょうどいいのです。
「なにを飲まれますか?」
ニコニコとたずねてくれるおにいさんに、まずはマッカラン12年(800円)をストレートでお願いすると、すぐに出されるお通し(たぶん300円)は生ハムのサラダ。
この店は専用の料理長をおくほど料理にも力を入れているようで、その料理を食べにやってくる女性客も多い様子です。その料理長も、手が空くと、他のふたりと同じようにカウンター側に出てきて、みなさんの話し相手になってくれます。なにしろ、バックバーのまん中に、厨房とのやり取りをするための大きな穴が開いているので、厨房にいても、ホール側の様子はよく把握できてるんでしょうね。
キラキラと華やいだマッカランをいただいたあとに、個性も強烈なアイラモルト(アイラ島で造られたモルトウイスキー)をいただいてしめるというのが、私の大好きなパターン。バックバーに並ぶアイラモルトの中に、「ボウモア」のカスク56度(900円)があるので、それをもらうことにします。
カスクというのは樽のことで、このウイスキーは樽の中の原酒を、そのまま瓶に詰めたものなのです。ッカァーーッ。この強烈さがたまりませんなぁ。
ゆっくりと1時間ちょっとの滞在は、ちょうど2千円でした。
新しい町だけに、ここ「g-in」のような新しいタイプの酒場も出てくるのがおもしろいですね。
・店情報
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