寒ブリづくしの夕食会 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)
毎月、第二土曜日は、近所の魚料理屋「竹よし」の夕食会の日。予約制・会費制(飲物込みで5千円)で、月々のテーマ食材が楽しめるのです。
今年第1回目、通算第72回目となる今回のテーマは「日本海の寒ブリ」。京都・舞鶴港近くで獲れた7.2キロの寒ブリが手に入ったのだそうです。ちなみに寒ブリというのは、冬場(11~1月ごろ)に日本海沿岸で獲れた天然物のブリのことを言います。通常は沖合いにいるブリが、この時期は時化(しけ)を避けるために沿岸に近づいて来るんだそうです。
ブリは、もともと脂の多い魚なのですが、北海道・東北方面でたくさんの餌を食べてきた寒ブリとなると、ぷっくりと太って、脂も、のりのり状態。刺身を醤油皿に浸けると、醤油の表面を、サッとアブラの膜が走るほどの脂ののりです。
今日は、ブリの刺身ももちろんですが、これをブリしゃぶでもいただきます。その脂の多さから、鮮度のいいものでないと、シャブシャブにすると身が崩れてしまうんだそうです。クラクラと煮立ったお湯に、ブリの切り身をちょいと浸すと、美しいピンクだった身の表面が、パッと白く変わります。これを紅葉おろしの入ったポン酢醤油でいただくと、刺身よりもさっぱりとした食感が味わえる上に、ちょっと温められたことで、よりブリの旨味を感じやすくなって、もう箸が止まりません。
お酒はもちろん日本酒。「酔鯨・純米吟醸」や「吉田蔵・大吟醸」などを、燗をつけてもらっていただきます。
生(刺身)や、サッと火を通した(シャブシャブ)ブリもさることながら、きっちりと調理したブリ大根や、ブリ照り焼きも、さすがは定番の美味しさ。特に今日のブリは、照り焼きが爆発的にうまいのです!
他にもブリなますや、赤ナマコ(酢の物)などで、燗酒をいただきながら、参加者のみさなんの自己紹介などで盛り上がっているうちに、気がつくともう午後9時過ぎ。今回もまた、たっぷりと4時間を越える夕食会でした。
次回夕食会は2月9日(土)17:00からの予定です。
第72回夕食会 / ブリ大根の大鍋 / 生野菜(玉ねぎ、ミョウガ、鰹節)
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コメント
先日はどうもでした。
「照り焼きが爆発的にうまい」は全く同感です。私もこの日のNo.1は照り焼きだったような気がします。
投稿: 炎嵐 | 2008.02.05 00:38
>炎嵐さま
コメントありがとうございます。ほろりと崩れる身のやわらかさに、噛みしめるとジュワッと広がるブリの脂。本当に最高の照り焼きでした。火の通り具合がちょうど良かったこともあるんでしょうねぇ。あぁ、もう一度食べたい。
投稿: hamada | 2008.02.11 15:35