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先輩や同僚たちと新橋 … 大衆割烹「三州屋(さんしゅうや)」(新橋)

座卓を囲んで


 会社の先輩や同僚たちと4人で新橋です。

「居酒屋のブログを書いたり、本まで出したりしてるくらいだから、いいところを知ってるんだろう。よろしくな!」

 なぁーんて言われて、かなりプレッシャー。私が好きな酒場は、家族経営が基本の、小さくて、安くて、それでいてどっか他所(よそ)と違った特長を持っているようなお店。会社の仲間たちとワイワイとしゃべりながら飲むには、あまり向いていない感じのお店が多いのです。

 社内で、我われの年代(40代後半)以上で飲みに行くときは、「ちょっと高くてもいいから、静かに自分たちだけで話ができる個室」みたいなのが好まれる傾向にあるようで、それに適しているのは、私が好む大衆酒場路線とはかなり違う方向にあるお店なのです。

 どっかないかなぁ。しかも、金曜日の午後9時過ぎというこの時間、たいていの新橋の店はいっぱいだよなぁ。ちょっと大箱で、みんなの期待にもちょっと応えられるようなお店……。むずかしいなぁ。

 そうだっ。「三州屋」をのぞいてみよう。あそこなら入れるかもしれないし、ある意味、昔からある居酒屋らしい居酒屋だし。ちょうどいいかもしれない。

「こんばんは。4人です」

 新橋の「三州屋」があるのは、新橋駅前SL広場のすぐ近く。新橋駅前で思い立ったらすぐに到着するのです。

「はい、4人さん。お二階に上がってください」

 おぉ良かった。空いてましたか。

 ここは地下1階から、地上2階まで3フロアで営業中。地下1階だけは入口が別なのですが、1階と2階は同じ入口から入って、店内の階段で2階に上がるようになっています。

 地下1階と1階はテーブル席ですが、2階は全体がドーンと広い座敷席。その手前右手に、ちょっとインディペンデントな雰囲気の座卓2卓分ほどの空間があって、そこだけが空いている状態。そんなわけで、ラッキーにも、そのやや個室風の一角に陣取ることができたのでした。

 さっそく瓶ビール(サッポロラガー大瓶)をもらって乾杯し、料理のほうも、明太こまい(650円)、ぶり照焼き、もつ煮込み、厚焼玉子(525円)、あじ生姜煮、ロース串かつ(735円)などをもらって、みんなでつつきます。

 ビールは最初の2杯くらいにしておいて、日本酒(燗酒)に切り替えると、他のメンバーも日本酒にのってきます。

「懐かしいなぁ。昔は酒場に来ると、こうやって御銚子(徳利)で出してもらって、差しつ差されつで飲むのが当たり前だったのに、最近はないよなぁ」

「お酒、あと2本ね!」

 と、次々と徳利が空になっていきます。

 ご存知のとおり、「三州屋」という店は都内各所にあるのですが、チェーン店ではなくて、のれん分けによって広がっていったもののようです。この近くでは、銀座、八重洲、神田、飯田橋などに「三州屋」があって、なかでも知名度が高い(メディアへの登場回数が多い)のは、銀座一丁目にある「三州屋」だろうと思います。

 個人的に、最も酒場らしいと感じるのは、神田界隈に3軒ある「三州屋」のうち、神田駅の近くにある、店構えが大きい「三州屋」かなぁ。

 どこの「三州屋」も昼から開いていて、食事だけの利用もできるようになっています。もちろん、我われ呑ん兵衛にとっては「昼から飲めるお店」ということになりますね!

 どの「三州屋」にもある、「三州屋」グループの名物料理みたいな位置付けなのが鳥豆腐(とりどうふ)。簡単に言ってしまえば「丼によそって出してくれる鶏の水炊き」みたいなもので、店によって透明なスープだったり、やや濁ったスープだったり。春菊が付いていたり、違う野菜が付いていたりと、ちょっとずつ違う点はあるものの、鳥豆腐という品書きは必ず存在しているのです。

 ここ新橋の鳥豆腐は630円と、神田の420円、銀座の450円と比べても、かなり高い価格設定。新橋はスーツ姿のサラリーマンが多いので、多少高い値付けでも大丈夫なのでしょうか。そういう目で、店内のメニューをもう一度ながめてみると、メニューの中心的な価格帯は6~700円台と、確かにそれほど安くはありません。(「高いっ」と思うほど高くもありませんが……。)

 昼から開いてるだけに、終わる時刻もやや早くしているのか、あっという間に閉店時刻の午後10時半。4人で8,625円(ひとりあたり2,150円ほど)というお勘定に、「さすがに安いねぇ」と喜んでもらいつつ店を後にしたのでした。

 私としては、飲み食いした量の割りにはちょっと高いかな、と心配していたのですが、それはあくまでも大衆酒場での値段と比較した場合のこと。みんなには喜んでもらえたようで、良かった良かった。

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明太こまい / あじ生姜煮 / ロース串かつ

店情報前回

《平成20(2008)年2月8日(金)の記録》

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