家族の外食は決まって … 焼肉「スタミナ苑(すたみなえん)」(阿佐ヶ谷)
なんとか家族にも内臓のおいしさを伝えたいと、家族で焼肉屋に行くたびに、ちょっとずつテッチャン(腸)やミノ(第1胃袋)などを注文していたら、最近では家族のほうが、すっかりその旨みにはまってしまったようで、「外食に行く?」とたずねると、必ずここ「スタミナ苑」の名が出る状態。
なにしろおすすめなのが、この店のテッチャン(600円)なのですが、主役はまず置いておいて、まず最初は上タン塩(1,180円)からスタートです。
一等最初にいただくタンは、ちょっと奮発しても「上」にするのがおすすめ。舌の中央あたりの、スライスするとほぼまん丸になる部分が出されます。これをほんのちょっと炙るくらいの焼き加減で仕上げて、レモンをちょっとつけていただくと、「さぁ、これから焼肉だ」という気分も高まってきます。
焼肉屋のいいところは、飲む人も飲まない人も、同じようなペースで食べ進められるところ。普通の食事だと、飲まない人はあっという間に食べ終わって、呑ん兵衛だけが後に残されちゃうのですが、焼肉屋はじわりじわりと肉を焼きながら食べるので、飲まない人もペースがゆっくりめになるのです。
同じような思いの人も多いのか、我われがやってくるときはいつも、店はほぼ満席状態。今日もあらかじめ電話で予約を入れてやって来たのでした。今日も予想どおり、店は家族連れでいっぱいで、みなさんそれぞれに飲む人もいて、飲まない人もいて、と楽しんでいる様子です。
さぁ、そしていよいよテッチャンです。この腸のプリッとした食感と、裏側に付いた脂肪の軟らかさと甘さがいいのです。ッカァーッ。ホッピーが進むなぁ。
英語圏では内臓(くず肉なども含む)のことをバラエティミートと呼ぶそうです。直訳すれば「いろいろな肉」。安い上に、ビタミンやミネラルが豊富で、カロリーは少なく、味わいも豊かで人気があるのです。
ちなみに日本では内臓のことを、正式には「畜産副生物」と呼びます。「精肉を生産する段階で副次的に産出されるもの」という位置づけで、出荷を自由にコントロールすることはできないのだそうです。だから、学校給食の出ない夏休み期間などは、精肉の生産量が減って、それにつれて畜産副生物(内臓)の生産量も減ってしまうんだといいます。
「日本畜産副産物協会」のサイトによると、一般的に関西以南は牛、東京以北は豚の消費地なんだそうで、内臓の消費も同じような分布になるんだそうです。東京方面では、焼肉屋で食べるほかに、なんといっても、もつ焼きや煮込みとして食べることが多いですよね。
話題は戻ってこの店のホッピー。ここのホッピーはグラスに氷と焼酎を入れたものと、それとは別に瓶入りホッピー(外)が出されて380円。これに中(焼酎のおかわり、200円)を2回おかわりするくらいがちょうどいい(いわゆる外1中3)ので、1杯あたりに換算すると260円ってことになって、これまたとっても安いのです。
私以外の家族は、ごはん(大、300円)をもらって、豆もやし(350円)、大根キムチ(350円)などもつついています。この店はコーン茶が無料サービスなので、飲まない人はかなり安くつくのです。
豚足(400円)やトントロ(680円)、ハツ(600円)、トッポギ(700円)なども間にはさみながら食べ進み、最後はテッチャン(600円)を塩で2人前もらって終了。
最終的には、家族4人でテッチャンを5人前いただいて、今日のお勘定は8,640円(ひとり平均2,160円)でした。うー、満腹。
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