セントルイス紀行
仕事関係の出張で、アメリカはセントルイスです。海外出張は、実に8年ぶりですねぇ。
セントルイスという町は、ミズーリ州にあり、アメリカ全体で見ると中央やや東よりにありますが、地区的には中西部地方という位置付けです。ミシシッピ川とミズーリ川が合流するところにあるセントルイスは昔から交通の要衝として栄えたのだそうです。
1804年に、当時の米大統領トーマス・ジェファソンが、フランス領だったミシシッピ川以西の地域を、皇帝ナポレオンから買い取って、それまでアメリカの西の果てだったセントルイスが、大西部への入口となったのです。そのことを記念するモニュメントとして、ミシシッピ川沿いにゲートウェイアーチ(高さ約200m)が建てられています。
ホットドッグやアイスクリーム、アイスティーなどの発祥の地でもあるセントルイスには、「バドワイザー」(アンハイザー・ブッシュ社)の本社もあります。アメリカの中でも、屈指の古さを誇る歴史都市らしく、街なかにも煉瓦造りの建物が並んでいます。
残念ながら、セントルイスならではの名物料理みたいなのはないようで、到着した初日(日曜日)はホテル近くのゲームセンター兼用のようなレストランで、バドワイザーの瓶+2杯目は生を飲みながら、牛(サーロイン)、鳥(胸肉)、豚(スペアリブ)の炭火焼き・ジャックダニエルソース(15ドル=1,600円弱)をいただきます。瓶ビールには、グラスは出されず、瓶のまま飲むんですね。
2日目(月曜日)はステーキハウスで、バドワイザーの後に赤ワインを飲みつつ、大きなプライムリブステーキ。ミディアムで注文したのですが、ちょうどいいふんわりとした焼き具合。アメリカのレストランで、こんなにも繊細な焼き方をしたステーキが食べられるとは思いませんでした。「Kreis'」(535 S. Lindbergh St. Louis, MO 63131, TEL:(314)993-0735)というお店なのですが、日本人観光客らしきお客さんも(ひと組だけですが)居たりして、このあたりでは有名なお店のようです。私のは12オンス(340グラム)のステーキでしたが、メニューには32オンス(907グラム)もある大きなステーキも載ってました。
3日目(火曜日)はさすがに肉も飽きてきて、「Lewis and Clark's」(217 South Main Street, St. Charles, MO 63301, TEL:(636)947-3334)というアメリカン・レストランで、マヒマヒ(シイラ)のマカダミアンナッツ・バター焼(17ドル=1,800円弱)をいただくと、これが美味しいこと。地ビールらしきビールもガンガン進みます。アメリカは、地域によってはどうしようもないほど大味(大ざっぱな調理?)なところもあるようなのですが、ここセントルイスでこれまで食べたものには、はずれはありませんでした。
4日目(水曜日)は早めの午後にすべての仕事を終えて、セントルイスの市街地へ観光に出かけます。ゲートウェイアーチやバドワイザーの工場見学(試飲)をして、ビュッフェ(バイキング)スタイルのレストランで夕食。米国での全日程を終えました。
5日目(木曜日)は、朝一番にセントルイスからデトロイトに飛び、デトロイトを午後3時半に出発。日本に到着したのは時刻的にはそれから26時間後となる、翌日の午後5時半。実際に飛んでる時間は、行きも帰りも12時間前後なのに、帰り道は地球の時点に反抗して、ずっと太陽を追いかけるように飛びながら、途中で日付変更線を越えちゃうので、こういうことになるんですね。
機内で私のとなりに座っていたのは、イスラム系らしき男性。この人が宗教のせいなのか、ほとんどの料理を食べることができないらしく、機内食が出されるたびに、果物や野菜などのプレート以外(メインディッシュとデザートの部分)は「よければ食べてください(Do you like it?)」と私のほうにくれるのです。
しかも、2種類が選べる食事で私が鶏肉を選べば、彼は牛肉を。私がオムレツを選べば、彼は豚肉チャーハンをと、違うほうを選んでくれるので、いつも両方を味わうことができたのでした。
いやぁ、よく食べた5日間であったことよ。まったくお腹がすく間がありませんでした。今はまだ変化を感じていませんが、今後1週間くらいのうちに、きっと太るに違いない。
【その後の顛末】帰った翌週に体重を計ってみると、渡米前に比べて3キロほどの増加。体重を減らすのは難しいですが、増やすのはあっという間なんですねぇ!(涙)
バドワイザーの瓶と生 / ミックスグリル / チーズケーキ苺ソース
「Kreis'」 / ビールとワイン / プライムリブステーキ
「Lewis and Clark's」 / エール / マヒマヒ・バター焼
ゲートウェイアーチ / アーチ内の展望台 / バドワイザー工場見学
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