軽くゼロ次会のはずが … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)
今日は「酔わせて下町」のFさんにお誘いいただいて立石です。午後3時半「栄寿司」、午後4時「鳥房」という綿密な計画のもと、京成立石駅に到着したのは午後3時前。うーむ。30分ほど時間があるので、ちょっと「宇ち多゛」に寄っちゃいますか。
駅から「宇ち多゛」までは、ものの1分ほど。土曜日とあって、この時間帯も「宇ち多゛」の前は折り返して行列ができています。
「宇ち多゛」にも何度か来たことがあるのですが、ひとりで来たのは初回だけで、それ以外はこの店の大常連さんである宇ち中さんに連れてきてもらったもの。本当に久しぶりのひとり宇ち入り(=「宇ち多゛」にやってくること)ですねぇ。
そんなことを考えながら、5分ほど待ってると、私の前に並んでいた二人連れが店内に案内されると同時に、「ひとり? じゃ、こちらにどうぞ」とすぐに順番が回ってきました。
案内されたのは煮込み鍋を囲むL字カウンターの、店の外の一番端っこ。この席はしばらく前から空いていたようなのですが、私より前に一人客がいなかったので、今まで空いていたようです。丸い椅子の前方は店内に、後方は路上にあるため、低くなっている後方側の脚にはゲタがはかされ、座ると水平になるようになっているのが面白い。
大鍋の横にいる店主と思しき男性が「まず飲み物を伺いましょうか」と言いながら、飲み物の種類を教えてくれます。この端っこの席は、店内のメニューが見えない場所で、私自身がほとんど一見(いちげん)のような客なので、親切に教えてくれたんですね。
「焼酎の梅割りをお願いします。あと、煮込みもください」
この店は、私が最初にやってきた平成13(2001)年当時から、ずっと170円を基本とした値づけだったのですが、今年の3月に180円ベースに値上げしたんだそうです。焼酎も煮込みも、それぞれ180円。もつ焼きも2本で180円。値上げをしても、まだ十分に安いというのが嬉しいですねぇ。
ピピピッ… とメールはFさんからの「どこにいますか?」というもの。「宇ち多゛でひとり、ゼロ次会中です」と返信すると、「これから向かいます」と連絡があって、すぐに表の行列(私のすぐ背後)にFさんが到着です。
待つことしばし、Fさんの順番がやってきて、入るときに店員さんに私と一緒であることを告げると、奥の席のお客さんに声をかけてくれて、二人分の席が現れたのです。
いつも「超」が付くくらい満員の「宇ち多゛」だし、店員さんの応対は一見(いっけん)ぶっきらぼうに見えるのですが、実は冒頭のようにお酒のメニューを教えてくれたり、こうやってちょっと声をかけてくれて、同じグループの人を近くに座れるようにしてくれたりと、非常にホスピタリティ(もてなしの精神)に溢れる店なのです。だからこそ、ここまでの人気を保ってるんでしょうね。
しかしながら、この時間、もうもつ焼きはほとんど残っておらず、かろうじてシロがあるのみ。Fさんも、私も、それぞれシロをたれ焼きでいただきます。
こうやって食べる物がなくなってきても、表・裏の2箇所の入口にできる行列は途切れることがありません。しかし、ほとんどのお客さんが、それほど長居せずに席を立つため、行列に並んでいてもあまりストレスは感じないのです。
我われの横の席も空き、そこへやってきたのは、「宇ち多゛」のファンサイトである「宇ち入り倶楽部」の掲示板でもよくお名前を拝見する、牛さん、東さんのお二人です。どうもはじめまして。
そうこうしていると、歩く酒場データベース・Kさんご夫妻が近くの席にやってきて、そのあと、なんと宇ち中さんも登場です。
宇ち中さんは、今日、口開けの早い時間にこの店にいらしてたんだそうです。ここ「宇ち多゛」は、同じ日に2回以上入るのは厳禁。宇ち中さんも店に入れないので、表からチラチラのぞいていたら、「今日はもう食べ物が全部売り切れたから、特別だよ」と入れてくれたのだそうです。
ひとりで軽くゼロ次会の予定が、気がつけばミニオフ会状態。ふと時計を見ればもう4時です。いかん、いかん。1次会の「栄寿司」をすっぽかしてしまいました。「先発隊が鳥房に場所取りに行っているので、急がなきゃ!」とお勘定をしてもらうと、二人で1,800円(ひとりあたり900円)。みなさんに「お先に!」とごあいさつをしながら「鳥房」へと向かったのでした。
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