ハチノス、フワ、シロ … 牛煮込み「藤や(ふじや)」(北千住)
「徳多和良」を出たところで午後8時40分。Iさん、Sさんのお二人は北千住駅から帰路につかれ、残る3人で「もう1軒!」と向かったのは「酔わせて下町」のFさん行きつけの、牛煮込み「藤や」です。
「チューハイ(350円)にしようか」なんてFさんやYさんと話していたら、
「あら、ほうじ茶で割るのが、この店のスタイルよ」とママさん。さっそくそのほうじ茶割り(たぶん350円)をもらって乾杯すると、お通しは小皿に盛られたナスの漬物と笹かまぼこ。
ここ「藤や」は、先ほどの「徳多和良」のお向かいにあるお店。「徳多和良」から小道を渡れば、もう「藤や」なのです。店内は入口すぐに8人ほど座れるL字カウンターと、奥に小上がりの座敷席。L字カウンターの角を挟むように3人で座ると、ちょうど目の前が煮込み鍋です。
この店の煮込みは、串に刺して煮込むタイプ。鍋の中にはハチノス、フワ、シロ、スジ、玉子にコンニャクなどが煮込まれていて、1人前3本が400円ですが、4本とか、5本とか、自由度はあるみたいです。
牛モツを串に刺して煮込んでいる、というところだけ見ると、門前仲町の「大坂屋」と同じなのですが、味はすごく違います。「大坂屋」のが甘くてこってりと濃厚なタイプなのに対して、こちら「藤や」は八丁味噌を使ったあっさりタイプ。どちらも、それぞれに味わいがあっていいですねぇ。同じ都内ながら、ちょっと移動するだけでいろんなタイプの煮込みが食べられるというのは、実にうれしい限りです。
「前に来たときは、流しのおじさんがいて、ギターに合わせて歌いましたよねぇ」
なんてFさんと懐かしがっているところに、ガラリと引き戸が開いて入ってきたのは、なんと、その流しのおじさんです。まさに、噂をすれば影がさす、ですね。
「今日はぜんぜんダメだよ。商売にならない」と流しのおじさん。残念ながら、我われも今日は歌わず、10時過ぎまで1時間半ほどの滞在は3人で3千円(ひとりあたり千円)ほどでした。
午後3時に、立石の「宇ち多゛」から始まった今回の「酔わせて下町」ツアー。同じ立石の「鳥房」で鶏の唐揚げを堪能し、関屋の「モアナ」に移動して下町ハワイアンなモツ料理。そして北千住で「徳多和良」、「藤や」と、7時間にわたって都合5軒を飲み歩きました。案内していただいたFさん。そして同行いただいたYさん、Iさん、Sさん。今日は本当にありがとうございました。またよろしくお願いします。
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北千住駅から電車に乗って、自宅最寄りの鷺ノ宮駅に到着したのは午後11時。あれっ。この時間ならまだもうちょっと飲めそうですね。そんなわけで、本日の6軒目として「ペルル」に入ったものの、閉店時刻の11時半はすぐにやってきて、7軒目の「満月」に移動。最後はトマト割り(300円)をいただいて、長い1日が終わりました。あぁ、楽しかった。
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