ホッピーの価格を推察 … やきとん「千登利(ちどり)」(池袋)
西巣鴨のやきとん「高木」を出て、道路の向こう側に渡ると、そこが掘割のバス停。池袋駅東口行きの都営バスがけっこうな頻度で出ており、ここから池袋までは運賃が200円、10分ほどで到着します。
せっかくの池袋なので、もう1軒、と立ち寄ったのは池袋駅西口に広がる「ロマンス通り」という酒場街の一角にある、やきとんの「千登利」です。
いつ行っても満席で、ときには何人かの人が席が空くのを待っているような状態の「千登利」ですが、水曜・午後9時前のこの時間、カウンターの奥のほうに2席分ほどの空席があり、するっと入ることができました。
この店の名物は牛肉豆腐(590円)と、メニューにはない季節の生野菜(4~500円ほど)。たとえばカブなどをたのむと、丸ごと1個をザクッと4分割して味噌を添えて出してくれます。
ほとんどの人が注文する牛肉豆腐は、大きな鍋でグツグツと煮込まれている牛スジ肉と豆腐。小さなカレー皿のような器に、まずは丸ごと1丁のよく煮込まれた豆腐をドンと置き、その上に山盛りに牛スジ肉を盛って、刻みネギをたっぷりとトッピングし、レンゲを添えてできあがり。甘さの強い醤油味が、昔の東京風ですね。ちなみにこのお店、昭和24(1949)年の創業で、来年で創業60年となります。
合わせる飲み物は瓶ビール(大瓶が650円)を選択。銘柄もいろいろとあるようですが、今日はサッポロ・ラガー(赤星)をもらいます。
すでに「兵六」と「高木」で焼酎もいただいてきたので、ここでも焼酎でもよかったのですが、前回、ホッピーをもらったときに、ずいぶん高かった(800円以上した)ような印象があったので、今日は瓶ビールにしたのでした。
店内にはホッピーを飲んでいる人も多いのですが、カウンターの後ろ側の壁に掲げられた「価格表」には、ホッピーというメニューはありません。日本酒は「黒松剣菱」の550円が最高値で、「新政」「高清水」が470円、「両関」「太平山」が370円という3つの価格帯。これに対して焼酎は「米酎」(550円)という1種類しかありません。
なるほどなぁ。ホッピーを注文したときに、グラス1杯の焼酎と、氷がたっぷりと入ったジョッキ、そして瓶入りのホッピーが出されて、自分で好きな濃さに割るのですが、もしかすると、そのグラス1杯の焼酎が、550円の「米酎」なのかもしれませんね。
そして、サイダー、コーラ、ジュースなどのソフトドリンク類が300円なので、瓶入りホッピーもこれと同じく300円だとすると、「米酎」と合わせてホッピーセットの値段は850円ということになり、前回のお勘定も納得のいく数値となります。
この店に限らず、「ホッピーが高いなぁ」と感じるお店は、単価の高い焼酎しか置いていないことが多いんですよね。その焼酎の値段に、割りものとしての瓶入りホッピーの値段が追加されるから、合計すると600円なんて価格になったりするのです。それにしても850円というのは、私が知ってる中では最高値(さいたかね)かも! もちろん、私の推察が当たってれば、の話ですが。
そんなわけで、これまた1時間ほどの滞在は、大瓶ビールと牛肉豆腐で1,240円でした。うん。これならリーズナブルだ。
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