醤油ダレでじっくりと … 豚の「味珍(まいちん)」(横浜)
横浜駅西口・狸小路にある、豚の「味珍」の本店2階にやってきました。
3人でテーブル席を囲み、やかん(焼酎、350円)をもらって乾杯。料理は尻尾(700円)にタン(700円)、そして辣白菜(ラーパーツァイ、300円)に腐乳(醗酵豆腐、150円)です。
「味珍」の創業は昭和31(1956)年。もともと、昭和20年代の後半に、焼き餃子の屋台としてスタートしたこともあって、創業当初の「味珍」は焼き餃子がメニューの中心だったのだそうです。
現在の豚料理のスタイルができあがったのは、それから5年後の昭和36(1961)年ごろ。醤油ベースの和風のタレでじっくりと時間をかけて煮込むことで、脂分を少なくするとともに、内臓の臭みなどもなくしているんだそうです。
中華風の豚の煮込みは、八角などの香辛料で臭みを取る店が多いのに対して、「味珍」の豚煮込みは、まさに「味珍」ならではの独特のものといえます。
またできあがりの食感も、中華がトロトロになるまで煮込まれているのに対して、「味珍」のものはしっかりとしている。長時間煮込みながら、この弾力感を保つというのが「味珍」のノウハウなのかもしれませんね。
そんな「味珍」の豚料理は、頭、耳、舌、胃、足、尾の6種類。どれを選んでもはずれはありません。
尻尾は、尻尾の形のまま煮冷ましたものがガラスケース内にスタンバイされていて、それを2~3本、関節のところで一口大に切り分けらて出してくれます。むっちりとコラーゲンたっぷりの尻尾をほお張って、最後に残った骨をコロリと出します。
タン(舌)も、舌の形のまま煮冷ましてあるものを、薄くスライスして出してくれます。サイコロ状のタンのほうがいい場合には「ぶつ切りで」とお願いすれば、そういうスタイルで出してもらうことも可能です。
小一時間楽しんで、お勘定は3人で3千円強(ひとりあたり千円強)でした。どうもごちそうさま。
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