連休最後を締めくくる … うなぎ串焼き「川勢(かわせい)」(荻窪)
毎年、ゴールデンウイーク連休になると、ふだんあまり行けない地域に足を伸ばしているのですが、今年は、休みの間に対応しなければならない案件があったりしたために、ほとんど外出することもなく過ごしました。
6連休の二日目(5月2日・金)に、近くの「北国」から「ペルル」「満月」を回ったのと、三日目(5月3日・土)に飲み仲間たちと「川名」「立呑風太くん」「秋元屋」「ペルル」などを巡っただけ。すべて近場でした。
最終日の今日(5月6日・火)も、朝からコツコツと案件に向かっていると、近所に住んでいる美人ソムリエ・Iさんから「荻窪の「川勢」は、今日は開いてますかねぇ?」というメール。たしか「川勢」は祝日も開いていたはず。大丈夫じゃないかなぁ。
そんなことを考えていると、私も無性にうなぎ串焼きが食べたくなってきた。
よーし、こもってばかりはいられない。夕方までに案件を仕上げて、私も「川勢」に向かうことにしますか!
こうやって目的ができると、作業の進みも速いこと速いこと。自分でもビックリするほどの集中力で、午後4時過ぎには案件終了。おそらくもう帰京されてるであろう、近所の酒友・にっきーさんにも「これから「川勢」に向かいます」とメールして自宅を出発します。
店のすぐ近くでにっきーさんとも合流し、「川勢」に到着したのは午後5時ちょっと前。店頭にはすでに暖簾(のれん)が掲げられ、まだお客さんこそいないものの、店は開いている状態です。暖簾をかき分けつつ、
「こんにちは。もう入っていいですか?」と確認すると、
「はいどうぞ。いらっしゃいませ」とカウンターの中の店主が声を掛けてくれます。
まずはビール(キリンラガー大瓶、570円)をもらって乾杯すると、定番のお通しは「川二郎」と同じく、小皿に盛られたキャベツ漬け。箸代わりに、串焼き用の串が2本添えられています。
この店にも、これまた「川二郎」と同じく、うなぎの各部位の図解が張り出され、「ひと揃い」(1,210円)と注文すると、おすすめの6本が出されるのです。
その「ひと揃い」を注文したところへ、Iさんも到着し、ビールで乾杯しつつ「ひと揃い」を追加します。Iさんは、この店でもやはりお馴染みさんの様子。店主とも親しげに言葉を交わしています。
「川勢」の店主は、中野の「川二郎」で修業をしてこの店を出したのだそうで、「川二郎」との共通点も多いのです。とはいえ、ここ「川勢」もすでに創業23年だそうですから、中堅どころから老舗へといったレベルに達しつつあるんですね。
「ひと揃い」のうち、まず出されたのは、ヒレ、バラ、キモの3本(各190円)。ヒレは、背ビレや胸ビレなどをニラと共に串に巻いてタレ焼きにしたもの。バラは、腹骨まわりの身を集めて焼いたものです。私はこのヒレとバラが大好物。最初の串として出てきたのがうれしいなぁ。早く作業を終わらせた甲斐がありました。
そして、キモはウナギの内臓(肝臓以外)を串に刺してタレ焼きにしたもの。大衆酒場などで「ウナギ串焼き」として出されるのが、これですね。
ビールを3人で2本ほど空けたところで、飲み物を燗酒(コップ酒、320円)に切り換えます。
「ひと揃い」の続く3本は、レバ(190円)、八幡巻(260円)、串巻(190円)の3本です。レバは、ウナギの肝臓だけを集めて焼いたもの。この1串に、ウナギ12尾分のレバが使われているんだそうです。串巻は、ウナギの身を縦に細く割いて、くねくねと串に刺して焼いたもの。店によっては「くりから焼き」とも呼ばれるものです。八幡巻は、同じく細く割いたウナギの身を、ゴボウのまわりに巻きつけて焼いたもので、ボリュームもたっぷりです。
「ひと揃い」が全部出されたあと、にっきーさんと私はエリ(190円)を追加。これはウナギの頭あたりの肉を焼いたものです。Iさんはシシトウなどの野菜焼き(各180円)を追加して、ちょうど1時間ほどの滞在は、3人で7,500円(ひとりあたり2,500円)ほどでした。
どうもごちそうさま。やぁ、おいしかった。
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