初めてわかった計算法 … バー「ブリック(BRICK)」(中野)他
パソコン通信時代の同窓会。「吉祥寺麺通団」から始まって4軒目となるお店は、中野駅北口からも程近いバー「ブリック」です。今までじっくり見たことがなかったのですが、店頭の丸い看板には、ローマ字で銀座、八重洲、渋谷、中野、田町と書いてあります。この看板ができた当時は、「ブリック」も5軒もあったんですね。今、残ってるのは銀座と、ここと2軒だけでしょうか。
土曜日、午後8時の店内は5~6分目の入り。我われ3人は、1階奥のテーブル席に案内されます。
まず1杯目は、全員で名物のトリハイ(200円)をもらって乾杯です。
トリハイは、サントリー・トリスのハイボール。1ジガー(45ml、1.5ショット分)のウイスキーを使って、大ぶりのタンブラーに作られるのが大きな特長です。
しかし、このトリハイ。この店では一時期、出されていなかったのだそうです。
もともとトリスを飲むための「トリスバー」として、東京オリンピックの年、昭和39(1964)年に開業したこのお店。ところが昭和30年代にブームだったトリスも、世の中の経済成長に合わせるように、みんながホワイトから角瓶、そしてオールドを飲むようになり、ついに大阪万国博の年、昭和45(1970)年に、トリスの販売中止に踏み切ったのだそうです。
それから15年の歳月を経た昭和60(1985)年。今度は巷(ちまた)には酎ハイブームがやってきます。その酎ハイに対抗できる飲み物を、ということで1ジガー、200円のトリハイ(トリス・ハイボール)が復活したのでした。
料理のほうも、「ブリック」に来たなら、これという、ポテトサラダ(400円)、野菜スティック(400円)、そしてスペイン風オムレツ(600円)を注文すると、すぐに出されるお通し(ひとり300円)はイカの燻製です。へぇー、こんなお通しもあったんだ。はじめて食べたかも。
人気のポテトサラダは、マスタードが添えられて、しかもウスターソースも一緒に出されます。野菜スティックは、セロリ、キュウリ、ニンジンのスティックが3本ずつ。パリッとした食感が野菜スティックの持ち味。セロリ、キュウリはもちろんのこと、ニンジンまでが「パキッ!」と音がするほどのシャッキリ感なのです。
ebisuさんと私はトリハイ(200円)をおかわりし、おーばさんはボウモア12年(550円)をストレートでもらったところで、スペイン風オムレツもできあがってきました。注文したときから「スペイン風オムレツは、ちょっとお時間をいただきますが、よろしいですか?」と確認してくれていたのでした。
スペイン風オムレツは、ポテトとトマトの入ったボリュームたっぷりのオムレツ。厚さ2センチ、直径15センチくらいの円形に焼き上げられたオムレツは、仕上げに4等分され、その断面にたっぷりの具が見えています。表面の焦げ目もいいですねぇ。
ゆっくりと2時間ほどの滞在は、注文したものの合計3,850円に、サービス・チャージ10%(390円)が付いて、合計4,240円でした。
なるほどなぁ。そういうい計算方法になってたんですね。今日はテーブル席で、じっくりとレシートを見ることができたので、はじめて「ブリック」のお勘定の仕方がわかりました。どうもごちそうさま。
野菜スティック / テーブル席の様子 / スペイン風オムレツ
◆ ◆ ◆
中野駅でお二人を見送って、私はバスで野方へ。最後にちょっと「秋元屋」です。
午後10時半近い時間にも関わらず、まだまだ「秋元屋」の店内はいっぱい。かろうじて空いていた入口のテーブルに相席させてもらい、サッポロラガービール(大ビン、550円)をガツ酢(200円)をつまみに飲むうちに、カウンターの一番奥あたりの席があきました。
ガツ酢は茹でた豚の胃を細切りして、お酢に浸けこんだもの。小皿にちょとりと盛ってくれるのですが、プリッとした弾力感と、お酢のサッパリ感で、満腹のときでも、飲み過ぎてるときでも、いいつまみになるのです。もちろん、空腹の飲みはじめのときにも、いいつまみです。
そろそろラスト・オーダーも近くなってきて、煮込み鍋の中の玉子も、バットに上げはじめられます。
「その玉子、ひとつもらっていいですか」
「あいよっ」
という心地よい返事とともに煮玉子(100円)が用意されます。
午後11時半まで、1時間ほどの滞在は、席料100円が入って950円。おぉ。今日は千円にも届きませんでしたか。ごめんなさーい。
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コメント
中野で分けれてもう一軒はしごですか?
秋元屋一度いってみたいですね
中央線沿線まだまだ濃いところがあります。次回もはしご酒トライしましょう。引っ越しも終わって少し余裕がでてきました。
投稿: ebisu | 2008.07.02 10:40