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ひょうたん型おでん鍋 … おでん「こなから」(御茶ノ水)

おでん盛り合わせ


 以前、京風おでんと明石たこ焼の店「多幸兵衛」でご一緒させていただいたKさんにお誘いいただき、今日は御茶ノ水の人気おでん屋、「こなから」です。

 今日はそのKさんを中心に、Eさん、Cさんという女性陣おふたりも参加されて、男女それぞれ二人ずつで飲むという、絶妙の(なのか!?)飲み会の予定だったのですが、Kさんに已(や)むを得ない急な事態が発生し、3人で飲み会決行となりました。

 まずは生ビールをもらって乾杯すると、すぐに出されるお通しは、マグロのづけと、山いもとイクラののったモズク酢、そして定番だという茶碗蒸しという三品です。

 たいていのおでん屋では、おでんそのものが、すぐに出せるお通しがわりになっていることが多いのです。こうやってはじめにお通しが出てくるおでん屋は珍しいのではないでしょうか。しかも、一品一品が、それぞれしっかりとした料理ですからねぇ。

 店内は、入口から奥に向かって長い直線のカウンターが伸びており、一番手前側と、一番奥側が、それぞれ左手の壁に向かって折れていて、そこもカウンターになっています。つまり、縦に長~い「コ」の字の形をしていて、全体で20人座れるかどうかといったキャパシティです。

 その「コ」の字のちょうど真ん中あたりのカウンター内に、「こなから」のトレードマークでもある瓢箪(ひょうたん)型の比較的浅いおでん鍋が据え付けられていて、瓢箪型に中心部がくり抜かれた大根などがずらりと並んでいる様子が見えるのです。

 店には靴を抜いで上がるようになっていて、「コ」の字のカウンターには掘り炬燵(ごたつ)式に座る方式。我われが到着した、開店時刻の午後6時には先客はおらず、我われは「コ」の字の一番奥の短い辺のところに3人並んで座ったのでした。

 おでんは、それぞれ1品300円均一で、いわしつみれ、鶏スパイスつくね、はんぺん、丸ごとごぼう天、じゃが丸、かぼ丸、さと丸、さつ丸、帆立入りさつま揚げ、京がんも、大麦若葉のすいとん、生椎茸しんじょう、ひょうたん大根、京厚揚げ、地たまご、生芋こんにゃく、餅きんちゃく、とうふ、こんぶ、京ゆば、京みずな、関東すじ、ちくわぶ、はすいも、などのおでん種が選べるほか、盛り合わせもあって、まずは盛り合わせを3人分と、夏牡蠣のバター焼きを注文します。おでん以外の料理は「本日のおすすめ」としてホワイトボードに書き出されているのですが、値段は書かれていません。

 店を切り盛りしているのは、若い女性ふたり。このカウンター内のふたりとは別に、ここからは見えない厨房にも板前さんがいて、おでん以外の料理を作っているようです。

 飲み物を燗酒に切り換えて、肴も「しょっぱい、うまい!」と注記された、ぬか漬いわしや、これまたこの店の名物のひとつであるらしい牡蠣おでん(1,000円)などを追加注文します。

 実は今日の店内は、予約だけで満席近い状態だったらしく、開店から1時間もしないうちに、すっかり満席になりました。この店によく来るEさんの話によると、入口近くにお客さんとして座っている男性が、この店の店主なんだそうです。今は「こなから」、丸ノ内や青山など、都内に4店舗を展開するほどの勢いになり、ここ本店も娘さん(カウンター内で切り盛りしている女性のひとり)に任せたりもしているんだそうです。その店主が、近くを通ったついでにEさんに、「いらっしゃい。今日はKさんはどうしたの?」と言いながら、「ここに1本出してあげて」と燗酒を出してくれました。

 もともとは下町大衆酒場系が大得意のKさん。こんな有名店に誘ってくれるなんて、どうしたのかなぁと、ちょっと不思議に思っていたのですが、Eさんの話しによると、Kさんがこの店に来はじめたのは、この店が無名だった頃なんだそうです。その頃、たまたま近くに住んでたこともあって、当時はまだお客さんが少なかったこの店に通っていたのだそうです。そのうち、店がどんどん有名になっていって、今に至っているのですが、今もKさんは「こなから」に通っているし、店主にもかわいがられているのだそうです。なるほど、そういう経緯があって、今日はこの店に誘ってくれたんですね。

 こう見えて(?)、女性と軽妙なやり取りをしたりするのは、とっても苦手なので、女性二人との飲み会に、「大丈夫かなぁ…」とすごく心配していたのですが、実際に飲み始めてみると、そんな心配も杞憂に終わりました。

 EさんもCさんも、よく飲めるし、共通の知人も何人もいるので、EさんとCさんがいろんな話をしてるのを、お酒を飲みながらフンフンと聞いていると、それ自体が酒の肴(さかな)です。

 ゆっくりと楽しく過ごした3時間半。お勘定は3人で19,500円(ひとりあたり6,500円)でした。今度は、ぜひ大常連のKさんと一緒にやって来なきゃね。

080614a 080614b 080614c
お通し3品 / 夏がきのバター焼き / ぬか漬いわし

080614d 080614e 080614f
京みずななど / かきおでん / はんぺんとずいき

080614g 080614h 080614i
いか塩辛 / あんこ玉さんなど / きくらげ

店情報

《平成20(2008)年6月14日(土)の記録》

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