釜あげしらすオムレツ … 鉄板焼き「剣(つるぎ)」(都立家政)
金曜日。横浜の職場を出て、都立家政駅に着いたのは午後9時。ちょっと魚を食べて帰ろうかな、と思いながら向かった「竹よし」は、外から見てもそれとわかるほど満員です。うーむ。となると、「魚がし寿司」か「剣」か。「魚がし寿司」には先日も伺ったので、今日は「剣」にしましょうか。
「剣」は平成9(1997)年にオープンした、お好み鉄板焼きを看板に掲げたお店。したがってお好み焼きや鉄板焼きはもちろんのこと、地元では海の幸と焼酎(特に芋焼酎)が美味しい店としても知られているのです。店主の趣味が魚釣り、そして奥さんの出身地が鹿児島なので、その特性が十分に活かされてるんですね!
カウンターと小上がりのテーブル席の店内には、カウンターの中央奥寄りにサラリーマンらしき男性二人連れがひと組。私もカウンター手前側に座り、まずは生ビール(中ジョッキ、540円)をもらうと、一緒に出されるお通し(200円)は昆布の佃煮です。
その生ビールをゴクンゴクンと3口程度飲んでから、おもむろに今日のおすすめが書き出されたホワイトボードメニューを確認します。
ボードに並ぶ魚介類は20種類ほどで、産地も明記されていて600~800円ほど。刺身では久里浜のアジやサバがそれぞれ650円、鳥取の本マグロ中とろが780円ですか。お、佐世保の赤むつ(のどくろ)も900円だ。しばらく迷ってから、やっと決めた1品目は、明石産の近海タコ刺身(600円)です。
待つことしばし。出されたタコ刺身の美しいこと。表面の赤と、内部のまっ白さの対比がきわ立ちますねぇ。あぁ、うまいっ。
生ビールに続いては、この店オリジナルの「かめつぼ焼酎」をロック(480円)でいただきます。鹿児島産の芋焼酎をブレンドし、垂水温泉水で割った状態で、カウンター内の甕(かめ)に寝かせているんだそうです。これをロックか、黒ジョカの燗でいただくことができます。
合わせる料理は、これまたホワイトボードメニューの中から、釜あげしらすオムレツ(600円)です。鉄板で焼き上げられた熱々のオムレツに閉じ込められている釜あげしらすが美味しいですねぇ。
ホワイトボードには、ほかにも白身魚ふわふわチーズ焼(700円)や、つぶ貝ガーリックバター焼(700円)といった、呑ん兵衛好みのする品々が並んでいます。
カウンターの一番入り口側に入ってきた、常連さんらしき女性ひとり客は「生ビールを2杯ね」と注文。お連れの方が来るのかな、と思っていたら、その生ビール2杯をキューッ、キューッと飲み干して、「どうもごちそうさま。お勘定して」と席を立ちます。ひゃーっ。粋(いき)ですねぇ。
私のほうは午後10時過ぎまで1時間ほどの滞在で、2,420円。
もちろん、このまま終わるはずはなく、まだまだ満席が続いている「竹よし」前を再び通り過ぎて、2軒目は「ペルル」、3軒目は「満月」と地元酒場でハシゴ酒。金曜の夜ですものね。
明石の近海タコ刺身 / かめつぼ焼酎ロック / 釜あげしらすオムレツ
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