古典酒場巡り・2軒目 … 煮込み「大坂屋(おおさかや)」(門前仲町)
木場の「河本」をあとに、「TOKIO古典酒場」の美人編集長と、「河本」で合流した荒木又右衛門さん、呑んだフルさんと4人で、テクテクと酔い覚ましをしながら向かったのは、大正13(1924)年創業の、牛にこみの名店「大坂屋」です。
所用により、1週間ほどお休みしていた「大坂屋」。ちょうど今日から再開です。
「こんばんは。4人です」
「大坂屋」の店内は、入口右手の煮込み鍋を囲むように弧を描くカウンター6~7席のほかに、入口左手の壁に作りつけられたカウンターが3~4席程度の、全10席ほど。その10席がびっしりと満席です。
しかし、ちょうど鍋前のお客さんがお勘定をしているところに加えて、常連さんが奥の茶の間に移ってくれて、カウンターの前に4席分の空席が登場です。どうもありがとうございます、みなさん。
狭い狭いこのお店ながら、お客さんがやってくると、なんとか入れてくれようと、女将さんをはじめ、お客さんたちも一緒に動いてくれて、空席を作ってくれるのです。どうしても入れないときや、煮込みが終了したときも、ちゃんとそう言ってくれます。
4人で焼酎(390円)のロックをもらって、さっそく煮込み(1本120円)をひとり3~4本ずつほど取ってもらいます。
ここの煮込みは、とにかくコクが素晴らしい。グツグツと煮える汁(つゆ)の甘み、シロの裏についたたっぷりのアブラ。1度食べるとクセになります。
とはいうものの、昔、すぐ近くに勤めてたときには数回しか来たことがないんですよねぇ、このお店。当時は今のように、ひとりで飲んだりしてなくて、会社の仲間たちと飲み歩いてたから、10席ほどしかないこのお店には、まず入れなかったのです。今にして思えば、残念なことをしたなぁ。
そして、このコクのある煮込みを、より楽しむことができるのが玉子入りスープ(320円)です。
注文を受けてから煮込み鍋の中で半熟状態に仕上げてくれた玉子を、煮込み汁とともに小鉢にもってくれるのが玉子入りスープ。そのまま玉子を食べても、もちろん美味しいのですが、おすすめなのは半熟卵を軽くつぶして、そこに串からはずしたモツを入れて、まぶして食べるというやり方。絶対にやみつきになります!
今日は、再開直後だったので、煮込みは少なめにしか仕込んでなかったのだそうで、午後9時前には売り切れます。しかし、今日ははじめていただくオニオンスライス(300円)にありつけて、ラッキーでした。これで、この店のメニュー、全品制覇だ。
そうそう。茶の間で客さんが飲んでるところも、今日、はじめて見ました。今日は何だか、はじめて尽くしですね。
1時間ちょっとの滞在は4人で6,210円(ひとり1,550円ほど)でした。どうもごちそうさま。
オニオンスライス / 玉子入りスープ / 玉子を崩して、煮込みを絡めて
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