美人姉妹の切り盛りで … 居酒屋「ねこ屋(ねこや)」(築地)
八丁堀までやって来たら、ぜひ向かいたいのが築地の「ねこ屋」。八丁堀と築地とは、地下鉄ひと駅区間なので歩いてもすぐに到着します。
店の外にある急な鉄の階段を2階に上るとそこが「ねこ屋」の入口。「こんばんは」と入った店内は、今日は予約の団体客(といっても8人ほど)が座敷に入っているらしく、奥の座敷にはすでにお客さんがいるものの、店の入口近くにあるカウンター席には空きがある状態。一番入口に近い席に座らせてもらいます。
「もっともっと日本酒に力を入れていこうと思うんですよ」
という美人女将から手渡された日本酒メニューには、日本酒好きの女将厳選の地酒がずらり18種類。その中に「発泡日本酒」のコーナーもあって、5銘柄が並んでいます。
前回来たときは発泡日本酒は四合瓶(720ml)だけだったのですが、今回は300ml瓶が4種に、180ml瓶が1種。この量だと、ひとりで注文しても飲みやすいですね。
その発泡日本酒の一番トップにリストアップされている広島の「瑞冠」(純米にごり、300ml、1,350円)をもらうと、すぐに出されるお通し(席料込み500円)は、自家製ゴマ豆腐のウニのせです。つまみにはハムポテトサラダ(400円)を注文します。
目の前では、奥の団体さんように、おすすめ品の「刺身とあぶり、まぐろ三昧」(750円)が用意されています。築地という場所柄もあって、まぐろなど魚介類はいいものを仕入れてるんだそうです。今日のまぐろも見るからに美味しそう。
「奥の団体さんの分で、今日のまぐろはお仕舞いなんですよ」
と残念そうな美人女将。そういういいまぐろだけに、あまり大量には仕入れられないんでしょうね。
今日の女将は和服の上に白い割烹着姿。最近はこの姿で店に出ているんだそうです。普段でも美人なのに、こういう格好をして、髪をアップにまとめると近寄りがたい美しさ。真剣な表情で料理に対峙しているところなど、絵になり過ぎていて怖いくらいです。
「奥のお客さんが、さっきのお酒を一升瓶ごともらいたいそうです」
お店を手伝っている、かわいらしい女性が、そう女将に告げます。その一升瓶の残りをちらっと確認した女将、
「このお酒はこれしかないので、残ってる分全部を○○円でお出ししてください」
とテキパキと対応します。すごぉーいっ。一緒に飲んだときの女将(=当時はまだ女将ではありません)は、いつもニコニコとふんわりとした感じだったのに、こんなにテキパキと切り盛りできるんですねぇ。着物姿の外観などもあって、まるで違う人みたいです。
「私の妹なんですよ」と紹介してくれる女将。
なんとなんと。このかわいらしい女性は妹さんでしたか。そう言われてみると顔だちが似ています。
「ときどき手伝いに来てくれるんです。どのくらい年が離れているように見えますか?」
と女将。今日の女将は和服に割烹着で、とても大人びて見えるし、妹さんは今風の若い女性らしい、とても若々しく見える出で立ちをしているので、実際の年の差がわかりにくいなぁ。
「お客さんによっては10歳くらい離れてるなんて言う人もいるんですよ。ひどいでしょう!?」
そう憤慨する女将ですが、それはやはりこの外観がそう見せてるんでしょうねぇ。残念ながら正解は教えてもらえませんでした。
料理は丸干し3点盛り(はたはた・目光・かれい)(600円)を注文し、それができあがったところで、日本酒は福島の「会津娘」(純米吟醸、850円)です。
開店後、ちょっと経った時点で、すでに店内は満席状態。カウンターも、いつものようにやってくるという常連さん(みなさん男性ひとり客)でいっぱいで、その後はもう、たとえ一人客でも「ごめんなさん。満席なんです」と断らざるを得ない状況です。開店3カ月にして、すでにものすごい人気店になっちゃってるんですねぇ。
最後に、となりのお客さんから、「これはめったに手に入らないお酒です」と教えてもらった「飛露喜」(大吟醸、福島)の「出品受賞酒」(950円)をいただくと、女将が「カマンベールチーズ酒盗がけ」(500円)をサービスしてくれました。
じっくりと3時間半近くくつろいで、今日のお勘定は4,650円でした。どうもごちそうさま。
お通しと瑞冠 / ハムポテトサラダ / 丸干し3点盛り(目光・はたはた・かれい)
妹さんに注いでもらう会津娘 / 飛露喜 / カマンベールチーズ酒盗がけ
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