〔コラム〕 東京 居酒屋名店三昧
つい先日、新著「ひとり呑み ~大衆酒場の楽しみ~」(WAVE出版)をご紹介させていただきましたが、さらにもう1冊。今度は、「jirochoの居酒屋大好き!」のjirochoさんこと石原誠一郎(いしはら・せいいちろう)さん、「築地市場を食べつくせ!」の築地王こと小関敦之(こせき・あつし)さん、「酔わせて下町」のFさんこと藤原法仁(ふじわら・のりひと)さんと私の4人で共著の居酒屋ガイドブック、「東京 居酒屋名店三昧」です。この本は東京書籍から7月22日発売予定で、定価は1,365円(本体1,300円+税)です。
『今宵も、至福の時間を。
東京の一度は行ってみたい居酒屋の名店を、出版やブログなどで活躍する居酒屋の達人4人が巡り、紹介したガイドブックです。
今日も一日お疲れさま。これから一杯のお供にどうぞ。』
という「東京 居酒屋名店三昧」は、築地王・小関さんが「東京ランチレボリューション」(東京書籍)を出版された直後に、「居酒屋でも同じような本が作れないだろうか」と、同書を出版した東京書籍の編集のYさんに働きかけてくださったのがきっかけでした。
「東京ランチレボリューション」は、築地王・小関敦之さんを筆頭に、OL美食特捜隊のみなさん、ラーメンの大崎裕史さん、カフェの川口葉子さん、美食の王様・来栖けいさん、カレーの水野仁輔さん、うどんの蓮見壽さん、焼肉のYAKINIQUESTのみなさん、B級グルメ・柳生九兵衛さんという、マスメディアやインターネットなどで活躍中のフードライターのみなさん10人が共著された1冊。
これと同じような居酒屋本を、と小関さんと、東京書籍のYさんから声をかけていただいて、その場でjirochoさん、Fさんにもご連絡をとったところ、おふたりからもご快諾をいただいて、この本の出版企画が決定。これが、今年の正月早々の話でした。
それ以来、ときどき集まったりしながら、掲載候補店の洗い出しを行って、我われ執筆班は店の紹介記事を書き、写真班と取材班の方々はそれぞれ店に出かけて写真撮影と、飲み物や料理の値段、営業時間などを調べてきてくれてと、それぞれが短い時間のあいだに原稿を仕上げていったのでした。
かなりご苦労されたのは、取材の許可取りを行ってくれた方のようです。
「東京 居酒屋名店三昧」では、これまであまり本に載ったことのないような下町大衆酒場などもリストアップされていたため、お店のほうも取材依頼を受けるのが初めてというところもあったようです。だから、「すみません」と電話で事情を話し、取材のお願いをしても「間にあってます」とガチャ切りされたりしたところもあったのだそうです。
掲載されているのは東京23区内の居酒屋ですが、大まかに地域で分けた場合、東京の南東部をjirochoさんが、そこから時計回りに南西部を築地王さんが、北西部を私が、そして立石・北千住などを有する北東部をFさんがという切り分けになっていますが、そのエリアに限ったわけではなくて、ときどき他の地域の酒場も担当しているのがおもしろいところ。それぞれの記事に、その担当者のネット上の特徴が表れていたりしますので、そのあたりもお楽しみいただければありがたいです。
それにしても、同じ趣味を持つネット上の人たちと、いつかはコラボレーションした本を出してみたいなぁ、という漠然とした思いはあったのですが、こんなにも早く実現しようとは! 企画いただいた築地王・小関さん、東京書籍のYさん。そしてお忙しい中にも関わらず、共著いただいたjirochoさん、Fさん。本当にありがとうございました。
今月は、「TOKIO古典酒場」シリーズで毎回対談している橋本健二(はしもと・けんじ)さんも「居酒屋ほろ酔い考現学」(毎日新聞社、1,575円)を上梓されるなど、にわかに新酒場本月間となっています。
読み物としての「酒場百選」「ひとり呑み-大衆酒場の楽しみ」と合わせて、オールカラーのハンディ(四六変型判)なガイドブック「東京 居酒屋名店三昧」も、ぜひよろしくお願いいたします。
| 固定リンク | 0
コメント
おめでとうございます。
じっくり何かを続けていくと、花が咲くわけですねぇ。
ところで、東京書籍。
私は、教科書の会社としてしか知りませんでした。(笑)
投稿: たこ | 2008.07.13 16:37