満を持してのもつ焼き … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)
今週は出張ウイークで、神戸から呉へと3泊4日で回ってきたのですが、新著「ひとり呑み-大衆酒場の楽しみ」と「東京 居酒屋名店三昧」の最終校正が重なってしまったため、残念ながら、出張先での居酒屋新規開拓はまったくなしで、仕事を終えて移動する新幹線の中でも、滞在中のホテルでも、赤ペン片手に原稿と取っ組み合いの状態でした。
ホテルの部屋の照明は暗いのですが、フロントに言えばちゃんと電気スタンドを貸してくれるんですね。夕食に行く間も惜しんで、近くのコンビニで買ってきた弁当やカップ麺をすすりながらの校正作業。旅先のホテルでは、比較的、外界と遮断された状態にあるので、非常に集中的な作業がしやすいということを改めて感じたような次第です。
ただし、こういう校正などには向いてますが、新しい文章を作るなどの、レファレンス(参考図書類)が必要な作業のときはつらいですね。こういう場合は、そういうレファレンス類の多い自分の部屋のほうが向いているように思いました。
帰りの新幹線車中までびっちりと作業をした結果、最終校正も無事に終了。WAVE出版分は自宅に帰る道すがら、つい先ほどご担当のNさんにお渡しし、東京書籍分も明日にでもご担当のYさんに郵送するのみ、という状態になりました。
そんなわけで、「よしっ、今日はゆっくりと飲むぞ!」と鼻息も荒くやってきたのは、沼袋のもつ焼き屋、「ホルモン」です。
金曜日、午後9時前の店内は、すでにピークを過ぎたのか8割程度の入り。この店は10時までの営業なので、残り1時間ほどしかありません。急げ急げ。
ちょうど空いていた焼き台横の席に陣取って、まずはビール(サッポロラガービール大瓶、490円)に、すぐに出る料理であるお新香(100円)と煮込み(290円)を一気に注文します。
「今日は、ちょい焼き(レバとコブクロ)が売り切れたんですよ」
煮込みを出してくれながら、店主(マスター)がそう教えてくれます。
「それじゃ、タン、ハツ、カシラを1本ずつ、塩でお願いします」(もつ焼きはそれぞれ1本100円)
と、嫌いな人はまずいないと思われる、無難な塩焼きトリオから入ると、「今日はタンモトとハツモトもありますよ」と、それも出してくれました。この時間にやってきても、ときどきレアな部位が残ってることがあるのです。しかしながら、これまた好物のヒモ(シロ)とオッパイは売り切れでガックリ。やっぱり早い時間に来なきゃね。
飲み物を焼酎の梅割り(210円)に切り替えて、今度はヒラ、アブラ、ナンコツをタレで焼いてもらいます。
ヒラは、ヒモ(腸)とテッポウ(直腸)との中間的な部分なんだそうで、食感的にもヒモの強い弾力感と、テッポウの柔らかさを持ち合わせています。アブラやナンコツは、塩でいただくことが多いのですが、タレ焼きもまたいいですねぇ。
焼酎(210円)をおかわりして、最後にガツ、テッポウ、ウズラを醤油味で焼いてもらいます。
「秋元屋」の醤油焼きは、素焼きで焼き上げて、最後にさっと醤油をかけるスタイルですが、ここ「ホルモン」では、最初から醤油を付けて焼き始め、串を返すときにもまた醤油を絡めていく焼き方で、醤油の芳ばしい香りが食欲をそそります。ガツ、テッポウもさることながら、こうやって焼いたウズラの玉子がまたいいんですよねぇ!
閉店時刻の午後10時がやってきて、お客さんたちもみなさんお勘定。1時間ちょっとの滞在は2,200円でした。どうもごちそうさま。久しぶりのもつ焼き、久しぶりの焼酎梅割りが身体に染み入るようでした。
煮込みとお新香 / 焼き台の様子 / タン、カシラ、ハツ、タンモト、ハツモト(塩)
アブラ、ヒラ、ナンコツ(たれ) / 焼酎梅割り / テッポウ、ガツ、ウズラ(醤油)
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