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専門店で食べる焼き鳥 … 焼き鳥「鳥久(とりきゅう)」(阿佐ヶ谷)

「鳥久」


 もつ焼きも好きだけど、純粋に鶏を使った焼き鳥も好き。特に専門店で食べる焼き鳥には独特の味わいや食感があって、ときどき無性に食べたくなる品のひとつです。

 今日はJR中央線・阿佐ヶ谷(あさがや)駅のすぐ近くにある「鳥久」にやってきました。

 いつも満席状態が続く「鳥久」。今日は絶対に入れるように、午後5時の開店時刻をねらって入店したのですが、同じタイミングで入った同好の士が、私以外にも3人。それぞれ一人客というのがおもしろいですねぇ。

 他の食べ物だと、何人かでいって、いろんな料理をシェアしながら食べるというのも楽しみのひとつなのですが、焼き鳥やもつ焼きの場合には、1本ずつ注文可能なお店であれば、ひとりでもいろんなものが食べられますもんね。ひとり呑みに適した肴(さかな)と言えると思います。

 そんなわけで、8席分しかないカウンターは、開店と同時に半分が埋まり、カウンター後方のテーブル2卓を含む残りの席も、開店30分以内にすっかり埋まったのでした。雨の日にもかかわらず、相変わらずすばらしい集客力です。

 まず瓶ビール(サッポロ黒ラベル大瓶、570円)をもらうと、おかみさんが一緒に出してくれたお通し(170円か?)はキュウリとミョウガがトッピングされた冷奴。これはさっぱりとしていいですねぇ。

 カウンターの中から店主が「なにを焼きましょう?」と笑顔を見せてくれます。店は店主夫妻で切り盛り中。ご主人が焼き台を、おかみさん(奥さん)がそれ以外の全般を担当されているのです。

「しんぞうと、くび肉焼き。それと、つくねと、ればをお願いします。つくねと、ればはタレで」

 しんぞう(120円)は鶏の心臓。1串に、ざっくりと二つに切り分けた心臓が3切れです。くび肉焼き(130円)は、せせりとも言われる部分で、鶏の首の肉を集めたもの。ジューシーな食感がたまりません。

 つくね(120円)は肉団子串。ここのは1度カリッと揚げてから焼き上げたもので、予想どおりタレ焼きがよく合います。(タレ焼きがいいんじゃないかと思った話はこちら。)

 ればも、ここのは鶏のレバー(肝臓)。大き目の塊のまま串に刺して焼き上げています。牛や豚などと同じく、新鮮な鶏のレバーはまったく癖もなくて、じっくりとレバーの持つコクが味わえます。

 レバーが苦手な方は、ぜひ焼き鳥専門店や、もつ焼き専門店の爆発的に新鮮なレバーを味わってみてください。「本当にこれがレバーなのか!」とびっくりするとともに、「これなら食べられる」と思うに違いありません。レバーに限らず、内臓肉全般は専門店で食べることをおすすめします。味が全く違います。

 このあたりで、最初に一緒に入ったお客さんたちが、ひとり、またひとりとお勘定をして席を立っていきます。時間にして40分ほど。ちょっと刺身(これも鶏の肉や内臓)をつついて、焼き鳥を食べてといったところ。なかなか粋な飲み方ですね。

 私も最後に、さつま鶏(170円)と伊達鶏(220円)を焼いてもらいます。これらは、タレ・塩は聞かれず、普通は塩焼きで仕上げられます。

 さつま鶏は、皮付きの大ぶり肉が3切れ。伊達鶏は、それよりは少し小ぶりながら、しっかりとした食感の肉が4~5切れ。地鶏は、身そのものの味わいが濃いのがいいですねぇ。

 1時間弱の滞在は1,620円でした。やぁ、おいしかった。

080524a 080524b 080524c
しんぞう、くび肉焼 / つくね、れば / さつま鶏、伊達鶏

店情報前回

《平成20(2008)年5月24日(土)の記録》

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» 鳥とうふで菊正宗燗酒 … 炭火焼「鳥久(とりきゅう)」(阿佐ヶ谷) [居酒屋礼賛]
 日替りの手書きメニューの中に、「鳥とうふ」(400円)とある。  焼き鳥をつまみながらも、この料理が気になってしょうがないので注文した。  カウンターの中央あたりに座っているお客さんの前に、ひとり用の小さな土鍋が出ている。もしかすると、あれが鳥とうふなのかな?  それとも、「三州屋」のような、丼で提供されるスタイルなんだろうか?  そんな想像をふくらませながら待っていると、出されたのは小鉢に盛ら... [続きを読む]

受信: 2016.03.11 20:47

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