焼酎と玉子入りスープ … 牛にこみ「大坂屋(おおさかや)」(門前仲町)
このところ、すっかりはまり気味なのが、門前仲町は「大坂屋」の牛煮込み。
その昔(今から10年ほど前まで)、勤務先がこの近く(豊洲)にあったころは、職場の仲間たちと大勢で飲みに来ることが多かったので、狭い店内がいつもにぎわっている「大坂屋」にはほとんど来ることがなかった(大勢なので入れなかった)のです。
その後、工場の移転計画がわかって、ひとり飲みをはじめてからは、職場の近くよりもむしろ、あまり通勤経路上にはないような店にあえて出かけて行ったりすることが多くて、このあたりの酒場は「灯台下暗し」状態になっていたのでした。
そんな「大坂屋」に久しぶりにやって来たのは、今年の3月のこと。「TOKIO古典酒場」第4弾の座談会を終えての二次会でした。ほぼ7年ぶりにいただいた「大坂屋」の煮込みは、自分の記憶以上で、「あれ? こんなに美味しい煮込みだったんだ」と認識を新たにさせられたのでした。
その後、「東京 居酒屋名店三昧」の出版にあたって、「大坂屋」の記事を担当するようになったこともあり、何度かこの店に通ううちに、シロ(腸)、フワ(肺)、ナンコツ(食道)の3種から選べる煮込み(1串130円)のうまさに加えて、玉子入りスープ(330円)に絡めるという食べ方にもはまり、それと抜群の相性を誇る、焼酎(400円)を梅で割ってロックで飲むという飲み方にもはまって、そうやって通うと女将さんともいろいろとお話できるようになってきてと、まさに「はまり」の相乗効果で、ますますやってきているような次第なのです。
2ヶ月ほど前に、はじめてこの店にやってきた「TOKIO古典酒場」の倉嶋編集長も、すっかりこの店の煮込みのファンになられたようで、「近いうちにぜひまた行きましょう!」なんて話から、今日のこの日となったのでした。
さらに今日は、美人編集長のみならず、つい先日、松山でご一緒させていただいたばかりの吉田類(よしだ・るい)さんも編集長と同行されています。
類さんは、古くからここ「大坂屋」の常連さん。玉子入りスープに煮込みを絡めて食べるという食べ方も、実は類さんに教えてもらった食べ方なのです。
店内には「7月から値上げしました」という張り紙があります。このところ、仕入れ代の高騰の影響を受けて、長年据え置いていた値段を上げる店が続出中で、ここ「大坂屋」も、今までの価格ではやっていけなくなり、やむなく久方ぶりの値上げに踏み切ったんだそうです。
具体的には煮込みが1串120円から130円に、玉子入りスープが320円から330円に、焼酎が390円から400円に、そしてビール大瓶は630円から650円にと、ビール大瓶が20円値上げした以外は、値上げ幅は10円ほど。日本酒は430円のまま据え置きです。
3人で1時間半ほど舌鼓を打って、お勘定はひとり2千円ほどでした。どうもごちそうさま。
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