十条の名店で名物三品 … 大衆酒場「斎藤酒場(さいとうさかば)」(十条)
赤羽(あかばね)からトコトコと歩いてやってきたのは十条(じゅうじょう)の町。赤羽~十条はJR埼京(さいきょう)線で一駅区間で、歩いてもあまり無理なくやって来れるのです。
十条で行きたいお店は、昭和3(1928)年創業の老舗、「斎藤酒場」です。「斎藤酒場」は、午後4時半開店。まだ少し間がありますので、近くをまわってみることにします。
赤羽から京浜東北線で一駅の東十条(ひがしじゅうじょう)は、十条からは商店街を歩いて10分ほど。赤羽を北の頂点として、南西の十条、南東の東十条を結ぶ二等辺三角形が、北区に広がるゴールデントライアングルとして酒場ファンの間で有名なのです。
その東十条で、開店前から行列ができる店として知られているのが、もつ焼きの「埼玉屋」です。やぁー、今日もすでに大行列ができてますねぇ。大通り沿いのガードレールのところにずらりと並ぶ人数は、ざっと数えて25人ほど。開店と同時に満席になるパターンですね。
そこから再び十条方向へと帰りながら、開店準備中の店々をキョロキョロと見て歩くのも楽しいですねぇ。しかしながら赤羽と違って、早くから飲める店は見つけられませんでした。
午後4時半が近くなっても「斎藤酒場」の前には特に行列もなく、店内では淡々と開店準備が進んでいる様子です。駅のほうから歩いてきたおじさんが、のれんの出てない「斎藤酒場」にフッと入っていくと、それと入れ替わるように大きなのれんを持ったおかあさんが店の中から出てきて、「斎藤酒場」の開店です。
店内には自然木でできた、ふぞろいな形のテーブル席がずらりと並んでいるのですが、最初に入ったおじさんは、右手前のテーブルの右端へ。私は、そのすぐとなりに座ります。この右手前のテーブルが、形もL字型をしていて、中に飲み物の冷蔵庫もあったりすることから、なんとなくカウンター席風に使われていることが多いのです。
まずは瓶ビール(サッポロ黒ラベル大瓶、490円)をもらうと、今日のお通し(サービス)は里芋煮です。瓶ビールは、サッポロラガーが出るのかと思っていたら、明示的に「ラガー」とか「赤」(←ラベルに赤い星のマークがついているため)と言ってたのまないと、サッポロラガーは出ないんですね。
料理はセット(220円)を注文します。
この店には、それぞれ220円の三つの名物料理があります。コロッケと串カツ、そしてポテトサラダです。コロッケと串カツとは、それぞれ1皿2個(本)が1人前なのですが、セットと注文すると、1皿にコロッケを1個と串カツを1本盛り合わせてくれるのです。
ずいぶん前からそういうセットがあるという情報は聞いていたのですが、コロッケが売り切れていることが多くて注文できたことがなかったのです。今日はさすがに口開け直後なのでOKでした。
そうしているうちにも、お客さんがどんどん入ってきて15分ほど経った時点で、ゆるやかに満席模様になってきました。
そこへふらりと入ってきたのは、なんと宇ち中(うちちゅう)さん。さっと店内を見渡して、ポツンとひとつ空いていた、私の三つ左の席(間にふたりを挟んだ先)に座ります。このあたりの位置関係が、むしろ一番気がつきにくいポジションかもしれないですね。
「冷しビールの赤いほうと、ポテトサラダをお願いします」
とメニューに忠実に注文する宇ち中さん。この店はビールのことを「冷やしビール」と記載しているのです。でも、ちゃんと「赤」と指定するのはさすがです。私もポテトサラダとエビス黒ビール(小瓶のみ、380円)を追加します。
その黒ビールが届いたところで、宇ち中さんにもごあいさつ。いやいや、どうもどうも。宇ち中さんも赤羽から十条へと、ゴールデントライアングル巡りをして来られて、ここ「斎藤酒場」がゴール。これから帰宅されて夕食なんだそうで、サクッと飲み干して店を後にされます。
私のほうもエビス黒ビールを飲み干したところでごちそうさま。1時間ほどの滞在は1,310円でした。
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コメント
やっと揚物のセットを食されたようですね。
一人で呑む場合は一種類づつ食べれる方が
いいですもんね。
投稿: ブリ | 2008.08.04 12:54