開店前から常連さん? … 大衆酒場「酒の高橋(さけのたかはし)」(世田谷)
久しぶりにやってきた世田谷(せたがや)の町。今日は午後5時の開店時刻を目指して「酒の高橋」です。近くでぶらぶらしながら暖簾(のれん)が出るのを待ち、暖簾が出たところで、地元の常連さんらしき年配の男性客に続いて店内へと入ります。
当然、店内の先客はその男性客ひとりかと思いきや、なんとその男性客のさらに奥側に、フライングスタートの男性ひとり客がいるではありませんか。うーむ。相当な常連さんに違いない、と思いながら、そのお客さんを見てみると……。
あれっ! 宇ち中(うちちゅう)さん!?
お互いにびっくりし合いながら、宇ち中さんのとなりの席に座り、宇ち中さんのキープしている一升瓶のキンミヤを、名物の豆乳で割って乾杯です。
料理のほうは、これまたこの店の名物の刺身三点盛り(600円)を注文し、それができるのを待つ間は、今日のお通しとして出された2切れの煮こごりをつまみます。
「酒の高橋」は女将さんと、その女将さんの義妹で、ホールを担当するケイちゃんのふたりでやっているのですが、ケイちゃんが店に入るのは午後6時以降。それまでの間は女将さんひとりでの切り盛りです。
今日の刺身は、ホタテとイワシとマグロ。単品だとそれぞれ500円のところを、三点盛りだとそれぞれを2~3切れずつ盛り合わせてくれて600円と、あれもこれも食べたい場合には最適なのです。
常連の宇ち中さんによれば、刺身の仕入れは3品とは限らず、4品という日もあるそうで、その場合はメニューは「刺身三点盛り」のままながら、実際に出されるのは4点盛りだったりするのだそうです。
私が店に入った後からも、次々とお客さん(ほとんどが男性ひとり客)が入ってきているのですが、そのお客さんたちの注文を聞いていると、刺身を単品で注文する人や、「ホタテとマグロをちょうだい」と2品注文する人などもいます。大きく切って出されるこの店の刺身は、やはり大人気のようで、ほとんどのお客さんがなんらかの刺身を注文しているようです。
まわりのお客さんたちからポテトサラダ(350円)の注文が出て、我われもそれに便乗してポテトサラダを注文します。野菜たっぷりの「酒の高橋」のポテトサラダも、早めに注文しておかなければ売り切れてしまう人気の品です。
刺身三点盛りと、ポテトサラダという、年間を通して人気のある2品をおさえて、まずはひと安心。飲み物も黒ホッピーに切り替えます。
冬場だと、これらに加えて鍋物が大人気で、白子鍋、アンコウ鍋、カキちり鍋、カキ鍋、豚ちり鍋、豚みそ鍋、タラちり鍋などが、それぞれ1人前6~800円で、1人前から注文できるのでした。
黒ホッピーを飲みながら、カウンター上に並んだ短冊メニューをながめていたところ、その中に「黒豚のもつ炒め」(420円)というのがあるのを発見。宇ち中さんも気になっていたんだそうで、さっそくそれをもらいます。
出てきたのは豚のシロモツ(腸)を、玉ネギとともに炒めた一品。シロモツのぷりぷりとした弾力感もよくて、実にいいもつ炒めです。
午後8時過ぎまで、3時間以上におよぶ楽しい時間は、ふたりで3,260円(ひとりあたり1,630円)でした。どうもごちそうさま。
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