港のバーでバーボンを … バー「スリーマティーニ(Three Martini)」(横浜市・元町中華街)
新著「ひとり呑み」の見本版を届けに来てくださった、WAVE出版編集のNさんと、2軒目として向かったのは「秀味園」からもほど近いところにあるバー、「スリーマティーニ」です。
店内には、LPレコードのジャズが流れており、大桟橋(山下公園)にも近いからか、船をモチーフにしたグッズ類も多く、いかにも「横浜」って感じなのです。
東京のホテルのバーで修業した店主の山下さんが、野毛にバー「スリーマティーニ」を創業したのは、平成6(1994)年のこと。それから7年たった平成13(2001)年に、ここ山下町に、より広いバーを構えたのだそうです。そんなわけで、比較的新しいお店なのですが、すでに「横浜のバーと言えば」という1軒になっています。
店内は、やわらかい皮製クッションの肘のせがあるカウンターを中心に、ゆったりソファーのテーブル席が2卓。東京ならば確実に「オーセンティック・バー」と呼ばれる内容のバーなのですが、ここ「スリーマティーニ」は、慇懃無礼にもったいぶったところも、堅苦しいところも一切なくて、若い人から、年配のお客さんまで、まったく普通の感じでくつろいでいるのが素晴らしい。バーの多い、横浜ならではのバーの雰囲気なのでしょうか。
残念ながら、今日は店主の山下さんはお休みの様子。「スリーマティーニ」は、年中無休で17:00~03:00の営業なので、店の人たちはかわりばんこに休みを取らないといけないんですね。
カウンターの一角に座り、銘柄を指定せずに「バーボンのソーダ割り」とお願いしたところ、新しいボトルの封が切られて、かなり濃厚な感じのバーボン・ソーダが出されます。その濃厚さは、なんとなくバターっぽい後味を舌の奥のほうで感じるほど。ほぉ、と思いながらボトルを確認すると、「ビュレット(ブレット)バーボン」(BULLEIT BOURBON)という銘柄です。
続いてNさんが「私は水割りを」と注文すると、「同じくバーボンでいいですか?」と確認が入り、出されたのは「ワイルド・ターキーのシェリー樽仕上げ」(WILD TURKEY SHERRY SIGNATURE)の水割りです。なんとまぁ、癖のあるバーボンも、シェリー樽で仕上げちゃうんですねぇ。
私のも、Nさんのも、どっちのバーボンも、バーボンらしくない(荒々しくない)高級な味わいなのがおもしろいですねぇ。
「2杯目もバーボン・ソーダを」
とお願いすると、「それじゃ違うものをお作りしましょうね」と、またまた新たなボトルは「ヴァージンバーボン」(VIRGIN BOURBON)のソーダ割りです。Nさんは、小さなボトルのワイルド・ターキーの水割りです。
午後10時過ぎまで、1時間半ほどのバーボン・タイム。お勘定は5,040円(ひとりあたり2,520円)でした。やぁ、美味しかった。どうもごちそうさま。
「スリーマティーニ」を出て、1~2分歩くと、そこがもう元町・中華街駅の1番出口。東京に帰るNさんを見送って、私も帰路についたのでした。
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