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横浜らしい定番コース … バー「スリー・マティーニ」(横浜市・元町中華街)

マティーニ


 横浜中華街の台湾料理屋「秀味園」でビール(アサヒスーパードライ中瓶、600円)を飲みながら、煮込んだ手羽先、昆布、豚耳、干豆腐(かんどうふ)、玉子を一皿に盛り合わせた、魯(ルー)と呼ばれる煮込んだつまみ(1,000円)と、台湾風腸詰(1,000円)をいただいたあと、山下公園のほうへ移動して、バー「スリー・マティーニ」です。

 3週間ほど前にも、この2軒を巡るコースを回ったばかりですが、友人がやってきたりすると、ついつい横浜らしいこのコースにたよっちゃうんですよねぇ。

 このルート以外だと、たとえば「栄楽園」からバー「ウインドジャマー」とか、「馬さんの店 龍仙」からバー「ケーブルカー」とか。いずれも中華街で中華料理をつまみに飲んで、バーで洋酒を飲んで〆るという、かつて外国人居留区があった横浜の文化をプンプンと感じられるルートなのです。(呑ん兵衛の友人が来たときには、中華街よりもむしろ野毛(のげ)のほうが喜ばれたりもしますが…。)

 「スリー・マティーニ」は、今日もL型カウンターの短辺の位置。ここが店の奥側の、ちょうどレコードプレーヤーの前あたり。店内に流れるジャズは、LPレコードの味のある音質なのです。

 今日の1杯目はジントニック(1,100円)。マスターが、精魂込めて作ってくれます。前回来たときには、ちょうどマスターがお休みだったのでお会いするのは久しぶりなのです。

 料理ももらいましょうと、選んだ1品目は自家製レーズンバター(800円)です。お皿の上に小さめに砕いた氷が置かれ、その上にスライスしたレーズンバターが6切れ。それとは別に、食パンを4分割したくらいの大きさのパンをトーストしたものが6枚添えられています。トーストしたて熱々の食パンに、氷の上の冷たいレーズンバターをのせ、食パンの熱でレーズンバターの接地面が溶け始める様子を眺めながら、シャクッと芳ばしく焼けたパンをかじると、口の中にレーズンバターの甘~い味わいとバターの風味が広がります。

 そう。ここのレーズンバターは甘い味付けになっていて、ウイスキーやバーボンなどの蒸留酒にもよく合うのです。そんなわけで、今日の2杯目はメーカーズマーク(バーボン)のソーダ割りをいただきます。

 料理の2品目は手づくりレバーペーストのカナッペ(1,000円)です。先ほどと同じ大きさのトーストされたパンに、たっぷりとレバーペーストがのせられています。黒胡椒がよく効いていて、いいですねぇ。

 ここ「スリー・マティーニ」は料理の美味しさでも定評があるのです。オイルサーディンのパン粉焼き(900円)や、特製カツサンド(1,300円)、ナポリタン(900円)などなどのメニューが並びます。

 さらにはフレッシュ・フルーツを使った季節のフルーツカクテル(各1,300円)も人気の品。以前いただいた、トマト感たっぷりのブラッディマリーも美味しかったなぁ。

 そんなフルーツカクテルにちょっと引かれつつも、最後は店名にもなっているマティーニ(1,200円)でしめて、本日は終了。ひとり3杯ずつカクテルをいただいて、今日のお勘定は二人で10,500円(ひとりあたり5,250円)でした。どうもごちそうさま。

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「秀味園」の煮込んだつまみ / 台湾風腸詰 / 「スリー・マティーニ」のジントニック

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バーボンソーダ / 自家製レーズンバター / 手づくりレバーペーストのカナッペ

・「秀味園」 (前回) / 「スリー・マティーニ」 (前回

《平成20(2008)年7月24日(木)の記録》

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コメント

ここのカツサンドは絶品です。口の中で肉汁が踊ります。

投稿: ふる | 2008.09.01 18:54

ふるさん
 ありがとうございます。次の機会にはぜひカツサンドを食べてみたいと思います!(^^)

投稿: 浜田信郎 | 2008.09.07 21:04

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