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近所の酒場をハシゴ酒(4) … 「路傍」「アルフォンソ」「さぬき亭」

4軒目:樽酒「路傍(ろぼう)」(中野)

樽酒とナスの煮浸し


 「川二郎」を出て路地を抜けると、その角にあるのが樽酒の「路傍」です。「石松」への行きがけ(午後8時半頃)にもちょいとのぞいてみたのですが、そのときは店内がいっぱいで入れなかったのでした。10時過ぎのこの時間帯は大丈夫。先客はJ字カウンターの手前側にふたりです。

 そのふたりの左側、ちょうどJ字に曲がった先端のあたりに腰を下ろすと、ちょうど目の前が小さな炉。この店ではこの炉で魚や野菜を炙ったりしてくれるのです。

 いつものように「千福(せんぷく)」の樽酒(800円)をもらうと、今日のお通し(500円)はナスの煮浸しです。夏らしくていいですねぇ。

 「路傍」の創業は昭和36(1961)年。現在の店主のお母さんがはじめられたのだそうです。非常に特徴的なのは、肴(さかな)が昔からあるような素朴なものばかりということ。豆腐や厚揚げなどのほか、目の前のカウンター上にはずらりと素材である野菜類が並び、注文を受けてから肴に仕上げていってくれるのです。この店の料理を食べていると、なんだか健康になっていくような感じがするほど。淡麗な味わいの「千福」がよく合います。

 店主ご夫妻や、お客さんたちと1時間ほど楽しんで、今日は1,300円。今度はまたじっくりとやってきますね。どうもごちそうさま。

・「路傍」の店情報前回

            ◆   ◆   ◆

5軒目:バー「アルフォンソ(Alfonso)」(阿佐ヶ谷)

メーカーズマークのソーダ割り


 中野からJR中央線で2駅。阿佐ヶ谷にやってきました。この阿佐ヶ谷駅の北側・荻窪寄りガード沿いに、小ぢんまりとした隠れ家のようなバー、「アルフォンソ」があります。

 カウンター6席ほどと、後ろの壁に造りつけの補助席があるだけの小さな店内は先客は3名。それぞれ男性ひとり客です。私もカウンターの一番奥の席に座り、メーカーズマークをソーダ割り(700円)でいただきます。

 薄暗い照明に、静かな雰囲気。そして控えめで優しいマスターの笑顔。ここで飲んでいるとゆっくりと癒(いや)されて、これぞまさに酒場浴といった感じです。華々しく目立つ店ではないのですが、阿佐ヶ谷が誇る名店の1軒だと思います。

 お勘定はチャージ(チャーム付き300円)がついて1,000円でした。

・「アルフォンソ」の店情報前回

            ◆   ◆   ◆

6軒目:手打うどん酒房「さぬき亭」(野方)

焼きうどん


 「アルフォンソ」をあとに、最後はやっぱり炭水化物でシメようというということで、今日の6軒目としてやってきたのは野方(のがた)にある手打うどん酒房「さぬき亭」です。「さぬき亭」は午前1時までの営業なので、ひとしきり飲んだあとにも立ち寄ることができるお店なのです。

 まずは生ビールをもらうと、今日のお通しはアジの南蛮漬け。この時点で、さっそく焼きうどん(650円)も注文しておきます。

 「さぬき亭」という店名のとおり、この店のうどんは讃岐うどん。焼きうどんも手打ちの讃岐麺で作られるのです。もちろん普通の、もり(500円)、かけ(500円)、ぶっかけ(500円)、醤油ぶっかけ(500円)、釜玉(かまたま、550円)といったうどんもあるのですが、私はつまみとしても食べられる、この店の焼きうどんが大好きなのです。他の讃岐うどん屋ではあまり見かけないメニューですしね。

 焼きうどんができあがったところで、飲み物は芋焼酎「一刻者(いっこもん)」をロックでもらいます。

 閉店時刻を少し回ることまで楽しんで、今日のお勘定は2,000円でした。どうもごちそうさま。

 そんなわけで、地元近くの酒場6軒をぐるりとめぐり、トータル7時間、8,700円(1軒あたり1,450円)ほどのハシゴ酒でした。やぁ、よく飲んだ。

・「さぬき亭」の店情報前回

《平成20(2008)年7月28日(月)の記録》

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